ミヤマキリシマが見頃の国見岳

2017.05.28(日) 日帰り

活動データ

タイム

06:20

距離

6.4km

のぼり

956m

くだり

955m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 20
休憩時間
1 時間 36
距離
6.4 km
のぼり / くだり
956 / 955 m
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12
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19
21
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活動詳細

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先々週は雲仙の霧氷沢でヒカゲツツジをひとり楽しみ、先週は家内と仁田峠までドライブしてミヤマキリシマを堪能した。 そして3週連続の今回は国見岳斜面のミヤマキリシマを見に出かけた。 おしどりの池付近を走っている時に今日は第2吹越登山口から歩こうと予定変更。 もともと仁田峠から歩くつもりで今回はバイクで出動したのだが、たまには違うコースで登ろうと決断した。 第2吹越から歩くのは多分4回目だから、妙見岳・国見岳の稜線までは急な登りが続くことは分かっているが、その苦しさがどんなものかは覚えていない。 でも、4月から8週連続で週一山歩きを継続中で、おまけに半年前よりも体重が10キロちょっと減っているから、楽に登れるのではと早合点。 その勘違いが間違っていたことには歩き始めてたった10分ほどで気づいてしまった。 きついものはきついのだ、急上昇の気温と相まって、汗がいろんなところからふきだす。 その汗をめがけてであろう、虫たちが私にしつこくつきまといハンドタオルをブンブンと回して追い払うから余分な力も使ってしまう。 そのうち上空にはヘリコプターのバタバタという音が聞こえてきた。 おそらく国見岳のミヤマキリシマ取材の報道ヘリだろう。 静かな登山道には不釣り合いの音で少し煩いと思っていると、そのうち真上から音が聞こえた。 汗を拭うついでに立ち止まり見上げると、見慣れた赤と白のカラーリングのヘリだ。 私は学校卒業後10年ほどその会社に勤めていていわば古巣みたいなところなので、機体をみた後は心地よい音に変わったのだから、ゲンキンなものである。 その時の同期や先輩が今や取締役となり年賀状のやり取りは今でも続いている。 稜線近くになると何やら賑やかな声が聞こえ始めた。 どうもその甲高い声は日本語には聞こえないなと思いながら吹越分れに到着するとお隣の国の団体さんが通過中であった。 稜線から見る国見岳のミヤマキリシマはちょうど見頃だ。 先週でも、あるいは来週でもダメだっただろうからまさにドンピシャである。 国見分れから国見岳へ左折。 見上げるとソコソコの人は登っているようだが、それほど混雑はしていないようなので、数年振りに登ることにした。 登る人、下る人、皆さんが上手に譲り合ってすぐに山頂到着。 山頂標識での記念撮影も順番通りにことが運んでとても気持ちが良い。 そう言えば登山口を出発してすぐに山友のMさんから仁田峠から登ると連絡が来ていた。 私の前か後ろを歩いているのか分からないが、山頂も混んでいるのでソソクサと普賢岳へ向かうことにする。 鬼人谷口から新登山道には向かわず紅葉茶屋から直接普賢岳へと足を向けた。 この時点で私は下山コースを決めていない。 第2吹越に戻るには普賢岳から紅葉茶屋へ下った後、左回りか右回りかを選択しなければならない。 左回りなら紅葉茶屋から吹越分れまでは20分くらい、右回りなら1時間以上かかるだろう。 特に右回りなら最後に妙見岳への登りがあるから体力温存のためにも、新登山道は避ける判断をしたのだ。 山頂到着は11時を過ぎたばかりだったがランチタイムとする。 と、Mさんから私より40分遅れで国見岳到着で紅葉茶屋へ向かっているとメッセージが来る。 コースが分からないが鬼人谷口と書かずに紅葉茶屋とあるので、ひょっとすると普賢岳に登って来るかもしれない。 40分の差だったら、お昼を食べてコーヒーを飲んでいる頃にやって来るだろう。 先週は多良岳で忘れた箸も今回はいの一番に割り箸をザックに入れ準備は万全である。 その代わりモバイルバッテリーを忘れスマホのバッテリーが下山時にはスカスカだったのは内緒である。 私は半年前にTNBと診断され食事制限が課せられているので山飯にも苦労する。 それまではインスタントラーメンにオニギリという定番ランチであったが、今ではそうもいかない。 よって自分で毎回弁当を詰めてくる。 レパートリーはないに等しいので毎回同じような弁当となるのは仕方がない。 因みに今朝は私が出かける時まで家内は起きてこなかったので、私が味噌汁などの朝ごはんを作った。 山頂には続々と人が集まって来て、みんなお昼御飯をとる場所に苦労してるほどだ。 私はゆっくりとコーヒーを飲んでいたが、周りを団体さんに取り囲まれ身動きが取れなくなりそうだったので、Mさんは来てないが下ることにした。 紅葉茶屋へ下ってもMさんとは会わずじまいでおそらく新登山道へ行ったのだろうと思った。 そして、私はここから右回りをチョイスした。 それは、前回コケイランを見落としていたので今回は是非見つけたいと思ったからである。 あざみ谷の広い登山道を左右に視線を振りながら歩くが全く見つけられない。 そうやってベンチのところまで歩いて行くと私の名を呼ぶ人がいた。 Mさんである。 それどころか八郎岳をご一緒したTさんと、M女史もいて突然の再会にびっくりポン。 どうやらTさんの送別遠足だったようで、他に初めましてのお二人がいた。 ここから5人さんの仲間に加えていただいて一緒に歩く。 結局、期待していたベンチあたりでコケイランを見つけることはできなかったが、仁田峠までの登山道で発見することができてミッション、コンプリートである。 歩く道すがらMさんから悪魔のお誘いがある。 即ち仁田峠から第2吹越まで車で送ってくれると言うのだ。 大変ありがたいお話で誘惑されそうになったが、私は6月から夏の間は色々と予定があり満足に山歩きもできないので、今のうちに体力維持のために歩けるだけ歩いておきたい。 おまけに減量目標の○○キログラムまであと1キロ少々なので少しでも減らしたい気持ちがある。 なので、気持ちは大変嬉しかったが初志貫徹である。 仁田峠で記念撮影のあと皆さんとはお別れだ。 まずはロープウェイ山頂駅まで登る。 疲れはピークに達していたと思っていたが、仁田峠までのノンビリ歩きで体力が回復していたようで、割とすんなり妙見岳山頂駅に到着。 「雲仙岳」という呼称は、普賢岳、国見岳、妙見岳の主峰とその周りにある野岳、矢岳、高岩山、絹笠山、九千部岳の三峰五岳の総称である。 私は今日、そのうちの普賢岳、国見岳のてっぺんに立った。 あと妙見岳に登れば久しぶりに三峰制覇となるので、最後のミッションは妙見岳の山頂に立つことだ。 しかるに、現在妙見岳山頂は立ち入り禁止となっている。山頂に至る道が崩壊の危機にあるからだろう。 だから私は普段は立ち寄ることがない観光客用の展望台へわざわざ寄って、自己満足の三峰完登を 果たしたのである。 吹越分れから第2吹越登山口までの下山道は傾斜が急なために私を苦しめた。 もともと下りが苦手(登りも苦手)なのに用をなさない丸太階段、ズルズル滑る登山道。 それに登りと同様まとわりつく虫たち。 登りで56分かかったが、下りでも50分もかかってしまうほどであった。 唯一救いだったのは、私が好きなオレンジ色のミヤマキリシマがこの登山道では目立ち、私を楽しませてくれたことだ。 登山口には車が2台。 私のバイクもひっそり私の帰りを待っていた。 池の原から登るのと(傾斜のことを考えなければ)所要時間に大差がないこの登山道はもっと人気があってもよいような気がする。 と、そう思う私であるが、かといって毎回ここから歩くのは勘弁してもらいたい。

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