活動データ
タイム
06:51
距離
5.1km
のぼり
936m
くだり
937m
活動詳細
すべて見る相棒ソーヤも何かチャレンジしたい事があるそうで、 今回の山行は、久々の単独行。 雨ヶ森。 演歌のタイトルのような趣の山は、高知県仁淀川町にそびえる1390m。 高知市から国道33号線で佐川町、越知町を通過し、 仁淀川町池川から県道久万池川線に入り、 大西地区の赤い橋を渡った所から岩柄地区への車道を行くと、 終点の標高500mの岩柄集落に着く。 その登山口から急峻な山道を、一気に1390mまで高度差900m登る。 かつて一人で初登山した、いの町の鷹羽ヶ森と同程度のきつい里山。 頂上には「あまがもりさま」の祠があり、 かつては旧暦三月二十四日が縁日で、 頂上で打つ太鼓の音は麓の大西地区まで響いたという。 しかし参道の山道があまりにも険しいために、 過去三回に渡って下へ還宮し村落まで降臨したという。 地元の者でさえ難儀するという雨ヶ森、 今はたまの登山者以外は登る人はほとんどいないようだ。 登山口すぐの廃墟となった民家の脇を抜けると、 まもなく深い杉林に入る。 そこからは予想通り、急峻な上りを延々と歩く。 途中3回ほど沢を渡る事になるのだが、前日までの雨で滑りやすく、 水分を多く含んだ山の湿気で、直ぐに大汗をかきはじめた。 山はというと、標高看板、登山道看板、赤テープが要所にあり、 通常であれば迷う事なく頂上まで誘導されるところだろうが、 いかんせん、倒木や沢の氾濫等、管理されずに放置箇所が方々にあり、 赤テープも朽ちて無くなったりしており、 また、沢そのものや沢沿いを歩くのと、岩やガレ場も多く、 油断すると方向を見失い迷い込む恐れが十二分にある。 踏み跡もかなり薄いので要注意。 見晴らしは、頂上手前に一箇所あったきり、全行程森の中。 ただ、延々急峻ではあるが、 沢を渡渉し、ガレ場を渡り、岩をのぼり、と めまぐるしく変化する山道は逆に楽しくもある。 標高看板は助かるが、反面100m毎が長く感じられるので、 「まだか、まだか」という気にさせるので、ある意味キツイ。 途中、突然目の前に現れた岩屋には驚いた。 ある事は分かっていたが、急峻な草の坂を抜けて 予測も付かずに現れたもんだから余計ビックリした。 巨大な岩の下に、高さ3mほど真一文字に切れ込んでいて、 奥行き3〜4mほど。 ちっちゃな祠の中に首なし地蔵が納められている。 かつて頂上にあった岩柄神社の二回目の還宮の跡らしい。 何とも荘厳な岩の祠だ。 頂上までは、最後の最後まで「あそこが頂上か」と分からない深い森。 写真で見てもらった通り、樹木の間のポッカリ開いた光は、 まさしく頂上への光の光明であった。 頂上には、先行で4名の年配の女性が到着されていた。 愛媛側の椿山ルートから来られたようで、 私が登ってきた岩柄ルートは急登で上級者向き、 他に、起伏にとんだ椿山ルートは尾根からの眺望抜群、 宝来荘が起点の樫山ルートは初心者向きでブナなどの広葉樹林も楽しめるとの事。 場所もピーク、空腹もピーク。 今回初めて持ってきたALL FREE ビールは最高! 甘い炭酸ものより、次回からの定番に決定。 実は帰ってきてから分かった事なのだが、 私が山メシした岩の真下に祠があったようで、 神様をケツの下にしてメシ食ってたという恐れ多いにも程がある。 よくもよくも帰りにバチが当たらなかったもんだと、 一人、胸をなでおろした。 幸い電波が十分だったので、 さっそくおばさま方にiPhoneにてYAMAPをご紹介。 ご了解を得て皆さんのお写真も撮らせて頂きました。 頂上に一人佇みながら、登って来た道程を反芻し、 石鎚山と雨ヶ森山に別れを告げて下山。 落ち葉と枯れ枝に埋もれた上に濡れていて滑りやすい足元を、 細心の注意で持って緊張しながら下るのは、やはりかなりキツイし足に来る。 登山口まで降りてきて、足ガクプル。 結局、登り4時間、下り1時間30分。 どれだけ登りがキツイかがお分りいただけるのではないかと思う。 しかし、とにかく楽しかった。 たまには誰に気兼ねすることのないマイペースソロもいいもんだ。 またも、晴れ男更新。 帰りは温泉にも寄らず直帰。 最高の楽しいヘトヘト登山でした。
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