曲岳～黒富士：裏山にプチ岩場発見！

登山靴を新調しました。スポルティバのTX4ミッドカット。いわゆるアプローチシューズってやつです。 先日の乾徳山岩トレで、ガイドさんも他の方もみんなこれのローカットか、似たような靴を履いてました。軽くて、ソールは柔らかめだけどしっかりビブラムソールでクライミングゾーンもある。ソールまわりのプロテクトラバーもついてるから岩稜帯でもバッチリです。 今まで履いていたトランゴアルプエボも、アルパインブーツとしては軽めだし悪くはなかったのですが、とにかく下りのときつま先や足裏が痛くてしょうがありませんでした。インソールを代えてみたり、靴下を代えてみたり、紐をきつく締めたりと、調べまくって片っ端から試しましたがダメ。標高差1,000mを越えると下りが苦痛で仕方ありませんでした。 岩トレでいろいろとアドバイスをもらって、もしかしたらこれで下山の苦痛から開放されるかも…との願いを込めて、即購入。 更に、今まで少しでもクッションになればと分厚い靴下を履いていたのですが、靴下は薄めがいいよとのこと。手持ちにファイントラックの薄手の五本指ソックスがあったので、組み合わせてみることにしました。五本指ソックスは足指感覚が保ちやすいので好きです。 これが上手くいけば…今年の夏山が捗ること間違いなし！ 前置きが長くなりましたが、靴（と靴下）の試し履きを兼ねて、近所にある曲岳と黒富士に行ってきました。 曲岳と黒富士は山梨百名山でもあります。一度に2座踏めておいしい。のと、曲岳にはちょっとした岩場もあるらしい。靴の試し履きにもピッタリです。 久しぶりのソロ＆ご近所山行だからか、まさかの2時間以上寝坊。本当はより険しい岩場とヤセ尾根があるという、観音峠～金ヶ岳のコースも行ってみるつもりだったのですが、そちらは泣く泣く断念。でも、もの凄い強風だったので、行かなくてよかったです。 観音峠までの林道は、細くてちょっと荒れ気味。曲岳登山口より先は路肩崩壊で通行止めになっています。 太刀岡山の駐車場も曲岳の駐車場も1台も停まっておらず、帰りも停まっていなかったので、きっと今日このへんに登ったのは私1人だったのでしょう。 そういう山ひとりぼっち！なシチュエーションに興奮するさすらいのスナフキン的な自分ですが、最悪なことに熊鈴を忘れました。登山口には熊注意の看板が3つも。幸い平坦な箇所が多かったので、そういうところはずっと歌いながら歩いてました。熊はもちろん、人にも会わなくて本当によかった。 曲岳登山口からはいきなりの急登、切れ落ちトラバース、ヤセ尾根と、飽きない展開が続きます。登り始めてすぐにめまい岩。絶壁に突き出すような岩場を進むと、確かにめまいがするような高度感。でも眺望は抜群です。 そのあとも平坦だったり急登だったり、ロープの張られた岩場が連続したり、展望台があったりと、楽しい登りが続きます。 曲岳山頂を過ぎ、急斜面を降りるとうって変わって樹林帯の穏やかな道に。新緑が目に眩しい。 八丁峠を過ぎ、升形山の分岐を黒富士方面に登れば黒富士山頂です。本日2座目の山梨百名山。山頂はここ？と思うほど展望もなくそっけないですが、少し降りたところに黒富士展望台というところがあり、甲府盆地越しの富士山がよく見えます。 引き返して、今度は升形山へ。山頂は角ばった大きな岩の上。標識もなにもなく、山頂なのかよくわかりませんでしたがきっと山頂だと信じてます。ここは360度展望が開けていて、特に金峰山や瑞牆山方面がよく見えます。 本当ならここで休憩したかったのですが、風が強いので少し降りたところでおにぎりタイム。 黒富士の名前の由来は、ある地点から見ると富士山とそっくりな形に見えるからとのこと。それが黒富士峠なのですが、升形山から向かおうとするも、登山道どころかトレースも不明瞭で、こりゃ無理だと早々に断念しました。確かに破線コースではあるけど、歩く人があまりにも少ないんでしょうか。黒富士峠からの黒富士、見てみたかったなあ。 八丁峠から林道を経由した周回もできますが、林道じゃつまんないので来た道をピストンして駐車場に戻ります。 このコース、ピストンしても一切苦にならないぐらい変化に富んでいて楽しいです。マイナーなのが本当にもったいない。個人的には、すぐお隣で圧倒的人気のある茅ヶ岳よりも全然楽しかったです。急登、平坦、岩場と変化に富んでいるのもそうですが、展望台が随所にあって、眺望がたくさん楽しめるところがイイです。近所のお気に入りコース殿堂入りしそう。 あ、靴ですが、痛みもなく快適でした。軽くてソールが柔らかいと、やっぱり歩きやすいですね。あとは長時間の下山でどうなるか…。近々次の岩トレがあるので、そこで本領発揮してくれることを期待！