古城山・大平山・伊東アルプス

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古城山, 大平山, 伊東アルプス

  • 小室山

    標高 321 m

    小室山(こむろやま)は、静岡県伊東市にある標高321mの山。眺望に優れ、同市の観光スポットの一つ。 同山は、伊豆半島の東部にある伊豆東部火山群を構成する小型の火山で、およそ1万6000年前の噴火によって形成されたスコリア丘である。 小室山火山の、スコリア丘の直径は麓で700m、麓からの比高は150mほど。山頂には小さな火口の窪みがある。 小室山火山は伊豆東部火山群で最大の5億3000万トンもの多量の溶岩を四方に流出させている。東麓の川奈ホテルゴルフコースはこの厚い溶岩流による平坦面上に造られ、川奈港の入り江もこの溶岩流が海に張り出したことによるもの。

  • 大室山(おおむろやま)は、静岡県伊東市にある標高580mの火山。独立峰で、700年以上続く山焼きが毎年早春に行われるため一年生植物で覆われてよく目立ち、伊東市のシンボル的存在である。山体は国の天然記念物および富士箱根伊豆国立公園に指定されている。 大室山は伊豆東部火山群の活動の一つとして約4000年前に噴火した単成火山のスコリア丘である。以前は大まかに約5000年前の噴火で形成されたと言われてきたが、工事現場で火山灰に埋没した木が発見され、年代測定によってそのように考えられるようになった。 スコリア丘とは、火口からマグマが噴き上がってできたスコリア(塊状で多孔質のもののうち暗色の石)が、火口の周囲に累積し、円錐台の丘を形成したものである。 大室山スコリア丘では、底径1km,比高300mほどの山体を有し、その中心に直径250m、深さ40mのスリバチ状の火口を持っている。また、南斜面の標高450m付近にも、直径50mほどの小さな火口もできている。山体の最高地点は火口の南側の火口縁で、三角点が設置されている。 大室山はこの整った姿と保存状態から、日本におけるスコリア丘の代表例の一つとして紹介されることも多く、2010年(平成22年)8月5日には、単成火山の典型例として、国の天然記念物に指定された。 大室山の噴火の期間は10年以内とみられ、途中に数年ほど休みを挟んでいる。 噴火が進み、スコリア丘を成長させると、西の麓から最初の溶岩流が湧き出して2方向へ流れ出した。そのうち南に流れたものは深い峡谷をせき止め、現在の池地区に湖をつくり出した。この湖は明治時代に排水トンネルを掘り、水田へと変わった。 その後、北東と南の2カ所の麓から先述の溶岩流の30倍もの大量の溶岩があふれ出し、南東へ流れた溶岩は相模灘を埋め立て、城ヶ崎海岸のまれな海岸をつくり出した。同時になだらかな土地も生み出し、後に人間がこれに目をつけ、伊豆高原の観光地と別荘地を発展させることとなる。北に流れた溶岩流は谷を埋め、ここでも湖をつくり出し、また、少しだけ一碧湖へ流れ込んで、十二連島と呼ばれる小島たちをつくり出した。 この北東と南の2カ所の麓にできた火口では、噴火の終わりが近づいてくると溶岩の粘度が増し、火口の上に蓋をするように溶岩ドームをつくった。一方、山頂の火口内では溶岩湖がつくられ、その後、消失。しばらくして、スコリア丘の南斜面から小規模な爆発を起こして火口の跡を残し、大室山の噴火は全て終わった。 なお、再び大室山が噴火に至る可能性は、単成火山群の特性からして否定される。

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