活動データ
タイム
05:54
距離
21.4km
のぼり
25m
くだり
46m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る■使用艇 ボイジャー460 ■感想 ※長文です。 楽しみにしていた、北海道での川下り、いよいよ1日目がスタート! 屈斜路湖から釧路川へと出て、釧路川源流を大満喫の予定 当日は、風が強くゴール予定地までの到着時間も心配だったので、半島1周は中止 それでも、屈斜路湖から釧路川までは、波もありなかなか大変でした(´-∀-`;) 川へ出る目印の「眺湖橋」の手前で入川届けをだして、いざ出発ー(`・ω・´)ゞ 曇り空が、少し残念ですが、それでも釧路川源流の雰囲気には圧倒(´-`*) 素敵な風景にため息が出ます。 事前にチェックしていた「瀬」や「倒木」事情・・・いつもより警戒しながら調子よく進んでいました! ですが、「カヤックの墓場」とか「ファルトの墓場」と言われている「土壁」に近づいてきたあたりから 噂通り、厄介な感じの倒木も増えだします・・・ 相棒としっかり連携をとりながらコース取りをして進みます 流れが更に速くなり、倒木が右に左にどんどん出てくるのでテンポ良く避けながら進んでいると あの先、右に倒木・・・あれ?すぐその先には左に倒木・・・抜け道がないΣ(゚д゚lll) 流れが速すぎて、泊まることは不可能・・・突き進むしかありません 右の倒木をギリギリのところで避けて、その後左の倒木を避ける為、すぐに右へ方向転換しようとするも・・・早い流れで 左に流され、ヤバいと思ったその時には倒木にピッタリと張り付いた状態に(゚Д゚;) 更に、最悪なことに・・・船体は上流向けて傾いてしまいます。 バランスを崩し、船体が傾いた瞬間、落ちるのが早いか飛び込むのが早いか・・・川へと逃げるも 流れが速く、流されるだけでもちょっと危ないと思い、川に落ちて流れの速さを体感した瞬間、私は 両手を自由にしたく、パドルを離しました((+_+)) 相棒は、船を掴みながら・・・私の安否を気遣い、無事を確認したら、「パドルはあるか?」と聞いてきて 私がパドルは離したと言おうと思ったら・・・目の前にパドルが浮かんできたので、透かさずパドルを掴み そのまま、流されました。 パドルを再び握ったということは勿論ラッキーですが・・・このパドルを掴んで本当にラッキーだったことは 体1つで流されていたら、次の倒木につかまるor次のカーブの早い流れに流され続けていた筈 ですがパドルがあれば、水中でパドルを漕ぐと進みたい方向に梶をとり早く進む?泳ぐ?ことが出来るのです ※やったことない方、是非一度試してyみて下さい!これは状況によっては非常に有効です。 パドルを使って漕ぐと、進みたい方向・場所へ泳ぐより早く辿り着けます! 漕いでいると流されているだけの状態より、身体が少し浮かぶので、水中の岩や倒木に足を取られる心配も少し減ります。 という事で、一番近い、カーブのインコース部分へ辛うじて上陸出来る場所があり、そこへ上陸。 相棒は、倒木に張り付いたカヤックを剝がそうとしていますが・・・水流が強すぎてビクともしません。 それより・・・沈して、すぐに流されてすぐに上陸した私でも、全身水に濡れただけで・・・寒くてガクガク震える状況 体半分、水に浸かりっぱなしの相棒が低体温症になってしまうのでは?と気が気でなく・・・湿地帯ですが、上に上がれそうな 場所を探して、上から何か手助けが出来ないか?と足場を確認しながら、草地をよじ上り藪漕ぎして上流側に進もうとしている時 奇跡的に・・・いや、相棒の努力の甲斐があって張り付いたフネが剥がれて、流されていきました。 ですが、すぐ下の、今度は右岸の倒木に張り付きます。 相棒が、最初に張り付いていた倒木から下流に流されてくるも、やっぱり身一つだと私が上陸した場所より下まで流されます・・・ 足が届くところから、パドルを出して相棒を引き上げて一旦合流するも・・・ 相棒は少し下流の右岸に張り付いたフネまで行こうと、上流側へ歩けるギリギリのところから流れと共に右岸へと泳ごうと チャレンジ・・・何とか2度目で成功。 フネには水が入ってしまい、逆さ向いて張り付いていましたが・・・何をどうしたら、表返せたのか・・・火事場の馬鹿力とは このことか?と思わせる、奇跡的な力でフネを表向きにし、後はひたすらビルジポンプで水を出し、張り付いたフネが抜け出せるよう 引っかかっている倒木の枝を折り・・・あの手この手で、フネを救出作戦。 すぐ見える距離にいるのですが・・・私には何も出来ないという歯痒さが辛かったですが、冷えた身体を震わせながらジッと待つしかありません。 色々と、格闘した結果・・・相棒がフネに乗り操作しながら、私の上陸した場所へと無事に戻ってきました。 これだけでも、奇跡かと思う出来事ですが、奇跡はこれだけではありませんでした。 キャンプ道具一式・食料・貴重品・カメラ・・・大型道具の紛失物ゼロ! フネが張り付いてから、回収されるまではおよそ30分程だと思います。その間、逆さ向いてもろに水流を受けていた荷物ですが 何も流されず、戻ってきました。 更に更に・・・フネも乗れるのか?と心配していましたが、目立った外傷なし!!!船体も曲がった様子なし!!! 本当にラッキーでした。 この後は・・・GPSで場所確認し土壁エリアの残りの行程をチェックすると、もう抜け出すすぐ手前のようだったので 細心の注意を払いながら進むことにしました。 すると・・・倒木は私達が張り付きをしたあの場所が最後のエリアだったようで、無事に摩周大橋へと到着することが出来ました。 上陸後、橋の下で改めてフネ&荷物をチェック・・・ やっぱり、フネに目立った損傷なし。荷物もバウに引っ掛けていた釣竿2本と裸で放り投げて入れていたプラティパス2つを紛失しただけ。 荷物の中身も・・・予想以上に浸水していなくて、上陸した頃から出てきた太陽の陽ですぐに乾く程度でした。 荷物を片付けて、一段落したら…道の駅へ行ってお昼ご飯を買って、足湯に浸かりながらフネ・荷物・私達の無事に祝杯です。 カヤックに乗りはじめて、危ないと思うことは何度かありましたが、今回はギリギリのラインだったな…と、振り返ります。 自然の脅威とは…体感して初めて本当に理解できるものなんだと、納得です。 興奮から覚めて、落ち着いて…相棒と笑い合えていることに感謝。 色んな意味で、貴重な体験をした1日となりました。 北海道…最高です!
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