九州オルレ・天草・苓北コース

出典: Wikipedia

苓北町は熊本県の南西部に位置する天草下島の北西部に位置している町である。苓北町の特徴は、海の中に細長く突き出ている富岡半島で、長い砂州によって島と繋がっている。苓北町は江戸時代から焼き物の原料である天草陶石の産地として知られている。天草の陶石は質と量の両面から日本でも最高を誇っており、今日も焼き物の原料として富岡港から出荷されている。 コースもまた天草陶石があちこちに積まれている富岡港から始まる。富岡城へと繋がるかつての道を静かに歩いて行くと、小さな稲荷神社の赤い鳥居が訪れる人たちを出迎える。長く段差の低い階段に沿って行けば、すぐに‘天草島原の乱’と言われる大規模な蜂起の主要激戦地であった富岡城に到着する。城の上から一望できる町の姿は、激しい戦いがあったことすら忘れさせるほど、ひたすら平和で穏やかである。穏やかな街の景色を後にして富岡城壁に沿い、下って行けば権現山の散策路がはじまる。散策路に植えてある木の合間からクーラーより涼しげに吹いてくる風、そして、歩く間ずっと波の音だけが聞こえて来るので、まるで済州オルレの6コースの‘海の林道’を連想させる。九州版海の林道の終わりは富岡海域公園である。1960年にできた日本最初の国指定海域公園で奇岩絶壁が並ぶ天草の海の荒々しい景色が広がる。展望台を下りて富岡海水浴場の遊歩道を過ぎると町に入る。調和のとれた街の間に小さな和菓子屋があり、おいしい香りが漂っている。やさしそうな店主夫婦が創業140年の店を継承して経営している老舗で、韓国では味わうことができない日本伝統和菓子を製造・販売している。道は日本で指折りの女性作家、林芙美子の文学碑がある岡野屋旅館と天草島原の乱の犠牲者が葬られている供養碑を見回った後、疲れを癒してくれる温泉センターを終点にして終わる。 *九州オルレ公式HP:http://bit.ly/1DNQSzb

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