加茂古道を歩く!

2017.05.14(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 33
休憩時間
1 時間 30
距離
10.0 km
のぼり / くだり
478 / 478 m
1
2 42
35

活動詳細

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今日は朝早くから加茂商工会議所主催の加茂山古道ハイキングに家族で参加してきました。 今までそんなイベントがあるのを全く知りませんでしたが、加茂商工会議の職員の方の講演会で知りました。 そもそも「加茂古道」は熊野古道とは違い、存在していないのですが、加茂市は戊辰戦争で長岡城を落とされた河井継之助が長岡城奪還を掛けて開いたという「加茂軍議」の地であることから、商工会議所が交流人口増加や、誘客を目的に、道を整備し「加茂古道」としてPRしているというものです。 B級グルメでいえば、昔からその土地に根付いていた食べ物ではなく、糸魚川のブラック焼きそばや、佐渡のブリカツ丼のように地域特産や特色を活かして開発された創作料理のようなものです。 創作古道の賛否は分かれるところですが、人口流出や工業出荷額の減少、観光産業の衰退という地方都市が抱える問題に対し、何とか歯止めをかけたいという商工会議所の職員の思いとその取り組みの姿勢には胸を打たれるものがあります。 そして、このイベントの何よりもすごいところは、展望の素晴らしい頂上があるわけでも、ガイドが古(いにしえ)の道を丁寧に説明してくれるわけでも(そもそもそのような云われもないし)、ウォークラリーのように順位を競うわけでもなく、ただ低山を歩くだけというハードルの高いイベントにも関わらず、開催4年目にして600人を超える申し込みがあるのです。 人が集まる最大の魅力は、参加費が無料なことに加え、豚汁の無料サービスと豪華参加賞(タオルとティッシュですけど)にあると分析します。無料でこれは豪華特典といえるでしょう。人は無料と食べ物には弱いのです。ほかにも見えないところで、イベント保険にも加入しているはずなので、それなりの予算を使っていると思うのですが、加茂商工会議所の太っ腹の戦略は見事に的中し、今年の参加者は650人でスタッフを含めると総勢700人超えのイベントに成長しました。全面的に新潟経営大学にも応援してもらっているようで、ボランティアの学生さんの姿が目に映りました。 コース編成も見事で、往路と復路で若干コースを変えており、復路では2kmほど本町商店街を歩かせるので、加茂の様々な商店を目にすることができます。せっかくの見込み客650人が店の前を歩くので、店頭でジュースを冷やして販売するとか、名産品を物販するとか、何かしらのビラを手渡すなどしても良さそうなものでしたが、日曜日なので営業しているお店もなく、シャッターが閉まっていたのは残念でした。このイベントに合わせて商店街も一緒に企画をしたら相乗効果でさら良いのではないかと思いました。 さて、実際に歩いてみた「加茂古道」をどうだったかというと、駅から5分のところにこんなハイキングコースがあったのか、という発見の喜び。また、累計標高差約700m、総距離10km以上という道を歩くことでの充実感は豚汁を越える魅力といえるかもしれません。 一人ならこんなコースを歩こうとも思わないのですが、多くの参加者(仲間)がいるので、頑張ろうという気持ちになれ、互いに声を掛け合うことはないものの、存在があるだけでも、励まされ、無理なく完歩ことができます。アップダウンも緩やかで、息が上がることもなく、終始、気持ちのよい林道で楽しく歩くことができました。子連れの家族もたくさんいましたし、お年寄りも多かったです。小さいお子さんでも、登山靴でなくても特に問題のないコースでした。 本来検証すべきは費用対効果で、経済的な増収がどれだけあったかという点に尽きると思うのですが、まずは知ってもらったり、参加してもらわないことには何も話が始まりませんし、参加費無料と豚汁に釣られて参加した人でも、自分の足で歩けば、少なからず、加茂に愛着が湧きます。また、商店街を歩いたりすることで、加茂のことを少しでも知ることができるので、そいう点は、集客の戦略を含め、大いに評価できるイベントだと思いました。 家族もすごく楽しかったと言ってくれているので、来年も参加したいと思います。

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