甑山

出典: Wikipedia

甑山(こしきやま)は、秋田県由利本荘市と山形県真室川町にまたがる山である。東北百名山に選ばれている。山形県の加無山県立自然公園内にある。 【概要】 甑山は、秋田と山形県境にまたがる丁岳山地の東端部に位置している。江戸時代に矢島藩、本荘藩、亀田藩の各藩が交通の要衝としていた矢島街道(殿様街道)・甑峠のすぐ南方に位置している。甑峠は各藩主が参勤交代の折に往来していた。山域全体が急峻な岩場を抱いた2つの岩峰の男甑(おこしき)、女甑(めこしき)からなっている。両山の鞍部は甑コルと言われていて、この甑コルを通じて両山に登ることができる。 男甑山頂には二等三角点があり標高は981.3m、東南面の谷は峻険なスラブ状の岸壁をなしており、その先に男甑のシンボルである烏帽子岩が立っている。女甑山頂は標高974mで、男甑の方がやや標高が高い。ともに周囲の展望はきわめて良好である。 甑とは米を蒸す木桶のことで、山の形から名付けられたと考えられる。また、男甑にはシンボルとなる烏帽子岩があり、女甑には女陰のごとき「赤穴」があり、男女の名の根拠となっている。赤穴は現在は樹木に覆われ見えなくなっている。

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掲載されている山

甑山, 男加無山

  • 丁岳

    標高 1145 m

    丁岳(ひのとだけ)とは、秋田県由利本荘市と山形県真室川町にまたがる山である。2000年版の東北百名山に選ばれている。 秋田県と山形県境のほぼ中央部には、標高1000m前後の山々を連ねる丁岳山地があり、その主峰が丁岳である。丁岳は激しい浸食によって、多くの奇岩が積み重なり、秋田県側の山麓から見るとどっしりとした重量感のあるドーム型をしている。ブナを中心とした天然林や亜高山性植物が豊富で、秋田県の自然環境保全地域や、山形県の加無山県立自然公園に指定されている。また、秋田県側の丁岳山頂からお花畑付近、直登コースの観音岩付近までが丁岳自然環境保全地区に指定されている。この地区は自然性の高いブナ林に広く覆われ、尾根部にはキタゴヨウ、クロベなどの針葉樹が育成し、また山頂部には亜高山性のサラサドウダン、ミネザクラ、ハクサンシャクナゲなどが見られ、局所的に高山性のハイマツも育成しており、このような自然環境を将来にわたって保護するために保全地区の特別地区に指定されたとしている。 山麓には笹子(じねご)、直根(ひたね)、百宅(ももやけ)などの珍しい呼称の集落があり、かつては丁行者と呼ばれた男が岩場から下界に飛行する術を披露し村人を驚かせたとの言い伝えや、幻の花「黒菊」が咲くと言われる伝説が残っている。 丁岳山頂そのものは眺望が良くない。一等三角点や碑がある。 国道108号の笹子地区にある道の駅清水の里・鳥海郷から、県道70号線に入り、大平野営場を過ぎて丁川沿いに3km進むと、案内板や駐車スペースがある登山口につく。

  • 有沢山

    標高 966 m

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