武甲山・伊豆ヶ岳・小持山
出典: Wikipedia
このエリアについて
掲載されている山
武甲山, 伊豆ヶ岳, 小持山, 大持山, 武川岳, 蕨山
武甲山
標高 1304 m
秩父盆地の南にそびえる地域のシンボルで、日本二百名山の一座。その姿は石灰岩の採掘で大きく変わってしまったが、秩父の名山であることに変わりはない。採掘は山頂にまでおよび、明治期の測量では1336mあった標高は現在、最高点1304m、三角点1295mにまで削られている。それでも山の南面には明るいカラマツ林や古杉の森が残り、山頂に至る3本の登山コースでは自然が満喫できることだろう。これらのコースのうち、多くは西武秩父線・横瀬駅か秩父鉄道・浦山口駅を起点とすることになるが、一般的にはダンプカーの多い横瀬駅~一の鳥居登山口間でタクシーを利用して登頂、その後に浦山口駅まで林道を歩く、横瀬駅→山頂→浦山口駅のコースがおすすめ。マイカーの場合、一の鳥居に大きな駐車場があるが、往復登山となる。
子ノ山
標高 640 m
子ノ山(ねのやま)は、埼玉県飯能市に位置する標高640mの山であり、関東ふれあいの道のルート上にある。国土地理院の地形図には「子の権現」と記載されており、こちらの山名の方がポピュラーかも知れない。山頂一帯は武蔵野三十三観音霊場のひとつである大鱗山雲洞院天龍寺という天台宗の寺院の伽藍となっており、子の権現の山名は御本尊である子ノ聖大権現が由来となっている。古くから足腰守護のご加護があるとされ信仰の対象となってきた寺であり、履物を奉納して祈願する習慣があった。その信仰のシンボルともいえるのが、境内にある重さが約2tもあり日本一ともいわれる鉄製の大わらじ。現在でも多くの登山者やスポーツ選手などが足腰守護と健脚を祈願して登拝している。
伊豆ヶ岳
標高 851 m
埼玉県飯能市にある、奥武蔵で人気ナンバーワンの山。駅から30分と歩かずに登山道に入れるアプローチのよさもあって、休日の山頂はお弁当を広げる場所もないほどだ。この山ではかつて、山頂北側の長大なクサリ場・男坂が人気だったが、落石が頻発する現在は通行自粛の措置がとられている。クサリ場自体は困難ではないため、いまもSNSなどへの投稿を目的に登る人が少なくないものの、岩場下に散乱する岩を見るにつけ、実質的には通行禁止と捉えたい。登山コースは変化に富み、見上げるほどの急坂の道や正丸峠へと続く尾根道、子ノ権現へと延びるロング縦走コースなどレベルに応じた選択ができる。また、山頂のひとつ南のピーク、御岳南面の大きな広葉樹の森は一見の価値がある。
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