剱岳別山尾根日帰り

はじめての別山尾根ルート☺️ 人が多くて渋滞すること、意外とアップダウンが激しいこと（累積標高1700m）、アルペンルートのタイムリミットがあることなどから日帰りする人は少ないのですが、挑戦してみました。 とりあえず、なんとしてでも始発6時のケーブルカーに乗りたい。朝5時に立山駅に到着。幸い、駅に一番近い駐車場に駐めることができました。チケット購入列に並び、始発を無事ゲット。しかも富山県民割で2割引🙌 改札を待つあいだに雨が降ってきて不安になりますが、ヤマテンの晴予報を信じます。 ケーブルカーとバスをのりつぎ、7時過ぎに室堂へ。トイレをすませ、歩き始めます。ガスガスですが、雨は降ってません‼︎👍 雷鳥沢までは綺麗に整備された石畳の遊歩道で、ほぼ下り。降雨はないものの足元は濡れており、転ばないように気をつけます。雷鳥沢キャンプ場までおりて、橋を渡り、雷鳥坂の登り開始。ガレガレの急坂をジグザグに登っていきます。眺望もないので☁️もくもくと登ります。やがてガスの中からヌッと剱御前小屋が出現。 ここから剣山荘への道は３つにわかれますが、いちばん一般的な真ん中のルートを選択。剣山荘へ向けて下ります。雪渓が2、3箇所。ゴロゴロ大岩地帯に、おもわずスキップしたくなるようなお花畑。変化のある道で飽きません。ときおりガスが晴れて劔沢キャンプ場が見える。ガスがなかったら剱岳もドドーンと見えるのだろう。しかし帰りはここを登り返さなきゃいけないんだなあ。 剣山荘に到着。トイレをお借りします。とってもきれいな水洗トイレで、山の中にいることを忘れそうになりました。ここまで2時間なので、時間的には余裕があるけど、本番はここからじゃ。 剣山荘の裏側に登山道がつづいています。浮き石の多い登り。道の脇にはお花畑がひろがり、癒されます。さっそく鎖場が登場しますが、難しくはありません。一服劔でヘルメット装着。ガスが晴れて目の前に前劔が迫力ある姿で立ちはだかります。かっこいいなあ。でも、まだあんなに登るのかいな。 ここらへんから、登り下りの方とすれちがうようになりましたが、渋滞するほどではありませんでした。剣山荘か劔沢に泊まり明朝暗いうちから登る方が大半だと思うので、ほとんどの方はもっと早くおりてこられてるんだと思います。前劔の登りは斜度もきつくガッレガレ浮き石だらけでした。落石に十分注意が必要です。前劔ピークは巻いて先にすすみます。こんなメジャーなルートなのに、ガスっているからか意外とルートをみつけるのにてこずること数回。 このあたりから登り専用ルートと下り専用ルートの一方通行がちょくちょく現れます。次々続々と鎖場登場。とんでもないところに登山道つくったよね、と素直に思いました（笑）。さらによりにもよってこんなところでガスが濃くなり、ミストで岩が濡れてすべりやすくなってきました。登りのハイライトであるカニのたてばいで、すこし順番待ちがありました。ほんとに垂直な岩壁で、ガスで高さはあまり感じなかったけど、とにかく濡れた岩ですべりそうでおっかなかったです。 たてばいをすぎたら浮き石の多いガレガレのきつい登りふたたび。しばらく登ると、見覚えのある早月尾根との分岐の道標が見えて来ました。青空も見えてテンションアップ！まもなく山頂。ヤッター！！🙌スタートから山頂まで4時間ちょいかかりました。 お盆直後はやはり狙い目だったか、1週間まえは行列に並ばないと写真が撮れなかった山頂の祠もフリーです。山頂でお昼ごはんを食べながら、上高地からここまでたった二泊で来られた超人と、10日間アルプスを歩きまくって今日馬場島まで下るもそれでは飽き足らず明日猫又山に登るという超人（イスラエル人）とお話しました。お二人は意気投合され、なかよく早月尾根を下っていかれました。おもしろいひとたちだったなあ。 青空が一瞬見えたりするも、すぐにガスにおおわれてしまいまったく眺望ナシなので、はやめに下山することにしました。登り下り専用ルートがあるので、来た道とはまた違うところを歩けるのが楽しいです。 下りルート最大の難所と名高いかにのよこばいは、足を置く場所が見えないことでしたが、親切にマーキングしてあったので、難なく通過できました。ちょっと拍子抜けでしたが、やっぱり高所恐怖症の人にはこわいかも。平蔵の頭は剱岳山頂からよく見える渋滞ポイントですね。山頂から見ると、ホントにやばそうな絶壁で渋滞してるのでぞくっとします。ガスってるからかそんなに高度は感じずに終わったけど、晴れてたらこわいのかな。 前剱の門をがつがつ登ったら、鎖場は落ち着きます。前剱の山頂付近で三羽の雷鳥に出会えました。☺️ ここからは下り。浮き石多いので気をつけます。下り中、ガスが晴れてきました。🙌 お花畑がひろがるメルヘンロード。最高。 剣山荘まで下ったら、こんどは劔御前小屋まで登り返しです。しんどいけど、お花畑にいやされながら登ります。チングルマが見頃をむかえていてすばらしくきれいでした。劔御前小屋から雷鳥沢まで激しく下り、雷鳥沢からは室堂平までまた登り返し。ほんとアップダウン激し‼︎ それにしても地獄谷からの火山ガスはどんどんひどくなってないか…？雷鳥荘のまえで普通に息出来なくなりました。タオルで鼻と口を塞いで通過。😷 16時過ぎに室堂に帰還。下りも登りと同じくらいかかりました。無事日帰り達成！ 早月尾根を月に例えるなら、別山尾根は太陽。とっても華やかな楽しいコースでした。岩稜オンパレードはもちろん、アップダウンがあってお花畑や雪渓も楽しめ、夏山縦走気分が味わえるのがいいですね！来月は友人を連れて一泊二日で行く予定です。こんどはピーカンだったらいいなあ。