戸倉山(伊那富士)

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  • 戸倉山(とくらやま、とぐらやま、とぐらさん)は、長野県伊那市と駒ヶ根市にまたがる伊那山地の標高1,681 mの山。別名が伊那富士、袴腰(はかまごし)。昔の信仰では十蔵山(とくらさん)と呼ばれていた。 伊那山地の北部の赤石山脈の西側に位置し、周囲を凌駕して独立峰の様相をなす。駒ヶ根市方面からの山容は富士山らしくはないが、北側の特に上伊那郡箕輪町からの山容が富士山のようであることから「伊那富士」と呼ばれ郷土富士とされている。山頂は東西に200 m程離れた、西峰と東峰の双耳峰の小ピークからなり、東峰(本峰)には一等三角点(点名「戸倉山」、標高1,680.97 m)が設置されている。西峰の頂上には日本一高所にあるとされる庚申塔が設置されている。西峰と東峰との間には避難小屋と行者屋敷跡があり、カラマツ、ブナ、ダケカンバなどが見られる。西峰から南西に延びる尾根上にはカラマツが植林されていて、ミツバツツジなどが見られる。南西中腹には「差鴨居のミズナラ」の巨木がある。山上では、ヤマツツジ、チゴユリ、ナルコユリ、マイヅルソウ、ギンリョウソウなども見られる。南西尾根の上部には湧水があり「金明水」と呼ばれて、その広場には東屋が設置されている。清水栄一による『信州百名山』の一つに選定されている。また長野県山岳協会より、南信地方の駒ヶ根市を代表する山として『信州ふるさと120山』がの一つに選定されている。 古くは信仰の山で、山頂には「不動明王碑」、「摩利支天碑」、豪雪に倒れた行者と狼の伝説に由来する「霊犬碑」などが祀られている。田畑の肥料用や家畜の飼料用の草木採集の場所として利用されていた。南西尾根の中腹には、村人が山に芝刈りに行った時に馬をつなぎ止めた大木のアカマツがあり、「馬止の松」と呼ばれていて、その上部にある巨木のアカマツは「猿の松」と呼ばれていて、さらに上部には大岩があり「天狗伝説の岩」と呼ばれている。

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