活動データ
タイム
27:07
距離
31.0km
のぼり
3020m
くだり
3025m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る楽しかったけど、いろいろ失敗を重ねた登山でした。 【4/30】 美濃戸から行者小屋(テント泊) 午前中は天気が良かったけど、夕方ごろに赤岳にガスがかかり、すごい音を立てて風が吹いていた。 【5/1】 テントに荷物を置いて、文三郎尾根から赤岳に登った。 頂上付近は岩がガチガチに凍り付いて怖かった。 風も半端なく強かった。 「立っていることができない」という強風を、生まれて初めて経験した。 当初の予定では、赤岳から硫黄岳まで縦走するつもりだったけど、危ないので地蔵尾根から行者小屋に戻った。 出発してから戻ってくるまで、5時間以上もかかっていた。 山の悪天候は怖いですね。 次の日の予定が「本沢温泉まで移動」だったので、目的地に少しでも近づくために、赤岳鉱泉まで移動した。(テント泊) 山小屋の人曰く「5/2は天気良さそう。5/3の午後からは崩れるかも」との事だったので、その後の予定をどうするか、悩みながら寝た。 【5/2】 夜中は星空が綺麗で、朝起きると風も止んで晴れていた。 当初の予定を変更して、テントに荷物を置いて、硫黄岳から赤岳まで縦走することにした。 危ない場所は有ったものの、赤岳展望荘までの縦走は順調だったけど、それ以降大きな失敗が2つあった。 赤岳展望莊から山頂までの中間地点あたりに、雪がたまっている場所があった。 雪にまみれて登るのが嫌だったので、雪だまりを避けて岩場を登ったけど、良くなかった。そこの岩は崩れやすくて、登ると落石を起こす場所だった。 一応下に人がいないことを確認して、落石させないように慎重に登ったけど、まずいルートだと気付いた時点で引き返して、雪だまりを登りなおすべきだった。 赤岳山頂で昼飯後まだ時間が有ったので、阿弥陀岳の方面に行ってみることにした。 しかし、中岳と阿弥陀岳の間のコルに着いた時点で、「阿弥陀岳に登ると水が足りなくなる」ことに気付いて、阿弥陀岳はあきらめて行者小屋に戻ることにした。 雪が無ければ、そのまま1時間ほどで行者小屋まで下る道があるけど、その道は雪で埋もれていた。 本来の道が有った雪の急斜面に、トラバースした跡が残っていたので、「それをたどれば行者小屋に着くだろう」と安易に考えて入っていったのが間違いだった。 アホな選択をしたと思う。 気温が上がって雪が腐ってアイゼンは効かないし、何度も踏み抜いて足が抜けなくなってかなり焦った。 100メートルほどを30分かけて進んで、同じような雪の斜面がその先もまだ続いていて、そこに残っている足跡をみて「あーマズイ」と気付いた。 その足跡は「さっき」ついたものではなくて、たぶん午前中とか雪が柔らかくなる前のもので、「それをたどって無事に行者小屋までたどり着ける」という保証は無いものだった。 少なくとも、自分の技量では絶対に入ってはいけない場所だったと思う。 そのまま更に進めば、滑落するか雪に埋もれて動けなくなってしまうかもしれないと思い、まずは引き返すことにした。 また30分かけてさっきの100メートルを戻り、無事コルにたどり着いた時には「助かった・・・」と思った。 それから間もなくして、ハイドレーションの水が無くなった。下るための1時間分の水を、さっきの1時間で使ったからだ。 行者小屋までは、中岳を超えて文三郎尾根で2時間かかる。 別に持っていた水筒に、昼飯で使ったお湯が150ccほど残っていたので、とりあえずそれをハイドレーションに移して、空になった水筒には雪解け水を入れた。 150ccの水をチビチビ飲みながら、何とか2時間きっちり持ったので、幸いなことに雪解け水は飲まずに済んだ。 行者小屋に着いた時には「あーーマジで助かった・・・」と思った。 水場で水をがぶ飲みして、顔を洗って、赤岳鉱泉までゆっくり戻った。(テント泊) 【5/3】 朝起きたときに天気は良かったけど、小屋のテレビで天気予報を見ると、午後から悪くなるとのことだったので素直に下山した。 本当は昨日登れなかった阿弥陀岳に登りたかった。 無事に戻ってこれたのは、運が良かったからだと思う。 ・落石で人に怪我をさせていたかもしれない。自分が怪我をしていたかもしれない。 ・もし水を多めに持っていたら、きっと阿弥陀岳に登って時間が遅くなった挙句、間違った道に入って、もっと深刻なことになっていたかもしれない。 ・もし天気が悪くなって視界が効かなくなっていたら、間違った道に入ったことも分らなかったかもしれない。 ・あと1時間おそく行動していたら、焦って前に進んでいたかもしれない。 経験不足なので、今回のことが本当に危険だったかどうかは良くわかりませんが、怖かったです。 まあ、全然余裕な人もいるかもしれませんが。。 今回は、「楽しさに気を取られて危ない道に入らないように」と、反省点が多分にあった登山でした。
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