活動データ
タイム
04:31
距離
8.6km
のぼり
667m
くだり
667m
活動詳細
すべて見る福井市民にとっては特に思い入れがある文殊山。子どものころ「三人寄れば文殊の知恵」と観光バスでこの近辺を通過するときには必ずバスガイドさんが説明していた山です。この山に登ると頭がよくなると聞いていました。今でも遅くないかな? 職場の階段から見える鬼の角のように、2つのとんがりが特徴の比較的低山の文殊山。職場の同僚もトレッキングでこの山を駆け上っているようで、一度は行ってみたいと思っていました。しかも泰澄大師が白山開山直後にこの文殊山も開山したといわれる、泰澄ゆかりの山でもあります。 3日前の越知山では、山頂でおいしい山メシを!と意気込み、ザックに大量の水と食料、そして空腹のままで登ったばかりに、かなりバテてしまい、今回は事前に来〇亭で、唐揚げ定食をガッツリかき込み、スタミナばっちりで登山開始しました。 文殊山はさすが、みなに愛される山だけあって、登山口が12もあります。残念ながら、私のナビには登山口の案内はないので、駐車場が確実にあり少し長めの距離で楽しめそうなJR北鯖江駅をスタート地点に決めました。 駅舎内には手書きの文殊山ルート紹介が、10×10cm程度の紙でしかありません。YAMAP地図だけが頼りです。駅周辺は鯖江が誇る世界的産業、眼鏡関連の工場が並びます。北西に進み、北陸道の高架をくぐり、山の中腹に設置された大きなSABAEの看板を目指して1Kmほど歩いていきます。途中浅水川(あそうずがわ)を渡り、左に折れ、200mほど行くと、右手に酒清水(さかしみず)が見えてきます。ここが文殊山登山口の一つ、酒清水登山口です。ここの水は洞穴のようなところから鉄パイプで水を導いていて、落ち葉や獣に汚されてないように見えたため、給水パックに2L入れました。やはり山水は抵抗があります。しかしひんやり冷たくおいしい水でした。 水場の左から登り始めましたが、いきなりの急斜面です。土がむき出しで手を使わないと登れません😢トレッキングポールのやり場に困ります。初心者でソロだとこういうときにどうしていいのか分かりませんが、何とか気力と勢いだけで登りきりました。 北陸道とJR が近いため、樹林の中にいても騒音がいつまでも聞こえてきます。特に稜線に出ると360度から生活音が聞こえてきます。 飯バテは避けたいと思い食べた唐揚げ定食が足を引っ張ります。もうかれこれ1時間半は経ちますがなかなか消化されず胃のなかで存在感を主張してます😱 比較的なだらかな稜線歩きとアップダウンを繰り返すため、なかなか標高を上げることができません。 そんなもどかしさを抱えながら奥ノ院に到着しました。 奥ノ院後ろに三角点発見!あれっ、ここが文殊山山頂⁉ 想像とはかけ離れた静かな山頂でした。お参りを済ませ、本社の方へ向かいます。途中に大きな岩がふたつ、お互いにもたれ掛かるようにして立ちはだかります。その隙間は人ひとりが通れる洞穴になっていて、沖縄にある'せーふぁうたき'にとても良く似ています。 ここらからは標識やベンチなどが増えてきました。改めてマイナーな登山道を選んだのだと実感しました。 ようやく本社に到着すると、福井の人が何回も文殊山に登る理由が一瞬にしてわかりました。ここからの眺めは福井市が一望できるのです❗町の音も聞こえます。 東を見ると加越国境の山々も見え、うっすらと白山も望めます。 福井市内と言えど田んぼの緑、足羽川の流れ、自然と町の調律の取れた風景が広がります。 この山を開山した泰澄大師も三十八社にある自分の家はどこかなぁ~って探したのでしょうか⁉ 福井の人はいつも文殊山を望み、文殊山もまた温かい気持ちで見守ってくれている、そんな関係性を発見した今回の登山でした。
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