藤切谷からタイジョウへ 藤切谷~向平尾根~タイジョウ~杉峠の頭~杉峠~藤切谷

2007.05.20(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 35
休憩時間
51
距離
12.0 km
のぼり / くだり
984 / 983 m
48
6
1 6

活動詳細

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 霧雨の中の印象深い山行でした。タイジョウ(1060m)は、漢字では「大丈」と書くようですが、カタカナのほうが良く使われています。この山は、永源寺ダム湖からせり上がった水谷岳の尾根が南下し、杉峠を経て、雨乞岳へと続く、その途中にある一峰です。その丸っこい山頂は特徴的で、遠くからでも結構目を引きます。今回は、初夏の雨の日、藤切谷の新しい林道の終点から向平谷に入り、さらに向平尾根をから登り、水谷岳から続く稜線を南下してタイジョウ、杉峠の頭を経て杉峠に達し、千種(千草)街道で下りました。 山行記録:日時-2007年5月20日、天候-曇り時々雨。9:50 岩ヶ谷林道分岐近く①に駐車後新林道を奥へ、10:05 新林道終点③、10:30 向平尾根取り付き⑥、11:30 稜線、11:50 ヌタ場⑫、12:20 西のコル、12:55 タイジョウ山頂着⑭、昼食後、13:10 山頂発、14:05 杉峠の頭・山頂⑰、14:15 杉峠⑱、14:25 一反ぼうそう⑲、14:45 蓮如上人旧跡(21)、15:00 桜地蔵尊(22)、15:25 駐車地①着。  5月下旬、まだ入梅には少し早いかなと思いながらも、この日は梅雨の先取りでした。タイジョウは、ガイド本でもあまり取り上げられない渋い山ですが、銚子ヶ口や水谷岳から見ると、結構整った目を引く山です。タイジョウにただ登るなら、杉峠からのピストンが良いようですが、せっかくの水谷-タイジョウ-杉峠の稜線を歩かないのはもったいないって思いで、この稜線に取り付きました。③~⑤は、谷を左に感じながらの山腹道です。やがて涸れ谷が右前方から入ってくると、これを渡って、小さな尾根に乗ります⑥。ここからはこの向平尾根をひたすら登りますが、石が尾根芯にゴロゴロし始める⑨と、間もなく稜線です。稜線上も、踏み跡ははっきりせず、時たま派生の尾根に入ってしまうこともありましたが、コンパスを見ながら慎重に進めば、タイジョウに近づけます。西のコルを過ぎて本挌的に登り始めると、やがて稜線が岩で塞がれます⑬。進めなくなったら、左に振って、タイジョウから北に延びる尾根に乗りましょう。乗ってしまえば、タイジョウの山頂⑭は、すぐです。タイジョウから杉峠への稜線は、時折佐目子谷側が痩せますが、基本的には歩きやすい稜線です。今日の最高点、杉峠の頭(⑰、1121m)を越えて、杉峠に下ります。ここからは、懐かしい千種(千草)街道の一部です。名所をたどりながら、一気に下りましょう。駐車地①まで、急げば一時間余りです。でも、ほんとうは味わいながらゆっくり下りたい道です。

御在所岳(御在所山)・雨乞岳 今回のルートマップです。
今回のルートマップです。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 岩ヶ谷林道入り口に駐車し、新しい林道の橋(鳴野橋)①を渡ります。そこからの藤切谷上流側の様子。
岩ヶ谷林道入り口に駐車し、新しい林道の橋(鳴野橋)①を渡ります。そこからの藤切谷上流側の様子。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 フジキリ谷の名前通り、フジの花が咲いています。
フジキリ谷の名前通り、フジの花が咲いています。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 ジャケツイバラ(マメ科ジャケツイバラ属)漢字では蛇結茨。黄色い花は下から見ると、赤い蕊が見えます。茎には鋭い棘があって、ささるとそうとう痛いそうです。
ジャケツイバラ(マメ科ジャケツイバラ属)漢字では蛇結茨。黄色い花は下から見ると、赤い蕊が見えます。茎には鋭い棘があって、ささるとそうとう痛いそうです。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 新しい林道を進んで、②から振り返ると、水谷岳から落ちる谷の林道の橋(またに橋)の下に、滝が掛かっているのが見えます。
新しい林道を進んで、②から振り返ると、水谷岳から落ちる谷の林道の橋(またに橋)の下に、滝が掛かっているのが見えます。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 道の終点にて③。新しい林道は、突然終わります。車が一台とまっていました。ここを左へ。
道の終点にて③。新しい林道は、突然終わります。車が一台とまっていました。ここを左へ。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 すぐに流れを渡って尾根に取り付きますが、まもなくこのような山腹の踏み跡となり、向平谷を左に見ながら登っていきます。山腹を奥へ④と進みます。
すぐに流れを渡って尾根に取り付きますが、まもなくこのような山腹の踏み跡となり、向平谷を左に見ながら登っていきます。山腹を奥へ④と進みます。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 踏み跡をたどっていくと、やがて少し開けて、石垣の跡⑤があります。炭焼窯跡でしょう。
踏み跡をたどっていくと、やがて少し開けて、石垣の跡⑤があります。炭焼窯跡でしょう。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 開けたところを右に寄って右から来る流れを渡り、向平尾根の末端⑥に取り付きます。このあたりは踏み跡はありません。
開けたところを右に寄って右から来る流れを渡り、向平尾根の末端⑥に取り付きます。このあたりは踏み跡はありません。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 ⑦あたりです。霧の中、尾根を登ります。このあたりははっきりした尾根で、踏み跡はなくとも問題なく進めます。
⑦あたりです。霧の中、尾根を登ります。このあたりははっきりした尾根で、踏み跡はなくとも問題なく進めます。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 ⑧のあたりまで登ると、やや尾根が広がり、しかもアセビの大木も出てきて時折行く手をさえぎります。
⑧のあたりまで登ると、やや尾根が広がり、しかもアセビの大木も出てきて時折行く手をさえぎります。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 尾根芯に石がごろごろとし始めたら⑨、左に寄ってかわします。間もなく水谷岳とタイジョウを結ぶ稜線です。
尾根芯に石がごろごろとし始めたら⑨、左に寄ってかわします。間もなく水谷岳とタイジョウを結ぶ稜線です。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 稜線上⑩に出ました。「向平降口」のテープも。
稜線上⑩に出ました。「向平降口」のテープも。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 水谷岳とタイジョウを結ぶ稜線を少しタイジョウ側に登ったあたり、942m峰あたりの稜線です。
水谷岳とタイジョウを結ぶ稜線を少しタイジョウ側に登ったあたり、942m峰あたりの稜線です。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 時折、佐目子谷側へ、崩壊跡があります⑪。左に寄り過ぎないように・・・・
時折、佐目子谷側へ、崩壊跡があります⑪。左に寄り過ぎないように・・・・
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 良い尾根です。
良い尾根です。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 911m峰の少し手前に、獣たちの憩いの場、ヌタ場⑫が広がっています。
911m峰の少し手前に、獣たちの憩いの場、ヌタ場⑫が広がっています。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 イワカガミ。稜線上のあちこちで見かけました。小雨にぬれているほうが、よりきれいです。
イワカガミ。稜線上のあちこちで見かけました。小雨にぬれているほうが、よりきれいです。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 911m峰を過ぎると、下りとなり、タイジョウの西のコルです。佐目子谷側が相変わらず急落しています。
911m峰を過ぎると、下りとなり、タイジョウの西のコルです。佐目子谷側が相変わらず急落しています。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 やがて、タイジョウへの最後の登りが始まります。
やがて、タイジョウへの最後の登りが始まります。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 さらに近づくと、稜線に大きな石が現れ始め⑬、とうとう稜線を進めなくなります。
さらに近づくと、稜線に大きな石が現れ始め⑬、とうとう稜線を進めなくなります。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 稜線を行くのをあきらめ、左へごろごろ転がる岩の上をトラバースします。
稜線を行くのをあきらめ、左へごろごろ転がる岩の上をトラバースします。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 前方にタイジョウ山頂から北東へ延びる尾根が出てくるので、それを目指して進みます。
前方にタイジョウ山頂から北東へ延びる尾根が出てくるので、それを目指して進みます。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 北へ延びる尾根に乗って右へ登るとすぐに石楠花の咲くタイジョウの山頂⑭です。
北へ延びる尾根に乗って右へ登るとすぐに石楠花の咲くタイジョウの山頂⑭です。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 漢字の山頂票もあります。
漢字の山頂票もあります。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 タイジョウをあとに、杉峠を目指します。⑮あたりで稜線は再び痩せ始め、佐目子谷側に急落しています。
タイジョウをあとに、杉峠を目指します。⑮あたりで稜線は再び痩せ始め、佐目子谷側に急落しています。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 このあたりの石楠花は、まだ見頃でした。
このあたりの石楠花は、まだ見頃でした。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 尾根がやんわりと広がってくる⑯と、もうすぐ杉峠の頭です。
尾根がやんわりと広がってくる⑯と、もうすぐ杉峠の頭です。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 シャクナゲだけでなく、清楚なシロヤシオも見頃でした。
シャクナゲだけでなく、清楚なシロヤシオも見頃でした。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 杉峠の頭⑰。だだっ広い山頂で、どこがピークなのかはよく分かりませんが・・・・1121mの標高は、今日の最高点です。数カ所に山頂の表示があります。
杉峠の頭⑰。だだっ広い山頂で、どこがピークなのかはよく分かりませんが・・・・1121mの標高は、今日の最高点です。数カ所に山頂の表示があります。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 ここにも。
ここにも。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 杉峠に向けて下り始めます。木の間隔が徐々に広がってきました。明るい林、アケンギョに入ってきたわけです。今日は薄暗いですが・・・
杉峠に向けて下り始めます。木の間隔が徐々に広がってきました。明るい林、アケンギョに入ってきたわけです。今日は薄暗いですが・・・
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 いつの間にか草原に出ました。
いつの間にか草原に出ました。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 やがて、霧の中から杉峠⑱のシンボルの杉が見えてきました。
やがて、霧の中から杉峠⑱のシンボルの杉が見えてきました。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 霧の中、神々しい杉です。
霧の中、神々しい杉です。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 一反ぼうそうの大木⑲です。枝を広げている広さが一反ほどある、ということでこう呼ばれているそうです。ミズナラだそうです。
一反ぼうそうの大木⑲です。枝を広げている広さが一反ほどある、ということでこう呼ばれているそうです。ミズナラだそうです。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 向山鉱山跡のシデ並木⑳です。
向山鉱山跡のシデ並木⑳です。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 蓮如上人旧跡にて(21)。蓮如上人が比叡山衆徒に追われたとき、このあたりの炭焼き窯に身を隠したそうです。(このころは、ここに休憩小屋やトイレはありませんでした。もっと鬱蒼としていました。)
蓮如上人旧跡にて(21)。蓮如上人が比叡山衆徒に追われたとき、このあたりの炭焼き窯に身を隠したそうです。(このころは、ここに休憩小屋やトイレはありませんでした。もっと鬱蒼としていました。)
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 桜地蔵尊(22)。
桜地蔵尊(22)。

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