活動データ
タイム
26:58
距離
53.9km
のぼり
3149m
くだり
5181m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る奥秩父縦走4泊5日テント泊の後半3日間は甲武信小屋から奥多摩駅までの奥秩父主脈縦走路55㎞を雨中21kgのザックを抱えての縦走になりました。 後半の行程) 8/12(土)3日目(曇り⇒雨⇒曇り):甲武信小屋⇒破風山⇒雁坂嶺⇒雁坂峠⇒水晶山⇒雁峠⇒唐松尾山⇒将監小屋(テント泊) 8/13(日)4日目(曇り⇒雨⇒曇り):将監小屋⇒飛龍山⇒三条ダルミ⇒雲取山⇒雲取山荘(テント泊) 8/14(月)最終日(曇り⇒雨⇒曇り):雲取山荘⇒七ツ石山⇒鷹巣山避難小屋⇒六ツ石山⇒奥多摩駅 3日間の活動距離=54.9㎞、標高差=2062m、累積標高上り=4123m、下り=6145m このコースの内、甲武信小屋から雁峠までは初めてのコースですが、雁峠から奥多摩駅までのコースは何度か経験しており、特に最終日のコースは、ここ最近はほぼ毎週経験していると言ってもよいコースです。それでも奥多摩駅を見た時、「やった\(^_^)/」と感じたのは前半で言った「登山とは計画を楽しみ達成すること」に他なりませんが、その達成が「計画外が有り、計画より苦しかったが達成した」点だったと思います。 「計画外」で言うと、元々8/12は甲武信小屋から笠取小屋まで7時間ほどの予定で、笠取小屋から笠取山をピストンすることを計画しておりましたが、笠取小屋に到着する頃に雷雨となり、「雨中のテントで二時ぐらいからじっとしていてもつまらないし、笠取山に登っても何も見えないし、それより東に動こう!」と決め、+3時間で将監小屋を目指すことにしました。 それはそれで比較的妥当な判断だと思うのですが、その際には3時間で行けるシラベ尾根のコースを選択することが前提でしたが、「登山道崩落で通行止め」という標識を黒槐山への分岐で見て、+1時間の岩場の多い唐松尾山の尾根コースを雷雨の中を歩くのか、笠取小屋に引き返すのかという選択をすることになりました。既に先ほどより一時間ほど経過しており、笠取山へ行く気持ちには全くならず「雨中のテントでじっとしているよりも、東へ進もう」ということを選択しました。 これで結果として「11時間連続で21㎏のザックを抱えて雨中を歩く」という記録を作りました(これまで日帰り装備以外では未経験時間)。 「計画より苦しかったが、達成した」という点で言うと、この「21kgザックの11時間の雨中行軍」です。登山の切り口として「健康のための運動」という目的の方もいらっしゃると思います。小生もその一人で、単にスポーツジムで運動するのと違い、自然を眺めながら(遠くの眺望を楽しむ)、自然に触れながら(登山道を自分の足で歩き、キノコ、花、昆虫等に逢い)運動するという点が大きな魅力であることは間違いないのですが、厳しい点としては、「基本的に途中でビバークできない」という点かと思います。スポーツジムなら途中でロードランナーを下りればよいだけですが、山の場合はビバークするにも、ビバーク場所、水、食料の問題を考えざるを得ず、基本はキャンプ場までたどり着くか、ふもとに戻るかしない限り「止めさせてもらえません」。今回の雨中行軍は止まったら雨中で段々と体温を奪われて逆に疲労してゆくだけですので、進むしかありませんでした。今回の小生の後半の雨中山行きは金をもらっても嫌だという人の方が圧倒的に多いと思いますが、次の様に色々なことを学ぶことができ、その結果達成できたことが充実した原因だと思います。 「途中で止められない」ことで今回一番きつかったのが「21kgのザック」でした。今回は食料が5日分のため、いつもより4㎏ほど重かったのですが、通常食料は日数が経過すると段々と減って軽くなるものです。無論、今回も軽くなりましたが、今回は雨で濡れた衣服とテントのアウターが連日の雨のために乾かず、ずっしりと重くなり、食料の減った分を補って余りある重さになっており、いつまでも「21kgのザック」状態が続いたことでした。そこで、肩と腰に食い込み、五月の山行きで習得したと思った「正しいザックの担ぎ方」が通用しなくなりました。中々表現が難しいのですが、腰ベルト、肩ベルト、肩上ベルトの3点の調整が本当に微妙で、肩上ベルトは一番キツイ方が肩ベルトへの荷重負担は軽くなる筈なのですが、若干斜めになることが、「肩への食い込み」という点では逆に痛くなり、肩ベルトを緩めて腰に荷重を寄せると、今度は腰が痛くなるということで3点の強弱の調整と手でザックを若干持ち上げるという動作の組み合わせを頻繁に行って何とか凌ぐことが出来ました。 此の様に登山のもうひとつの切り口は「テクニック」だと思います。だからこそ、年配の方でも「疲れにくい歩き方」が出来れば登山できるのだと思います。今回はその点では、「横歩き」、「骨盤ウォーク」、「ガニ股歩き」等をかなり習得しました。それによって、今までストックに頼りすぎていたことが分かり、最終一日半はストックを使用せずの行程となりました。後半ルートは最近ほぼ毎週経験している筈のルートなのに厳しい環境に置かれるとこのような新しい経験が出来、それで達成できた時の達成感が深く、充実した原因だと思います。 いやー、本当に登山って深く、色々な切り口があるものだと再認識させられた山行きでした。とても小生ごときが、「登山とは、、、」と論じられる様な浅薄なものではありませんが、少しでも深みに入れたらと思う思いを強めた次第でした。 あっ、それと奥多摩はやはり「タマゴタケ」が多いです。これから秋にかけてが楽しみです。 因みに今回の4泊5日(前半+後半)の走行距離合計は81.7㎞でした。 宜しければ、写真のコメントもお読みください。
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