馬場島→剣岳 日帰り往復(長かった)

2017.07.18(火) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
11 時間 8
休憩時間
1 時間 20
距離
13.9 km
のぼり / くだり
2401 / 2396 m
2 44
2 41
2 44
2 10

活動詳細

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今年の目標であった、剣岳に登ってきました。マイカーでの登山口は日本海側の馬場山(ばんばやま)しかなく、関越道、北陸道と450キロ位走りました。 馬場島荘駐車場で車中泊。連休最終日で車はまばら。近くに流れの速い川があり、闇夜にザーザーいう音がかなり不気味な感じ。それでも運転の疲れもあってすぐ寝てしまいました。 翌日4時前に起きるが、雨模様。500キロ近く高速飛ばしてきたのであきらめきれず雨も弱くなったので出発。 登山口はとってもわかりやすい。登山口近くにライオンズクラブが作った碑がたくさんあり、迷うことはないと思われる 登山開始からいきなりの急登。気温も低くないので汗だくになる。時々小雨が降る天気で登山者はほとんどなし。 今回、標高750メートルからの登りでゴールは3000メートル。標高差2250メートルだから、1125メートルが半分。だから1875メートルが半分だと思っていた。 後でこれはとんでもない間違いだと気づかされることになる。 馬場島から早月小屋まではひたすら林間コース。時々開けたところでは眺望はあるが、基本見通しはない。危険な場所もなく、ただただ長い。ずーと同じような景色が続く。ただ、「念願の剣岳に登ってるんだ」と思うとうれしさが沸いてくる。 早月小屋から先に行こうとしたら登山道が見当たらない。トイレの方とかあちこち歩き回ってみるが見つからず小屋の主人に聞いた。正解は小屋の裏の雪渓を100メートル位歩くと雪渓に旗が立っていて、登山道が続いていた。小屋からは旗は見えない。分かってればなんてことはないんだろうけど。こんな風に雪渓のせいで登山道が分からなくなる、ということが多く、結構時間をロスしている。 早月小屋以降は頻繁に雪渓が現れる。特に2800メートル過ぎの雪渓は巨大で、雪渓の裏に登山道が隠れており、ルートを見失いそうになった。正直もう帰ろうかと思ったぐらいだ。何度か来た人ならなんてことはないのかもしれないが、一人で初めてだとこういうのが結構大変だ。林間コースでは迷うことはないが、2600メートル以降のい岩場は踏み跡もないし、目印もあったりなかったりで時々迷った。どう見ても登山道じゃないよな、と引き返すと正しい道が見つかったりした。無料で登らせてもらってケチをつけるのは気が引けるが、もう少し明快な目印が欲しい。GPSで大体の方向はわかるが、細かいルートは自分で判断するしかない。 気温の低下もやばかった。3000メートルの山なんて夏場の富士山くらいしか登ったことがなかったので甘く見ていた。2600メートル以降の岩場は気温は7.5度~9度位。森林限界を超えて丈の短い植物しかない岩場で雨交じりの風速20メートル近い強風がたたきつける。長時間それをやられていたので、体が冷えてしまった。登山者と話しているとき自分の言葉が震えてしまっているのに気づく。 一人で山に登っていると、きつい岩場を過ぎた後に「帰りまた戻らないといけないんだよな」と思うと憂鬱になる。一歩間違えば死ぬような場所をクリアして、帰りにまたそれをやらないといけないからだ。登りよりも下りの方が難しいし。それと「人里離れたとんでもない場所に来てしまったんだな」という気持ちにもなる。平和な生活に有難みを感じ、今自分がそうでないことを怖く感じる。その点、馬場山から早月小屋まで気楽だ。長いけど、足を左右に出していればそのうち帰れるんだから。 高度2900メートルを過ぎて「そろそろあの有名なタテバイ、ヨコバイ出てくるかな?」と思っていたら出てこないまま山頂に至った。馬場島からだとタテバイ、ヨコバイは通らないんですね。山頂で3人連れの登山者に写真を撮ってもらった。一人に低体温症に気を付けてと言われた。言われてみれば話す言葉が震えてしまっている。そこで防寒着を着て、冷えたおにぎり2つを押し込んだ。しばらく経つと体調が戻ってくるのを感じた。体調がおかしいときは意外とおかしいときに気づかないものなので、高所の登山では体調の変化には気を配った方がいいという勉強になった。 今年の目標であったので、剣岳登頂は感激ひとしおだ。ただ、眺望はゼロだったので天気のいい時にリベンジしたいと思った。 下りの安全な場所に入ってから強い雨に降られ、雹まで降ってきた。登山していて雹に降られたのは初めてだ。身を隠せる木があるところだったのでよかった。岩場で身を隠せない場所だったらどうなっていたことか。 今回のまとめ 早月小屋までの樹林帯は比較的退屈で長い。2600メートルから先が本番。このコースでは岩場の難度はそれほど高いと感じなかった。妙義山の方がもっと危険だった。ただ、雪渓と高度の高さが難度を増しているのだと思う。雪渓のために道が分かりづらくなっていたり、岩場の印が不鮮明で何度か道に迷った。(何度か登って慣れれば問題ないですが)雪渓はできればアイゼンがあった方がいい。(私は一度だけアイゼンを使った。でも使わなくても問題なかった)雪渓から吹き上げてくる霧交じりの強風がきつい。場所によっては雪渓の下部が溶けて大きくえぐれているところがある。落ちたらまず助からないだろう。あと、ルートは道に迷っているので、使わないでください。

剱岳 ここまでも結構急登。気温のせいもあって汗だくです。
ここまでも結構急登。気温のせいもあって汗だくです。
剱岳 山が全然見えない。。。
山が全然見えない。。。
剱岳 剣岳登山のネット情報では大抵出てくる木。やっぱりオーラがありますね。
剣岳登山のネット情報では大抵出てくる木。やっぱりオーラがありますね。
剱岳 早月小屋までは大体こんな感じ。視界のきかない樹林帯が続きます。
早月小屋までは大体こんな感じ。視界のきかない樹林帯が続きます。
剱岳 標高で換算すれば約半分と思っていた自分がいました。
標高で換算すれば約半分と思っていた自分がいました。
剱岳 雪渓!最初はワクワクしましたが、だんだん「また雪渓かよ。。。」となりました。
雪渓!最初はワクワクしましたが、だんだん「また雪渓かよ。。。」となりました。
剱岳 晴れてればさぞ眺望がいいんでしょうね。
晴れてればさぞ眺望がいいんでしょうね。
剱岳 さっきより長い雪渓です。
さっきより長い雪渓です。
剱岳 早月小屋。最初はここから先の登山道が分からなかった。
早月小屋。最初はここから先の登山道が分からなかった。
剱岳 早月小屋。雨水をためているのかな?
早月小屋。雨水をためているのかな?
剱岳 花には癒されます。
花には癒されます。
剱岳 凄そうに見えますが、手がかりが多くて楽です。
凄そうに見えますが、手がかりが多くて楽です。
剱岳 ここからが本番です!
ここからが本番です!
剱岳 落ちたらどこまでも落ちそうな雪渓。
落ちたらどこまでも落ちそうな雪渓。
剱岳 かわいくて黄色い花。
かわいくて黄色い花。
剱岳 もう少しじゃん。と思ったが、結構ここからも長かった。
もう少しじゃん。と思ったが、結構ここからも長かった。
剱岳 山頂!!眺望なしで写真はこれだけです。天気の良いときにまた来てみたいですね。
山頂!!眺望なしで写真はこれだけです。天気の良いときにまた来てみたいですね。
剱岳 たまたま居合わせた登山者の方に撮ってもらいました。寒くてピースが震えてます。
たまたま居合わせた登山者の方に撮ってもらいました。寒くてピースが震えてます。
剱岳 小さいな花ですが、存在感があります。
小さいな花ですが、存在感があります。
剱岳 一瞬視界が開けたので撮りました。このあとすごい雷雨に。。雹まで降りました。
一瞬視界が開けたので撮りました。このあとすごい雷雨に。。雹まで降りました。
剱岳 ちょこんとした感じがかわいいですね。
ちょこんとした感じがかわいいですね。
剱岳 線香花火のような感じ。
線香花火のような感じ。
剱岳 この木もオーラを放っておりました。
この木もオーラを放っておりました。
剱岳 帰り道で振り返ると、来た時よりは見えました。
帰り道で振り返ると、来た時よりは見えました。
剱岳 この植物、ブルーベリーみたいで美味しそうです。
この植物、ブルーベリーみたいで美味しそうです。
剱岳 白い姿が可憐です。
白い姿が可憐です。

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