だごしゃん道(←こちらがメインです)から宝満山へ(物語風レポート)

2015.05.31(日) 日帰り

注意情報

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チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 49
休憩時間
41
距離
8.2 km
のぼり / くだり
795 / 797 m

活動詳細

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「だごしゃんの魔女」(ちょっとレポートを小説風に書いてみました) 昭和の森から三郡縦走路へ繋がるだごしゃん道という道がある。 このルートは私が昨年何かに誘われるようにルートを踏み外し 偶然入り込んだ道だった。その時は途中で違うと思ったものの、 綺麗な沢やどっしりとした巨石群に目を奪われ、どんどん登って 行ってしまったのだ。そして、「大滝」とやらのテープがある 場所まで来た所で、私には「ここで行き止まり」に思えた。 しかもその時の天候は思わしくなく、尾根方向は白く霞んで、 曇天の空も回復する見込みは無さそうだ。その時だった... 『ここで帰りなさい』 空耳か?しかしそう言われた気がして、経験浅い私はちょっと 怖くなって慌てて下山した。そして下山後に今降りて来た 方向を見上げると...経験不足の私を山が嘲笑している... そんな気持ちだった。 しかし何となく釈然としない。 あの時、尾根まであと少しだったのに...と思ってちょいと調べてみる。 すると...どうやらこの道は「だごしゃん道」と呼ばれる古道で、 その昔、炭焼職人の方が通っていた...という事らしい。 しかも、大滝付近で私が「行き止まり」と思ったのは 初心者の大間違いで。その右側を登って尾根に到達出来る、 とあるではないか。 そうか...私は思った。きっと「ダゴシャン」には魔女がいる... そして私の行く手を阻んだのだ...私が貧弱な人間だから... 意地悪されたのか?これは...いつかリベンジせねばと心中密かに誓った。 そして本日。あれからいくつかの山を登り まだまだ初心者には違い無いが昨年とは違う... 今日こそは昨年登れなかった道を行くのだとの思いを胸に秘め 途中の綺麗な沢を眺めながらゆっくり登る。 「なめ滝」やその後も次々と現れる沢、巨石。 綺麗な水の音を聞きながら登る魅惑に満ちた山道だ。 途中時々沢の傍まで行って休憩しながらゆっくり登る。 所々分かりにくい部分があるが、落ち着いてテープかケルンを探し、 そちらの方向へ進む。そしていよいよ大滝へ到達。 渡ってすぐ見上げると...ある!以前来た時は気づかなかった テープが点々と...よし、登るぞと心を蹴飛ばしアタック開始。 ここからは道と言うより斜面を這いつくばって登る。 しかし短い間隔で付けられたテープが助けてくれる。 そして、私の頼りない脚力で40分程で道もゆるやかになり 尾根の方向を見上げると明るい光を感じる。そして... やがて縦走路へ飛び出した!思わず心の中で拳を突き上げ叫ぶ。 「どうだ!ダゴシャンの魔女め!登り切ってやったぞ!」 そして今来た方向を見下ろすと.... 『良く頑張って登りましたね。これからも安全に山を楽しんで下さいね...』 そうか...魔女と思っていたのは私の心が貧相だからで、 本当は女神様だったのか....そして気付かされた。 あの日、『ここで帰りなさい』と言われたのは...意地悪でなく、 私の経験と天候では危険だから引き返す事が最良の選択であった事。 そしてあれは嘲笑ではなく、労りの微笑みだった事を... 「すみませんでした...そしてありがとう... また来ますよ。今度はリベンジでなくお礼に」 そうつぶやいて、縦走路を歩き出した私に穏やかな風が吹き抜ける。 さあ、宝満山の頂上で休憩だ...私は足を進めた。 fine ------ 長々と申し訳ありません。ちょっと体験を元に物語風に文章書いてみました。 だごしゃん道は綺麗な沢が流れる側を歩く素敵な道です。 ただあまり整備されていないので歩きにくい所があったりします。 もしもここ綺麗に整備されたら...結構人気のルートになる気がするのですが もしかしたらツウの方なら今の方が良いのかな?と思ったり...

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