北岳→間ノ岳 キタダケソウ満開！ 雷鳥こんにちは！ テン泊→雨 （1日目）

2時起床。 二日酔いである。。。 もとい、今年絶対行こうと決めていた山の１つ、北岳に向けて玄関口である芦安に出発。 ・・・いつもこうだ。 遠足前の子供と一緒。 数日前からワクワクして眠れない。 前日は眠るために地元で酒を飲む。 翌日のことを話していると、楽しくなって飲みすぎる。 結果、楽しい日の朝はいつも二日酔い。 まあ、こんなもんだ。 頭がガンガンするほどではない。 いつもよりはまだマシだ。 もう１つの趣味である水上スキーも早朝から始まるスポーツ。 二日酔いでなかった試しがない。笑 さて、白根インターを降りてセブンイレブンに寄ると、なんとカブトムシが！立派なオス。 写真撮り忘れた！ でも、なんか幸先良い気分。 芦安は激混み。 4時過ぎに着くと既に人だらけ。 バスと乗合タクシー、迷うところだが行きは乗合タクシーに。 ギリギリ乗れたが、直後に満席で、そのあとは乗れない人が続出していた。 6月下旬でこれかー。 南アルプス、恐るべし。 さて、乗合タクシーは一路広河原へ！ 人が運転する車なんてめったに乗らないから新鮮だなー。最近酔っ払ってもちゃんと（ギリギリ）歩いて帰るし。 しばらく進むと、あれ、なんか、おれ、乗り物酔いしてる？？ あ、いや、二日酔いでした。笑 いつも思うけど、ついつい前談が長くなってしまう。うーん、まあしょうがない。 お付き合いください。 広河原も人多いなー。 でも半分ぐらいは北沢峠に行くみたい。 それでも多いなー。 ちなみに芦安の案内所では、 ・雪が多いから、アイゼン・ピッケル必須 ・雪渓コースは危ないから行かないで ・トラバースも雪がビッシリでキタダケソウ咲いてないから、行く意味ない。危ないから行かないで。 と。 えっ！！！そんなのって、いや、やりたいこと、それ全部なんですけど！！！ （まあ結局全部やるんですが、そしてキタダケソウは満開だったし！） 少し残念に思いながらも、いやいや、行くでしょ！みんな雪渓行くでしょ！実際にはみんな行ってるでしょ！キタダケソウ、咲いてる気がする！ と、淡い期待を抱いて、初北岳、初のテン泊装備の高山縦走、がんばるぞー！ いよいよ（ようやく）山行記録。 広河原から出発し、最初の分かれ道。 案内所では白根御池を回れ、と。 いや、ここは二俣目指すでしょ！ 分岐にあまり人がいなかったので、本当にみんな白根御池経由なのかと思いきや、その後けっこう人がいる。ちょい安心。 なんせ初めて来るから、その辺のニュアンスが掴めていないもので。 その後二俣までは、ちょいちょい小さな雪渓がありつつ、まずまず快調に進んで行きます。右に左に沢を眺めながら、林道を進む感じ。背後に鳳凰三山がチラチラ見えつつ、北岳はどこかなーとね。 それが二俣を手前にして、沢が小さくなって来た頃、一気に視界が開けて、迫力の北岳バットレス！ そして八本歯のコルまで続く大雪渓！ 初めて来たので比較が出来ないのですが、今年はかなり雪が多いそうです。 さて、雪渓はと眺めてみると、、、 登ってる人、いるじゃん！！ 何人かいるじゃん！！ もう行くでしょ！ ひたすら続く雪渓と、徐々に斜度が増す八本歯までのパノラマ。ここはチャレンジするが男でしょ！と自分に言い聞かせる。 この辺でアイゼンを付けて雪渓に向かう人と、付けずに右俣から行こうとする人で分かれる。 うーん。みんな12本だな。 おれ、6本だけど、行けるよな。 どうだろな？ まあ行くんですが。 歩き始めてみると、このルートが人気な理由がよくわかる。 北岳の迫力、スゲー！ 自分もいつかはこのバットレスを。。。 などと考えつつ、歩けど歩けど景色は変わらず、雪渓の長いこと長いこと。 そして6本アイゼンの滑ること滑ること。 いやー、12本が正解！ まあ、持ってこなかったのではなくて、持ってないのですが。。 そして、6本も昨日買いましたが。。 でも6本で滑らないようにと、つま先突き刺して登り続ける。これが体力使うんだなー。 そして、この頃になるとテン泊フル装備で初めての長距離も効いてくる。 先行する見るからに上級者で軽装の人がカッコよくて（もちろんこちらは12本）、おれならついて行ける！と思ったのが大きな勘違い。笑 先生、ボク、ツライっす。 八本歯のコルについた頃にはややバテ気味。 クルミパンを補給して一息ついて動き出すと、トラバースルートから出て来た人が「キタダケソウ満開ですよ！」と。 なんと！案内所の「咲いてないから」はなんだったんだ？？ ザックを置いて、トラバースルートを進むと、なんとなんと、あっちもこっちも、一面キタダケソウ。 なんといっても、初めて見るもんだから、最初は、これかなー、いや違うかなー。 違うの写真撮ってアップして、キタダケソウ！とか言ったら恥ずかしいよなーとか考えつつ、でもあれだけ咲いてると、これ以外ないだろうと。 何度も来ている人に言わせると、いつもバスが開通する頃には枯れかかっていて、こんなに咲いてるのはめったにないんだとか。 素晴らしい景色を堪能させてもらいました。 さて、天気。 八本歯に上がった頃からガス。 完全にガス。 バットレス見えません。まあ、下から見たからいいか。 キタダケソウを堪能したら、いざ日本で2番目に高い場所へ！ 20分ほどで山頂に立つと、バットレス方面はガスで全く見えないものの、仙丈、中央アルプスが広がる西側は視界が開けてました。 今年は決めていたんです。ここに立つこと。 絶対に北岳に登頂すると。 それが叶ってプチ感動。 あ、そうそう。 こないだ、携帯カメラのリモコンシャッター買ったんです。 これ、ちょっと面白いよ。 ヤマップギアでも紹介していて、ここでも持ち物に登録してるので、是非見てください。 ソロの人、ナルの人にオススメです。笑 山頂で写真をバシバシとり、北岳山荘に向けて下山。肩の小屋も行ってみたいけど、あっちに行くともう１つの目標である間ノ岳から遠のくので北岳山荘へ。 北岳山荘到着が1時半ぐらい。 北岳山荘の方々、フレンドリーで親切で、なんか嬉しい。でも、この時点でテントは僕だけ。 よもや天気も悪いし、1人だけとか寂しいなー。初めてくる場所だし、明日は雨っぽいし、なんとなく慣れた人の所作を見て判断したいなー。 さて、2時には城が出来上がり、天気と相談。 うん。明日はダメだ。間ノ岳、今日行こう！ 荷物を軽くして、イザ！ でも、これまでの疲労の蓄積はそれなりにあり、登りは足が重い。ガスもひどくなったり回復したり。 間ノ岳に3時にはつかないよなー。 天気悪いし、誰もいないし、天候悪化したらやだなー、疲れたしなー、でも行きたいけどなー。 と、同じ方向を向いているご夫婦（カップル）発見！少し頑張って追いつくと、間ノ岳まで行って、北岳山荘まで帰ると。 同じじゃないですかー！！ なんか、行ける気がして来た！1人じゃない！ では！お互い気をつけて！と言い残し、一路間ノ岳。迷いはない。 視界が悪く、先が見通せず、ヒーヒー登っているとすれ違う若者が。 間ノ岳っすかー？ そう。 頑張ってくださーい。なんとなく、あとピーク３つぐらいっす。 おけー。 気合が入るような、萎えるような情報交換でした。 とはいえ、間ノ岳到着。 しばらくは独り占め。 景色も独り占め！ なんも見えないから！！ さて、今日の城に帰ろう。 ハラ減った。 帰りすがり、北岳山荘が目に入ると、なんと！テントが増えてる。 1人じゃない！ 1人で山に来て、1人の時間を過ごしたい、それが贅沢！とか思う反面。 1人じゃないととっても安心する。 城に着いたら、簡単にご近所さんにご挨拶。 よろしくお願いしまーす。 そしてまずはビール！ と行きたいところですが、ハラが減りすぎていて、このまま飲んだらイカン。 軽くメシ！ それから北岳山荘受付にて、ビール2本ください！ いやー、これがしたかった。 北岳登って、フラフラで、テン泊でビール！ やった！ よし、2本目。 プシュっとな。 と。 トコトコトコ。（歩いてる） ん！！！ クルクル。（あっちこっち見てる） トコトコトコ。（歩いてる） んー！！！ あれは、間違いない！雷鳥！！！ なんだこの人馴れしてる感！ 3メートル先を普通に歩いてる！ かわいいやんけー！！ しばらく雷鳥に癒され、雷鳥が去るとまたゆっくりとした時間。 なんか、やっぱりいいね。 北岳、来てよかった。 おやすみなさい。（19:30） 2日目に続く。