まずは奥念丈岳へ! 〜南越百山への登山道整備1日目〜

2018.07.14(土) 日帰り

活動データ

タイム

09:13

距離

8.3km

のぼり

1509m

くだり

385m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 13
休憩時間
2 時間 58
距離
8.3 km
のぼり / くだり
1509 / 385 m
4 22
46
3

活動詳細

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好天とはいえ酷暑の3連休。 昨年から始まった「中央アルプス南部岳人ネットワーク」による登山道整備が14日〜16日に2白3日の予定で行われました。 昨年念丈岳の分岐点から奥念丈岳までの整備が行われ、今年は奥念丈岳から南越百山までを整備しようという計画です。 7月8・9日に行う予定だった水などの荷揚げ作業は、西日本豪雨の影響で中止となり、この3日間限定に変更されました。 14日朝4時に先発隊5名が、水約20リットルを手分けして荷揚げし、山頂にデポしてあったテント・草刈機などの荷解きをします。 つづく朝5時過ぎに、本隊10名が出発。 本隊の編成は、松川町4名・飯島町2名・駒ヶ根市1名・高森町1名・南箕輪村1名・日進市1名の、男性9人に女性1人、年齢では30代1人・50代4人・60代5人です。 自分以外はどなたも登山経験豊富な強者揃いで、まだ登山を始めて2年少々の自分は、この末席を汚すことのないよう結構プレッシャーのかかる中での参加です。 例によって膨大な写真になりましたので、1日毎のレポになります。お付き合いいただければ幸いです。 第1日目は、奥念丈岳へ行きベースキャンプを設営して翌日以降の作業に備えるまで。 午前中はガスもあり、直射日光も少なかったのですが、久々の大型ザックを背負い、下界ほどではないものの結構な暑さの中、通常よりスローペースで登坂。烏帽子岳からはペースに合わせて6人と4人の2班に分かれて念丈岳と奥念丈岳との分岐点を目指します。暑さはハンパないものの、展望は今までになく良く、池の平山からの稜線上では中央アルプスも見えました。(残念ながら池の平山で富士山を・・・は叶いませんでした) 奥念丈岳への分岐点から与田切乗越の最低鞍部までは、昨年整備した登山道を檄下り。何ヶ所か藪漕ぎもどきになる箇所はあるものの登山道自体は不明瞭な箇所はなく下りられます。昨年刈られた笹が枯れて滑りやすい場所もあるので慎重におりました。笹薮地帯は逆に遠望がきくため、目指す奥念丈岳を目の前にして意気も高揚してくるものです。朝4時に出た先発ピストンチームとこの辺りですれ違い。こちらもすでにヘロヘロ状態、お疲れ様でした。ピストンの方が辛いですよね。 与田切乗越のコルに到着。この暑さの中ではどなたも食欲がわかず、あらためて昼食時間というより烏帽子岳から少しづつ食べてエネルギーを補給。 ここで強者4人は、昨年探し出した水場へ水汲みに・・・下り15分、上り25分。あとでお話を聞くと、落差15mほどの滝もあったそうです。(与田切川の源流になるのかな) ペースの遅い2人で先に奥念丈岳の山頂を目指します。が、ここからが真骨頂に突入。笹薮の急登、昨年刈ったとはいえ、再び伸びて来た隈笹、刈られて枯れた笹は足元で滑るし、刈られた切り口が逆向きで足元で反発してくるし、日光は遮るものがなく照り付けるし。。。途中何度も小休止を繰り返し、その度に景色を眺めて更にスローダウン。 やっと尾根に辿り着いてしばらくは樹林帯でホッとするものの(幻の池も健在でした)、山頂手間の再びの笹薮の急登に手こずり予定より1時間ほど遅れて、ようやくヘロヘロで山頂に到達しました。ほどなく水場へ向かった4人も登頂し、キンキンに冷えたビールをゴクリ。なんと旨かったことか。。。(YAMA-TAKEさん、ありがとう!) 荷解きされたテントなどを開き、オキテ破りの稜線上(そこしか広い空間がない)にテント4張、ツェルト2張を設営。ようやく夕食の手はずというところで、大事件が発生。冬の間山頂でデポされていた2台の草刈機(ビーバー)のうち、1台のガソリンタンクに大量の水が。。。エンジンがかからない!おまけに雨も降り出した。弱り目にたたり目か・・・? なんだかんだ(下界も含めて)あって、出した最終結論は、  ①明日早朝2名が別の1台を取りにピストン下山(ゲゲっ)。  ②念丈クラブが大島山手前にデポしてある1台を別の2人が取りにいく。  ③残れる人(5人)は、2白3日から3泊4日に切り替え17日まで整備なあたる。 えらいことになったけれど、夕食の宴では焼酎もウイスキーもあり盛り上がりました。 テント設営後、テントの影から突然現れた安平路山から縦走して来た若者1人。我々のテントの横にビバーグされました。うるさくしてごめんなさい。m(_ _)m さて波乱含みの1日目。明日からの整備、どうなるか。。。果たして南越百山まで行けるのか。。。不安を抱えながら就寝。雨だけは程なく止んでくれましたが、どうなることやら。。。  2日目につづく・・・ 1日目のレポ(奥念丈岳まで):https://yamap.co.jp/activity/2145041 2日目のレポ(登山道整備):https://yamap.co.jp/activity/2145041 3日目のレポ(南越百山到達);https://yamap.co.jp/activity/2141445 4日目のレポ(本高森山経由下山);https://yamap.co.jp/activity/2145456

念丈岳・烏帽子岳・本高森山 鳩打峠登山口に集合!
2白3日とあって大型ザックのオンパレードだ。
鳩打峠登山口に集合! 2白3日とあって大型ザックのオンパレードだ。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 猛暑到来の予報の中、ここまでは順調な滑り出し。
小八郎岳との分岐点に到着。
猛暑到来の予報の中、ここまでは順調な滑り出し。 小八郎岳との分岐点に到着。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 重たいザックに少しスローペース。7合目飯島ルートとの合流点に到着。
ここで2班に分かれることに。
重たいザックに少しスローペース。7合目飯島ルートとの合流点に到着。 ここで2班に分かれることに。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 先発隊6人が烏帽子岳に到着。それでもいつもより時間がかかっている。
こまめに水運補給をしても、追い越すように汗になっていく。
ここからは尾根伝いになり、急登はああまりないので一安心です。
先発隊6人が烏帽子岳に到着。それでもいつもより時間がかかっている。 こまめに水運補給をしても、追い越すように汗になっていく。 ここからは尾根伝いになり、急登はああまりないので一安心です。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 池の平山に到着。この標識、彩色し直さないといけませんね。
キバナシャクナゲの群生地は盛りを過ぎていました。
晴れていれば見える富士山のビューポイントを確認。この日はアウト><;
池の平山に到着。この標識、彩色し直さないといけませんね。 キバナシャクナゲの群生地は盛りを過ぎていました。 晴れていれば見える富士山のビューポイントを確認。この日はアウト><;
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 視界が広がると今回の整備ルートが見えてきた。
南越百まで長いなぁ〜。本当にできるのだろうか・・・。
この辺りで4時出発の先発隊の1人とすれ違う。8リットルの水はトレランの彼でもきつかったようです。
視界が広がると今回の整備ルートが見えてきた。 南越百まで長いなぁ〜。本当にできるのだろうか・・・。 この辺りで4時出発の先発隊の1人とすれ違う。8リットルの水はトレランの彼でもきつかったようです。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 下界の視界は良好。南アルプスは雲に遮られてしまった。
でも今まで来た中では一番の展望だ。
下界の視界は良好。南アルプスは雲に遮られてしまった。 でも今まで来た中では一番の展望だ。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 念丈岳手前10分ほどの奥念丈岳への分岐点。
1年ぶりです。朽ちた通行止標識を取り去りました。
念丈岳手前10分ほどの奥念丈岳への分岐点。 1年ぶりです。朽ちた通行止標識を取り去りました。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 入り口はシャクナゲとハイマツでトンネルのようになっています。
さあこれからゲキ下りと登り返しの正念場です。
入り口はシャクナゲとハイマツでトンネルのようになっています。 さあこれからゲキ下りと登り返しの正念場です。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 シャクナゲとハイマツは伐採できないので、何ヶ所かこんな風に行く手を遮る箇所があります。
シャクナゲとハイマツは伐採できないので、何ヶ所かこんな風に行く手を遮る箇所があります。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 昨年の整備で道は明瞭なるも、隈笹は再び元気に両サイドから伸びて来ていました。
昨年の整備で道は明瞭なるも、隈笹は再び元気に両サイドから伸びて来ていました。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 立ち枯れ地帯にほっとします。
立ち枯れ地帯にほっとします。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 さあいよいよ隈笹の急登下りが始まります。
さあいよいよ隈笹の急登下りが始まります。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 それでも視界が広がり目指すお山と、昨年の整備の跡が見えてくるので、
ここは少しテンション上がります。
それでも視界が広がり目指すお山と、昨年の整備の跡が見えてくるので、 ここは少しテンション上がります。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 与田切乗越が見えて来ました。
正面トップから右端のこんもりのお山までが今年の登山道整備。やっぱ長いなぁ〜。
与田切乗越が見えて来ました。 正面トップから右端のこんもりのお山までが今年の登山道整備。やっぱ長いなぁ〜。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 昨年は見ることができなかった中央アルプス、多分仙涯嶺かな?、が見えています。
なるほど本当はこんな風に見えるんだ。
昨年は見ることができなかった中央アルプス、多分仙涯嶺かな?、が見えています。 なるほど本当はこんな風に見えるんだ。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 昨年ベースキャンプを設営した、与田切乗越が見えて来ました。
昨年刈った隈笹で登山道が滑りやすくなっているので慎重に・・・
先発隊の3人とすれ違う。さすがにシンドそうだった。
昨年ベースキャンプを設営した、与田切乗越が見えて来ました。 昨年刈った隈笹で登山道が滑りやすくなっているので慎重に・・・ 先発隊の3人とすれ違う。さすがにシンドそうだった。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 もう少しで与田切乗越。
目には気持ちのいい笹原が続きています。
もう少しで与田切乗越。 目には気持ちのいい笹原が続きています。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 与田切乗越に到着。しばし休憩。暑すぎて食欲がいまいち。
ここで強者4人がここから15分程下った所にある水場まで水汲みに・・・。
与田切乗越に到着。しばし休憩。暑すぎて食欲がいまいち。 ここで強者4人がここから15分程下った所にある水場まで水汲みに・・・。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 2人で山頂を目指します。振り返ると念丈岳からおりて来たルートが見えます。
よく刈ったけど、また覆われそうになっていますね。
2人で山頂を目指します。振り返ると念丈岳からおりて来たルートが見えます。 よく刈ったけど、また覆われそうになっていますね。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 昨年ここに来た時、踏み跡を足元でしか確認できないほど覆い茂っていたことを思い出しました。元に戻ろうとする自然の力に脱帽です。
昨年ここに来た時、踏み跡を足元でしか確認できないほど覆い茂っていたことを思い出しました。元に戻ろうとする自然の力に脱帽です。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 尾根に辿り着くと少し樹林帯に入ります。
尾根に辿り着くと少し樹林帯に入ります。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 1年ぶりの幻の池。
相変わらず何かの主がいそうな雰囲気です。
1年ぶりの幻の池。 相変わらず何かの主がいそうな雰囲気です。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 一瞬、気持ちのいい登山道。
一瞬、気持ちのいい登山道。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 そして再び笹薮コーナー。刈った笹は滑るし、急登だし、逆向きの笹の切り跡も邪魔するし、
あっついし。。。ふっファイト!
そして再び笹薮コーナー。刈った笹は滑るし、急登だし、逆向きの笹の切り跡も邪魔するし、 あっついし。。。ふっファイト!
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 景色を眺めるのを言い訳に、休みながら登って行きます。
池の平山から歩いて来た稜線です。
景色を眺めるのを言い訳に、休みながら登って行きます。 池の平山から歩いて来た稜線です。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 下界には飯島町が見えています。
下界には飯島町が見えています。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 予定より1時間ほど遅れて、ようやく奥念丈岳の山頂に到着。
先発隊がデポしてあったテントやビーバーを解いてくれてあった。
命の水とビールとつまみも・・・。
予定より1時間ほど遅れて、ようやく奥念丈岳の山頂に到着。 先発隊がデポしてあったテントやビーバーを解いてくれてあった。 命の水とビールとつまみも・・・。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 オキテ破りの稜線上でテント設営。
2ヶ所に分けて、テント4張、ツェルト2張のベースキャンプを設営。
オキテ破りの稜線上でテント設営。 2ヶ所に分けて、テント4張、ツェルト2張のベースキャンプを設営。
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 この日は作業はせず、怪しい雲行きを見ながら夕食の宴の準備へ。
しかし・・・この跡、計画を揺るがす事態が発覚・・・!!
この日は作業はせず、怪しい雲行きを見ながら夕食の宴の準備へ。 しかし・・・この跡、計画を揺るがす事態が発覚・・・!!
念丈岳・烏帽子岳・本高森山 ほんとに正念場の翌朝は、深い霧の中。
2日目のレポにつづく・・・。
ほんとに正念場の翌朝は、深い霧の中。 2日目のレポにつづく・・・。

活動の装備

  • モンベル(mont-bell)
    ダウンハガー800
  • モンベル(mont-bell)
    タイベック スリーピングバッグカバー
  • モンベル(mont-bell)
    U.L. コンフォートシステム エアパッド ワイド 150

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