九州オルレ・八女コース

出典: Wikipedia

広大に広がる茶畑の緑は香り豊かで、なお古代の古墳を丸く包み込んでいる緑は温かさもある。丘陵地の緩やかな稜線に沿って歩く九州オルレ八女コースは歩く間ずっと緑色と供に歩くグリーンオルレである。福岡県の南東部に位置する八女市は最高級緑茶として名を誇る玉露茶の産地でイチゴ、ブドウなども有名。韓国慶尚南道の巨濟島(コジェド)とは2012年から姉妹都市を締結して活発な交流をしてきた。 道は清流星野川を横に見ながら山の井公園からスタートして八女古墳群の中で最後に作られた童男山古墳へと足をいざなう。八女地域には約300基の古墳があるが、これは古墳時代(6世紀)に北部九州地方一帯を統治していた筑紫君磐井が八女地域で勢力を広めていたためである。 巨石が並ぶ童男山古墳の石室は直接入って見ることが出来る。また、朱塗りの跡を確認することができる。星野川の北側、標高約180mの尾根上に1191年に猫尾城主・黒木助能の嫡男の河崎貞宗によって築かれた犬尾城跡を過ぎるとこの道のハイライトとも言える八女中央大茶園に到着する。 八女中央大茶園は65haの広大な敷地をもつ所で、はるか一面に広がる茶畑は圧巻だ。 広々とした緑茶畑であるが、茶木の枝に小さく輝く茶の葉の清々しさに足取りも軽くなる。緑茶畑の向こう側に広がる八女市の全景と対照的にこの道はより一層のどかに感じる。ここで生産されている八女茶は生産から販売まで共同事業で着々と実績を上げている集団茶産地。昭和54年度農林水産祭において天皇杯を受賞した。緑茶畑を抜けて町の道を歩いて行くとビンの蓋の開け方が珍しい昔ながらの飲料、ラムネを販売している有名な江崎食品がある。ラムネを一口飲み、爽快な気分になって終点に向かって歩いて行くと端正な姿をしている丸山塚古墳に出会う。静かに、まるで古墳を守っているかのように立っている桜の木が古墳の周りに沿って並んでいる。古墳を背にして遠くに見える八女の山々の風景を楽しみ、ほっと一息ついた後、歩いて来た道の景色を思い返しながら歩を進めると、いつのまにか終点に到着する。 *九州オルレ公式HP:http://bit.ly/1epqd6X

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