峰山高原から砥峰高原へ

2018.10.07(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 37
休憩時間
57
距離
10.2 km
のぼり / くだり
374 / 479 m

活動詳細

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 峰山高原と砥峰高原は、ともに兵庫県の中部、神崎郡神河町にあります。峰山高原は播但線の寺前駅から車で25分ほど、いっきに標高920mの駐車場まで登れます。ここから歩行開始。まずは、一等三角点のある暁晴山1077mの山頂へ。遥か南に、播磨灘が見える眺望のよい山頂でした。ここから長いトレイルで砥峰高原に向かいます。このコースはなかなか雰囲気のいい森を抜ける基本稜線のルートで、あまり登り下りもなく、二時間ほどで砥峰高原に導いてくれました。砥峰高原は、標高800~900mにある面積約90ヘクタールの広大なススキの草原で、映画やドラマのロケ地としてもよく知られているそうです。この季節は、ススキの穂が出てきて綺麗ですが、さらに秋の花たち。ススキの原にはセンブリ、アカバナ、シラヤマギク、オトギリソウ、リンドウが見られ、そしてなんといってもウメバチソウがみごとに群生していました。湿地にはサワヒヨドリの花に、ミズオトギリの実が実っていました。  時折、細かい雨が降ってきましたが、おかげで、綺麗な虹がかかってくれました。

砥峰高原・峰山高原 峰山高原の駐車場に着きました。
峰山高原の駐車場に着きました。
砥峰高原・峰山高原 反対側には、夜鷹山が見えています。後で向かう砥峰高原は、あの山の左後方にあたります。
反対側には、夜鷹山が見えています。後で向かう砥峰高原は、あの山の左後方にあたります。
砥峰高原・峰山高原 まずは、このへんの最高峰、暁晴山(ぎょうせいざん)に登ります。ほぼ最後まで舗装道を歩いて登ります。
まずは、このへんの最高峰、暁晴山(ぎょうせいざん)に登ります。ほぼ最後まで舗装道を歩いて登ります。
砥峰高原・峰山高原 このあたりは、スキー場のゲレンデとその周辺。ちょっとだけ、紅葉が始まっています。
このあたりは、スキー場のゲレンデとその周辺。ちょっとだけ、紅葉が始まっています。
砥峰高原・峰山高原 コナスビ(サクラソウ科オカトラノオ属)名前の「ナスビ」は丸い果実ができるからだそうです。見たことありませんが・・・。
コナスビ(サクラソウ科オカトラノオ属)名前の「ナスビ」は丸い果実ができるからだそうです。見たことありませんが・・・。
砥峰高原・峰山高原 この美しい実は、カマツカ(バラ科カマツカ属)のようです。特徴の一つに、果柄にいぼ状の皮目が目立つことがあります。それが見えていますね。
この美しい実は、カマツカ(バラ科カマツカ属)のようです。特徴の一つに、果柄にいぼ状の皮目が目立つことがあります。それが見えていますね。
砥峰高原・峰山高原 センブリ(リンドウ科センブリ属)です。今回のコースで、一番多く見た花です。古くから、苦い胃腸の薬として用いられてきた植物です。
センブリ(リンドウ科センブリ属)です。今回のコースで、一番多く見た花です。古くから、苦い胃腸の薬として用いられてきた植物です。
砥峰高原・峰山高原 千回、ぶりだしても(煎じ出しても)苦いので、センブリって呼ばれるそうです。小さなカミナリハムシの背中に、自分が写ってますね。
千回、ぶりだしても(煎じ出しても)苦いので、センブリって呼ばれるそうです。小さなカミナリハムシの背中に、自分が写ってますね。
砥峰高原・峰山高原 暁晴山の山頂には一等三角点がありました。点名は「暁晴山」、標高は1077.1mです。
暁晴山の山頂には一等三角点がありました。点名は「暁晴山」、標高は1077.1mです。
砥峰高原・峰山高原 山頂からは、南に海が見えます。播磨灘と、その先は淡路島。淡路は70km以上の距離があります。
山頂からは、南に海が見えます。播磨灘と、その先は淡路島。淡路は70km以上の距離があります。
砥峰高原・峰山高原 その右手には、播磨灘の向こうに家島諸島が見えていました。
その右手には、播磨灘の向こうに家島諸島が見えていました。
砥峰高原・峰山高原 山頂からの下り、YAMAPの地図にはないですが、尾根になかなかいいルートがありました。赤テープがついています。
山頂からの下り、YAMAPの地図にはないですが、尾根になかなかいいルートがありました。赤テープがついています。
砥峰高原・峰山高原 尾根道の先、鞍部近くで林道に出ましたが、林道をそのまま下らず、鞍部から谷間を右に下って、峰山高原と砥峰高原を結ぶハイキングコースに出ました。ここからはハイキングコースを、砥峰高原に向かいます。
尾根道の先、鞍部近くで林道に出ましたが、林道をそのまま下らず、鞍部から谷間を右に下って、峰山高原と砥峰高原を結ぶハイキングコースに出ました。ここからはハイキングコースを、砥峰高原に向かいます。
砥峰高原・峰山高原 このあたり、映画のロケに使われた「リラクシアの森」の一部で、たいへんきれいな森です。
このあたり、映画のロケに使われた「リラクシアの森」の一部で、たいへんきれいな森です。
砥峰高原・峰山高原 今日は総勢12人の大所帯で歩いています。
今日は総勢12人の大所帯で歩いています。
砥峰高原・峰山高原 いくつもの丸太橋を渡って進みます。
いくつもの丸太橋を渡って進みます。
砥峰高原・峰山高原 綺麗な赤い実の付いた枝が落ちていました。何の実なんでしょうか?
綺麗な赤い実の付いた枝が落ちていました。何の実なんでしょうか?
砥峰高原・峰山高原 小さな湿地にやってきました。
小さな湿地にやってきました。
砥峰高原・峰山高原 苔がすごくきれいです。
苔がすごくきれいです。
砥峰高原・峰山高原 これもミズゴケの一種でしょう。
これもミズゴケの一種でしょう。
砥峰高原・峰山高原 ほんと、美しい森。
ほんと、美しい森。
砥峰高原・峰山高原 アギスミレ(スミレ科スミレ属)の葉。ニョイスミレの変種で、湿地に生えます。葉が、独特の湾曲を持つので、母種と区別できます。
アギスミレ(スミレ科スミレ属)の葉。ニョイスミレの変種で、湿地に生えます。葉が、独特の湾曲を持つので、母種と区別できます。
砥峰高原・峰山高原 これは、葉が落ちていますが、ガマズミ(スイカズラ科ガマズミ属)の実で、間違いないでしょう。よく見ると、細かい雨が写っていますね。
これは、葉が落ちていますが、ガマズミ(スイカズラ科ガマズミ属)の実で、間違いないでしょう。よく見ると、細かい雨が写っていますね。
砥峰高原・峰山高原 艶が、半端ないです。
艶が、半端ないです。
砥峰高原・峰山高原 オトギリソウ(オトギリソウ科オトギリソウ属)
オトギリソウ(オトギリソウ科オトギリソウ属)
砥峰高原・峰山高原 漢字では「弟切草」。この植物を原料とした止血や抗菌、鎮痛作用のある薬の秘密を漏らした弟を、兄が斬り殺したという、恐ろしい伝説からきています。
漢字では「弟切草」。この植物を原料とした止血や抗菌、鎮痛作用のある薬の秘密を漏らした弟を、兄が斬り殺したという、恐ろしい伝説からきています。
砥峰高原・峰山高原 アキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)同じ黄色でも、こちらはキク科の花。
アキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)同じ黄色でも、こちらはキク科の花。
砥峰高原・峰山高原 お昼休憩場所から、先ほど登った暁晴山が見えました。たくさんの鉄塔が目印。
お昼休憩場所から、先ほど登った暁晴山が見えました。たくさんの鉄塔が目印。
砥峰高原・峰山高原 その左が、峰山高原の中心部。車を置いた駐車場、スキーゲレンデとリフトなどが見えています。
その左が、峰山高原の中心部。車を置いた駐車場、スキーゲレンデとリフトなどが見えています。
砥峰高原・峰山高原 鼻のなが~い、コナラシギゾウムシ(ゾウムシ科)さんが、センブリの蜜を吸っています。
鼻のなが~い、コナラシギゾウムシ(ゾウムシ科)さんが、センブリの蜜を吸っています。
砥峰高原・峰山高原 見れば見るほどかわいいです。苦さで名高いセンブリでも、蜜は甘いのかな?
見れば見るほどかわいいです。苦さで名高いセンブリでも、蜜は甘いのかな?
砥峰高原・峰山高原 花弁が4枚のセンブリ。通常5枚ですが、たまに4枚のものも。
花弁が4枚のセンブリ。通常5枚ですが、たまに4枚のものも。
砥峰高原・峰山高原 ツクバキンモンソウ(シソ科キランソウ属)に似ていますが、基本あれは春の花。狂い咲き??
ツクバキンモンソウ(シソ科キランソウ属)に似ていますが、基本あれは春の花。狂い咲き??
砥峰高原・峰山高原 つやつやのキノコ。
つやつやのキノコ。
砥峰高原・峰山高原 突然、林道に出ました。
突然、林道に出ました。
砥峰高原・峰山高原 近道で、林道を離れます。
近道で、林道を離れます。
砥峰高原・峰山高原 真っ白キノコ。
真っ白キノコ。
砥峰高原・峰山高原 細かい、サルノコシカケ風。
細かい、サルノコシカケ風。
砥峰高原・峰山高原 アカバナ(アカバナ科アカバナ属)花の基部から細長く伸びている花柄状のものは、のちに果実になる子房だそうです。
アカバナ(アカバナ科アカバナ属)花の基部から細長く伸びている花柄状のものは、のちに果実になる子房だそうです。
砥峰高原・峰山高原 その先、砥峰高原が近づいたころ、お目当ての花、ウメバチソウ(ユキノシタ科ウメバチソウ属)に今日初めて出会いました。
その先、砥峰高原が近づいたころ、お目当ての花、ウメバチソウ(ユキノシタ科ウメバチソウ属)に今日初めて出会いました。
砥峰高原・峰山高原 紋章の「梅鉢」に似ているから、ウメバチソウなんだそうです。
紋章の「梅鉢」に似ているから、ウメバチソウなんだそうです。
砥峰高原・峰山高原 「仮おしべ」と呼ばれる、まつ毛のような細くて先に黄褐色の球がついたものの数がそれぞれ17~18個数えられますね。これが15~22個なのがウメバチソウ。7~11個だったら、コウメバチソウです。
「仮おしべ」と呼ばれる、まつ毛のような細くて先に黄褐色の球がついたものの数がそれぞれ17~18個数えられますね。これが15~22個なのがウメバチソウ。7~11個だったら、コウメバチソウです。
砥峰高原・峰山高原 いよいよ砥峰高原のススキの斜面が近づいてきました。
いよいよ砥峰高原のススキの斜面が近づいてきました。
砥峰高原・峰山高原 リンドウ(リンドウ科リンドウ属)日本の秋を代表する花ですね。
リンドウ(リンドウ科リンドウ属)日本の秋を代表する花ですね。
砥峰高原・峰山高原 展望台が見えてきました。
展望台が見えてきました。
砥峰高原・峰山高原 ススキの穂もだいぶ出てきました。
ススキの穂もだいぶ出てきました。
砥峰高原・峰山高原 アップで見ると、よく開いています。
アップで見ると、よく開いています。
砥峰高原・峰山高原 秋ですねぇ。
秋ですねぇ。
砥峰高原・峰山高原 イヌタデ(タデ科タデ属)
イヌタデ(タデ科タデ属)
砥峰高原・峰山高原 オオハナアブ(アブ科)が、ウメバチソウにやってきました。おいしいですか?
オオハナアブ(アブ科)が、ウメバチソウにやってきました。おいしいですか?
砥峰高原・峰山高原 シラヤマギク(キク科シオン属)舌状花が少なく、5~6枚の花が多いようです。ぎこちなく付いている印象も。
シラヤマギク(キク科シオン属)舌状花が少なく、5~6枚の花が多いようです。ぎこちなく付いている印象も。
砥峰高原・峰山高原 映画「ノルウェイの森」の撮影地。
映画「ノルウェイの森」の撮影地。
砥峰高原・峰山高原 広大なススキの斜面が続きます。
広大なススキの斜面が続きます。
砥峰高原・峰山高原 ツリガネニンジン(キキョウ科ツリガネニンジン属)釣り鐘のような薄紫の小さな花です。根が人参のように太いそうです。
ツリガネニンジン(キキョウ科ツリガネニンジン属)釣り鐘のような薄紫の小さな花です。根が人参のように太いそうです。
砥峰高原・峰山高原 ホクチアザミ(キク科トウヒレン属)名前はアザミですが、葉に棘がなく、トウヒレンの仲間です。「ホクチ」は火口。綿毛があり、これに火打石の火をつけたことから。
ホクチアザミ(キク科トウヒレン属)名前はアザミですが、葉に棘がなく、トウヒレンの仲間です。「ホクチ」は火口。綿毛があり、これに火打石の火をつけたことから。
砥峰高原・峰山高原 砥峰高原の下部は、湿原になっています。木道を歩きます。
砥峰高原の下部は、湿原になっています。木道を歩きます。
砥峰高原・峰山高原 とのみね自然交流館に到着です。
とのみね自然交流館に到着です。
砥峰高原・峰山高原 到着後、一時間半ほど時間があったので、周囲を散策しました。
到着後、一時間半ほど時間があったので、周囲を散策しました。
砥峰高原・峰山高原 ゲンノショウコ(フウロソウ科フウロソウ属)の白花でしょう。
ゲンノショウコ(フウロソウ科フウロソウ属)の白花でしょう。
砥峰高原・峰山高原 湿原に入ってきました。ミズオトギリ(オトギリソウ科ミズオトギリ属)が、赤い実を付けています。花屋さんで見るピペリカムと近い種です。
湿原に入ってきました。ミズオトギリ(オトギリソウ科ミズオトギリ属)が、赤い実を付けています。花屋さんで見るピペリカムと近い種です。
砥峰高原・峰山高原 アキノウナギツカミ(タデ科ミゾハギ属)花柄はツルツルでしたが、もっと下の茎がザラザラのようです。
アキノウナギツカミ(タデ科ミゾハギ属)花柄はツルツルでしたが、もっと下の茎がザラザラのようです。
砥峰高原・峰山高原 木道で出会いました。いつもなぜか目が合いますよね。かまきりさんとは。
木道で出会いました。いつもなぜか目が合いますよね。かまきりさんとは。
砥峰高原・峰山高原 アブラガヤ(カヤツリグサ科アブラガヤ属)カヤツリグサの一種で、最もよく見られるそうです。湿地に生える多年草です。
アブラガヤ(カヤツリグサ科アブラガヤ属)カヤツリグサの一種で、最もよく見られるそうです。湿地に生える多年草です。
砥峰高原・峰山高原 サワヒヨドリ(キク科ヒヨドリバナ属)
サワヒヨドリ(キク科ヒヨドリバナ属)
砥峰高原・峰山高原 湿原の周辺など、やや湿った草原などに生育します。
湿原の周辺など、やや湿った草原などに生育します。
砥峰高原・峰山高原 同じ属のフジバカマと花はそっくりですが、葉が三裂するフジバカマに対して、サワヒヨドリは特に上部で単純な対生が多いそうです。
同じ属のフジバカマと花はそっくりですが、葉が三裂するフジバカマに対して、サワヒヨドリは特に上部で単純な対生が多いそうです。
砥峰高原・峰山高原 オミナエシ(オミナエシ科オミナエシ属)秋の七草、オミナエシです。やっぱりかわいいですね。
オミナエシ(オミナエシ科オミナエシ属)秋の七草、オミナエシです。やっぱりかわいいですね。
砥峰高原・峰山高原 イタドリ(タデ科タデ属)の果実。
イタドリ(タデ科タデ属)の果実。
砥峰高原・峰山高原 オタカラコウ(キク科メタカラコウ属)類似のメタカラコウは、舌状花が1~3枚程度ですが、こちらは5~9枚あります。
オタカラコウ(キク科メタカラコウ属)類似のメタカラコウは、舌状花が1~3枚程度ですが、こちらは5~9枚あります。
砥峰高原・峰山高原 東屋近くから見下ろす砥峰高原
東屋近くから見下ろす砥峰高原
砥峰高原・峰山高原 ?これ何?花はシラヤマギクそっくりですが・・・
?これ何?花はシラヤマギクそっくりですが・・・
砥峰高原・峰山高原 再び、アカバナに出会いました。
再び、アカバナに出会いました。
砥峰高原・峰山高原 細かい雨が降ってきたかと思えば、今度は虹。
細かい雨が降ってきたかと思えば、今度は虹。
砥峰高原・峰山高原 なかなかいい色の虹でした。
なかなかいい色の虹でした。
砥峰高原・峰山高原 今日のお出迎え?じゃなく、単に寝てるだけ。手が、「うらめしや~」状態になっています。
今日のお出迎え?じゃなく、単に寝てるだけ。手が、「うらめしや~」状態になっています。

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