丹後山〜中ノ岳縦走(避難小屋泊まり)

2017.06.17(土) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 9
休憩時間
1 時間 7
距離
6.3 km
のぼり / くだり
1458 / 93 m
4 15
1 35
DAY 2
合計時間
7 時間 50
休憩時間
1 時間 13
距離
11.8 km
のぼり / くだり
799 / 2153 m
36
29
15
2 5
1 18
1 59
4

活動詳細

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早朝に草刈りのボランティアがあったのでスタートは遅め。前の休みに子ども達を遊園地に連れて行ったこともあって、妻からは泊まりでもいいよと言われ、散々迷った挙句に今年のテーマでもある未踏の越後三山に入ることにした。 過去に見かけた誰かのレポにあった、十字峡から入り、中ノ岳〜丹後山の周回ルートを一泊をしてみたかったので、山と高原地図を参考資料に計画を立てるもここは水場と宿泊ポイントが少ない。スタートが遅いこともあり、丹後山の避難小屋に泊まり、翌日の朝から大水上山〜兎岳〜子兎岳〜中ノ岳〜十字峡へ戻ることにした。 スタートは10時。落石が多いと言われる林道をヘルメット着用で歩き、30分ほどで丹後山への登山口に到着。 登山口に入ると網張山の激登りのような急登がこれでもかというくらい続く。水場がないことを考慮して水を5リットル積んで尚且つ、小屋が使えない場合も想定してダブルウォールのテントと冬用のシュラフを担いでいるので、ザックの重さは19キロ。これでも量を減らしたつもりだが、重くて重く足が上がらない。それに加えてシャリバテといつもの足の痙攣で、超スローペースを余儀なくされる。今回は明るいうちに小屋まで辿り着けば大丈夫なので、心の余裕はあるが、10歩歩いて30秒休むようでは本当に明るいうちに辿り着けるか不安になってきた。でも無理をすると腿が攣って使い物にならないので仕方がない。 やはり、汗を大量にかくときは、塩飴だけでは追いつかないようで、常時スポーツドリンクを飲むのが良さそうだ。でも、毎回毎回、ハイドレーションをハイターで洗浄するのは面倒だけど、背に腹は変えられない。ゼリー状のスポーツドリンクもあるから、それにしようか、、、などと考えていると、7合目を過ぎた辺りで尾根筋に出て、ようやく先が見えてきた。途中、アミノバイタルと攣らないための漢方を二度飲んだが、今回はあまり効果はなかった。 8合目のシシ岩で一気に展望が開ける。足は相変わらず上がらないが、小屋まではあと30分足らずだろう。バテバテの境地でなんとかかんとか16時に小屋になだれ込む。先客が一人おられたが、風にもビクともしない避難小屋は実に頼もしく、まるでホテルのように思えた(←相当疲れていましたねぇ)。初めての小屋泊まりだが、テントを張らなくていいのは助かる。 先客は茨城から来た年配のご婦人で、毎年この時期に来ているのだという。二階を寝床にしていたので、私は一階に寝床を作った。 山談義に花が咲き、とても楽しい時間を過ごさせてもらった。私はアルファ米のドライカレーにセブンイレブンで買ったサラミを一本入れたもので簡単に食事を済ませ、疲労困ぱいしていたので、夕陽を拝むことなく早い就寝となった。夜は風が強く、テントだったら飛ばされていたかもしれない。 夜中、先客のご婦人がうなされていた。何の夢を見ているのだろう。雑誌岳人にも掲載されたことがあると言うくらい山にのめり込んでいる方のようだったが、避難小屋でうなされてまで彼女を駆り立てるものは何だろうか。 うたた寝を何度も繰り返し、3時に起床。朝食と出発の準備をする。次第に明るくなるにつれ、鳥のさえずりが聞こえる。 外に出ると幻想的な雲海の上から御来光が拝めた。少し雲に隠れているが、闇の世界が次第に明るくなるに瞬間はいつ見ても神秘的だ。 昨日と変わって、体調は悪くなさそうだ。利根川水源を拝み、大水上山、兎岳と進む。この辺りから熊笹の藪漕ぎが続く。トラバースの雪道もあって幾分か楽に歩けるが、登山道への復帰が心配で、余計に時間が掛かってしまう。所々、登山道が雪に埋もれているのでロストしそうになるが、GPSを小まめに確認すれば迷うことはない。 9合目(池ノ段)の分岐は雪に埋もれていたが、ここにザックをデポして、一路、中ノ岳へ。所々、登山道が雪渓に埋もれているたが、難なく山頂へ。遠く感じただけに感慨もひとしおだ。 分岐まで戻り、いざ下山。日向山の雨量計測所へのアプローチが一面の雪渓なので、GPSを見ながら慎重に。危うく何度か間違えかけた。 ルートファインディングと道迷いに神経をすり減らされたのか、この下りから急激に疲れを感じてきた。痙攣はないが、力が入らない。朝の3時におにぎり一個食べただけでは全然足りないというころか(当たり前)。道中は食欲もなく行動食も口にできず、極み付けの失敗は中ノ岳を下山したところで、荷物が重いのは負担になるのでと、予備の水を1Lほど捨てて軽量化をしたこと。すぐに水がなくなり、徐々に上昇する気温と喉の渇きで危うく脱水症状か熱中症になるところだった 十字狭登山センターでスポーツドリンクを買おうとそればかりを考えて下山していたのだが、自販機はまさかの販売停止。かなりショックだった(笑) -- このコースはかなりの健脚向けで中級クラスではないでしょうか。滑落の危険性もありますし、ロングコースでアップダウンもかなりキツイです。日帰り装備ならまだしも、テント泊装備では時間がかかりますね。参考までに以下に計画と実績タイムを記載しておきます。 計画の時間は山と高原地図の別冊のガイド本を参考にしています。 (初日) 場所 所要時間(分) 計画 実績 十字峡    10時00分 10時00分 登山口   50  10時50分 10時30分 ジャコノ峰 180  13時50分 13時30分 丹後山   120  15時50分 16時00分 計画合計:5時間50分  実績合計:6時間00分 (二日目) 場所 所要時間(分) 計画 実績 丹後山     4時00分 4時20分 大水上山 50 4時50分 5時00分 兎岳   60 5時50分 5時30分 中ノ岳  205 9時15分 8時10分 9合目   20 9時35分 7合目  60 10時35分 9時00分 5合目  60 11時35分 9時40分 2合目  110 13時25分 10時50分 十字峡   90 14時55分 12時00分 計画合計:10時間55分  実績合計:7時間20分 追記 この2週間後に痛風が発症してしまいました。 人生初の痛風です。色々と痛風について調べてみると「激しい運動は尿酸値を上昇させる」という情報がありました。山登りを激しくする人は痛風になりやすいという話も聞きました。 激しい運動で筋繊維が破壊されると繊維が壊れた際に細胞からプリン体が放出され、それで普段よりも多くのプリン体が体内で生まれそれが尿酸に変わるそうです。 またラーメンのスープは旨味成分であるプリン体が大量に溶けているもので、スープを全部飲み干すことは、痛風患者にとっては自殺行為という話でした。 この日記を振り返ってみると、激しい運動かつ水不足により、急激に体内のプリン体が増加したものと思われます。さらに追い討ちおかけるように脱水症状気味の身体に高濃度プリン体のラーメンを突入し、帰宅してからは自分はのご褒美だとアルコールや肉料理ばかり食べて駄目押しをしてしまったようです。 尿酸値が高い状態が長く続いたため、尿酸は結晶となり、その結晶は重力によって足に溜まり、関節部に蓄積して、白血球により異物と認識され炎症を起こし、足は赤く腫れ上がって激痛を呼び起こしたということだと思います。 教訓としては、登山後のラーメンはスープを飲み干さない。その後はアルコールは飲んでも良いが、体内の尿酸を排出するために水分を大量に飲んで、さらに排出を促すためにクエン酸を多めに(1日10〜15グラムを数回に分けて)摂る。数日間は同様に大量の水分とクエン酸を摂取することで痛風の予防には繋がると思います。

越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 十字峡の一番奥の駐車場からスタート
十字峡の一番奥の駐車場からスタート
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 林道を30分ほど歩くとこの分岐に着きます
林道を30分ほど歩くとこの分岐に着きます
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 中ノ岳はまだ顔を見せず
中ノ岳はまだ顔を見せず
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 ついに中ノ岳お目見え!かっちょえぇ!!
ついに中ノ岳お目見え!かっちょえぇ!!
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 ようやく展望が開けます
ようやく展望が開けます
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 大水上山、兎岳の稜線
大水上山、兎岳の稜線
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 越後丹沢山、本谷山、下津川山方面の稜線
越後丹沢山、本谷山、下津川山方面の稜線
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 ネコブ山?
ネコブ山?
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 中ノ岳
中ノ岳
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 シシ岩でお会いした親切な人
シシ岩でお会いした親切な人
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 セクシーな稜線
セクシーな稜線
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 熊笹がたまらない
熊笹がたまらない
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 熊笹と残雪
熊笹と残雪
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 何度もセクシーな稜線
何度もセクシーな稜線
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 丹後山の避難小屋
丹後山の避難小屋
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 標識
標識
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 丹後山の避難小屋は雨水が豊富にありました。そのまま飲んでも大丈夫のようです。
丹後山の避難小屋は雨水が豊富にありました。そのまま飲んでも大丈夫のようです。
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 夕飯
夕飯
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 平ヶ岳が目の前に見える!
平ヶ岳が目の前に見える!
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 明日はあそこまで登ってやるぜ!
明日はあそこまで登ってやるぜ!
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 夕陽
夕陽
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 丹後山山頂
丹後山山頂
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 雲海が見事!
雲海が見事!
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 さあ、ご来光です
さあ、ご来光です
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 平ヶ岳と雲海
平ヶ岳と雲海
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 中ノ岳
中ノ岳
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 神秘的(デジイチ)
神秘的(デジイチ)
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 iPhoneの方がキレイに撮れてた
iPhoneの方がキレイに撮れてた
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 ダムのようにせき止められている雲海
ダムのようにせき止められている雲海
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 滝雲
滝雲
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 関東の人が有難がる利根川水源。新潟県人の私としては何の感慨もない(笑)
関東の人が有難がる利根川水源。新潟県人の私としては何の感慨もない(笑)
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 大水上山山頂
大水上山山頂
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 兎岳山頂
兎岳山頂
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 残雪が残る登山道を歩くので、藪漕ぎがない分、歩きやすいけど迷いやすくて怖い
残雪が残る登山道を歩くので、藪漕ぎがない分、歩きやすいけど迷いやすくて怖い
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 来た道の稜線を振り返る
来た道の稜線を振り返る
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 小兎岳から先は終始、笹薮を漕ぎます
小兎岳から先は終始、笹薮を漕ぎます
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 中ノ岳までどうやら雪道を登るよう
中ノ岳までどうやら雪道を登るよう
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 ここでチェーンアイゼンを装着。靴は越後人らしくゴム長です(笑)
ここでチェーンアイゼンを装着。靴は越後人らしくゴム長です(笑)
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 いやらしい雪渓。どこを歩けというのか。そして登山道はどこなんだ。
いやらしい雪渓。どこを歩けというのか。そして登山道はどこなんだ。
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 八海山が待っているかのように聳え立つ
八海山が待っているかのように聳え立つ
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 ここもどこを歩けば良いのか分からなかった
ここもどこを歩けば良いのか分からなかった
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 おー!登山道発見!!よかった
おー!登山道発見!!よかった
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 ナイフリッジの雪渓を綱渡り。怖かった。
ナイフリッジの雪渓を綱渡り。怖かった。
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 越後のラスボス中ノ岳!
越後のラスボス中ノ岳!
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 池塘
池塘
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 日向山の雨量計測所
日向山の雨量計測所
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 八海山
八海山
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 ようやくゴール。鐘を鳴らしました
ようやくゴール。鐘を鳴らしました
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 十字峡登山センター
十字峡登山センター
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 まさかの自動販売機。。。
まさかの自動販売機。。。
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳 あごすけで修行した人が独立したという麺屋 奥右衛門。鶏白湯塩がオススメらしいけど、売り切れだったので鶏白湯醤油にしました
あごすけで修行した人が独立したという麺屋 奥右衛門。鶏白湯塩がオススメらしいけど、売り切れだったので鶏白湯醤油にしました

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