活動データ
タイム
07:23
距離
7.4km
のぼり
926m
くだり
928m
活動詳細
すべて見る前日、夕食時のコップ2杯のビールが効いたのか気絶するように眠った。 おかげで身体に若干痛みはあるものの体調は良好。 無料駐車場を確保すべく、少し早めに出発。 宿を出るとすぐ水田に写る逆さ由布岳を発見。 今日はいい天気になりそうだ。 ■登場H.Yさん。そして2日目スタート。 とっさんの情報どおり、早い時間にもかかわらず、数十台の車が止まっている。 やはり人気の高い山なのだな。 朝食を摂っているとricoちゃん、引き続きスロさん運転の車でH.Yさん到着。 物静かで優しそうな佇まいのH.Yさん。 もちろん初対面だが活動記録を拝見させてもらってたので昔から知っているような感覚だ。 その超人ぶりに反して気遣いの細やかな優しい人だとすぐにわかった。 しかも、結構おちゃめ! じきにとっさんも合流して、いよいよ2日目の山旅が始まる。 由布岳は青く、絶好の登山日和り! さあ行きましょうか! ■由布院の町並み 前日とうって変わって、鶯の鳴き声が響く森の中を進んでいく。 気持ちがいい朝の登山道。 朝陽が森に射してくるこの時間帯がやはり一番好きかもしれない。 徐々に高度を上げていくとすっと展望が開けた。 昨晩、泊まった由布院の町並みが一望できる。 ricoちゃんの名ガイドによると、この町は流行に飲まれることなく町の良さを活かした3人のまちづくり物語があったそうだ。 人との繋がりを大切にし、尊重し合うエピソードに感動する。 そういえば昨日、駅前の通りにも関わらず信号がなかったのに驚かされたが、思いやりの精神が根付きカタチになっていたのだなと納得。 ■さあお鉢だ ゆっくりとしたペースでマタエに到着。 おぢさんには有り難いペース。 高所の苦手な自分に行けるのだろうかというドキドキと初めてのルートに挑むワクワクで心臓はカオス状態。 とっさんリードでゆっくり登って行く。 すっすうっと軽やかに登って行くとっさんを真似て自分も後に続く。 100のアドバイスよりも身になる感じ。 やはり、うまい人と登るということはとても重要なことだなと思う。 地元の山なら辞退したいような岩陵をスイスイ進んでいく。 音が消えた。怖さも疲れもない。 あるのは、自分の呼吸音と高揚感だけ。 そして、美しい雲が流れる西峰山頂に到着。 来たんだ。 自分にはキビシイと思い込んでいた場所に。 こんなにも軽やかに来ることができたんだココに。 一行は東峰を目指し濃緑の中をグーッと降りていく。 つい1~2週間前までは灰色だった景色がいっせいに芽吹いたそうだ。 いいタイミングで来ることができた。 そしてココから見上げる東峰は美しい。 さあ行きましょう。 また絶景の登りを楽しみながら。 ありがとう、とっさん。 連れてきてくれて。 ■沁みる場面 東峰の山頂は人気のスポット。 みんな楽しげだ。 気がつくとしばてんさんが下から見えていた岩の突先に登っている。 「ソーヤも来いよ!」と言うが冗談じゃないと吐き捨てるように却下! でも、その後に登ったricoちゃんに「ソーヤさんも登ってみませんか」と言われると快く快諾! 「登ります!」 なんてゲスなんでしょう。 もちろん降りるときに今日一で怖い思いをしたことは言うまでもない。 さあ気を取り直してランチにしよ。 その場面には昼食後のまったりした、ひとときに遭遇した。 登山者たちがめいめいに食事を撮る中に幼い子供を3人連れたお母さんの姿があった。 スロさんが食後のお菓子を僕たちに配る流れで、そのまま子供達にもお裾分け。 喜んだ子供達のちっちゃな手からお返しのお菓子。 貰っちゃったと嬉しそうな表情をするスロさん。 心にすーっと温もりが沁みる。 ああ、スロさんだ。 前回、絶対やるもんかといっていたお鉢に可愛い女の子でもない汚ねえおぢさん二人に付き合ってくれてありがとう。 やぱっりスロさんだ。 ■最後のサプライズと忘れられな いひととき 行きよりもはるかに早い時間で、下山してしまった。 名残惜しさを噛みしめつつ登山口までの道中を進んでいると、前方から一眼を片手に颯爽と駆け上がってくる青年の姿。 九州超人のひとり、ひでやんさんだった。 すごい!サプライズで始まってサプライズで終わるなんて出来すぎの山旅だ。 そのひでやんさんから教えてもらったという特別な場所にricoさんが連れて行ってくれるという。 登山口からしばらく車で移動。 そこには、どの場所よりも一番キレイに見える由布岳の姿があった。 ホントに特別な場所。 もう戦場カメラマンのように突っ伏して撮りまくる。 いいなあ! その後、志高湖に白鳥の雛を見に行きませんかというricoちゃん提案に全員が賛成。 白鳥親子の愛らしさに癒され、キラキラと輝く湖のほとりでまったりとした時を過ごす。 とっさんと山のこと、人との繋がりのこと、家族のこと、これからの夢。 色んな話しがぽつり、ぽつりと出る。 みな、思い思いに過ごす。 ふいに何故か、今みんな繋がっているんだと思った。 そう思ったんだ。 ■祭りの後、そして いよいよ別れの時間。 明日、フェリー乗り場まで見送りに来てくれるricoちゃん以外の仲間とはここでお別れ。 固く再会を約束してみんなを見送る。 登山口駐車場には、高知のおぢさん二人組だけになってしまった。 祭りの後の寂しさ。 その晩、あまり飲めなくなった酒と地元の料理をたらふくいただいた。 翌日、フェリー乗り場。 AM11:00にricoちゃんがお気に入りのポテトチップスをお土産にと持ってきてくれた。 話したいことは、いっぱいあったはずなのになあ。 口から出る言葉はどうでもいいことばかりだ。 そして、いよいよ別れの時間。 感謝の言葉と再会を誓い、渋々乗船する。 帰りたくねえなあ。 船が港を離れ始める気配を感じ、せめて佐伯の町を撮影しておこうとデッキに出る。 !! 岸壁にいる、もう小さくなった人影は確かにricoちゃんだ! 大きく手を振る。 手を振り返してくれる。 自分は山でも恥ずかしいから大きな声を出したことはない。 でもこのとき、 びっくりするくらい大きな声で 「また来るきー!!」 土佐弁で叫んでいた。 キザな言い方かもしれないが 感動とか、感謝とか、感激という言葉も陳腐になってしまうほど大きなモノをいただいた僕たちの山旅は終わろうとしている。 でも、この3日間という短い時間にも関わらず、培われたモノに終わりはなく続いているはずだ。 そう、また来るき九州! また会いに来るきみんな!! 最高の山旅、ありがとうございました!!
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