噂によると、伊予富士谷は面白いと聞いたので行ってみたら

2017.08.19(土) 2 DAYS

活動データ

タイム

21:42

距離

9.2km

のぼり

1737m

くだり

1162m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
14 時間 18
休憩時間
8 時間 47
距離
5.2 km
のぼり / くだり
920 / 464 m
DAY 2
合計時間
7 時間 23
休憩時間
51
距離
3.9 km
のぼり / くだり
812 / 698 m
2 54

活動詳細

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  2日休みがあるので泊りで伊予富士谷に行きました。記録を見ると結構厳しいようですが、実際その通りでした。 まず、寒風山登山口にキングの車をデポして。新寒風山トンネルの愛媛県側から出発しました。少し歩くといきなりスズメバチの巣の横を通過するというある意味で今回一番リスキーな場面に遭遇しました。本気で別の沢に変更しようかと思いました。  そこを何とかスルーしてからどれほどもなく桂谷との分岐です。そこから入渓しました。沢は最初は河原歩き、その後極めて簡単なゴルジュ、簡単な滝の高巻をへて出だしの7mの滝は左から巻きました、チョックストーンの右に根っこがあるのでロープは使いませんでした。巻終わりから少し行くと沢に降りる緩いルンゼがありました。そこから先はずっとロープを使い、連続懸垂、ビレイしての高巻きのトラバース、滝の直登での振り子トラバースと、時間を忘れて格闘しました。登れば、登る程、段々深みに入っていく感覚。それが怖い半面何処か嬉しい感覚。そして1番大事なのがそういう自分を覚めた目で見続けること。それがないと、ついつい調子に乗って深みにはまり怖い思いをすることになり、時には怖いだけじゃなく痛い思いをする羽目になるのです。   キングと今回は組んだのですが、登攀能力を言えば人工壁では奴が上、だけど本番では多分僕が上と踏んでたんですが結果はイーブン。というのは単純なボルダリング的な登攀能力と、悪い所をこなすテクニック、その次の一手を出すか出さないかの覚悟を決めるスピード、そして怖くても行くか、引くか?さらにここで下手ったらどうやって始末する?そういう能力はまたそれぞれ別物なんです。  キングは始めたころは本当にチキンでどうにもならなかったのですが、今回はビビりは相変わらずですが、それがいい具合に慎重さに結びついていて、難しい所の大半はトップをやってくれたのでずいぶん楽できました。  ただ、二人とも基本的にはいい加減なので、地形図を見るという基本的なことを怠って最後はとんでもない方角に進みあわてて懸垂を交えて元の沢に戻るということもありました。戻った所が偶然にもビバークの最適地だったのは助かりました。一時は水もないおすわりビバークを覚悟していたくらいですから。  ツェルトを張って、さっそく焚き火です。ソーセージや焼き豚をあぶって食べました。暗闇の中で燃える小さな焚火を見ていると本当に豊かな気分になります。もう厳しいところは大方終わったし明日は沢の源頭を詰めるだけなのです。  翌日は4時過ぎに置きました。また焚火を興し、朝食を取って準備をしていると明るくなってきました。出発です。  少し行くと二股に出ました。昨日のような過ちは繰り返しません。右の沢を進みます。高度は1200位ですがすでに水は枯れて枯れ沢のスラブをどんどん登ります。どんどん登ると段々傾斜が出てきて当然だんだん難しく危険になってきました。それにしても変ですね?記録に書いてたのと渓相が違うのです。そうそう、こういう時にヤマップが生きるのです。見てみると何という事でしょう、伊予富士北尾根1峰を目指していたのにその手前の3峰のさらにその支稜に向かってるじゃありませんか。とはいえもうだいぶ来てしまっているしその支稜を登ることにしました。それから2時間は結構な藪をかき分けながら急な尾根を這い上がります。 ようやく北尾根の支稜に出て見晴らしが効きました。越えて行くピークが3つあります。勿論藪に決まってます。 それから一時間藪と格闘して、ようやく縦走路に出ました。高速道路かと思いました。そこでハーネスやら、ギア類を終います。そこから5分で伊予富士に着きました。5分休んで下山につきました。思い出しましたが、キングが車のKeyを出発地点の車の中に置いているそうです。と言うことは、予定地点から、更にロードを13キロメートル歩かなくてはならないのですね?歩いてやろうじゃないですか。という訳で苦行は更に続くのでした。

瓶ヶ森・伊予富士 入渓
入渓
瓶ヶ森・伊予富士 簡単なゴルジユ
簡単なゴルジユ
瓶ヶ森・伊予富士 最初の滝は左から高巻き
最初の滝は左から高巻き
瓶ヶ森・伊予富士 上から見たところ
上から見たところ
瓶ヶ森・伊予富士 伊予富士谷の核心は此処から
伊予富士谷の核心は此処から
瓶ヶ森・伊予富士 左側のルンゼを登る。ロープ無し、少し緊張した。
左側のルンゼを登る。ロープ無し、少し緊張した。
瓶ヶ森・伊予富士 巻き終わり、ルンゼを降りて沢に
巻き終わり、ルンゼを降りて沢に
瓶ヶ森・伊予富士 真ん中の草つきを登った。
真ん中の草つきを登った。
瓶ヶ森・伊予富士 一応挑戦するが、5秒で諦めた
一応挑戦するが、5秒で諦めた
瓶ヶ森・伊予富士 左のチムニーを登った。支点はカム
左のチムニーを登った。支点はカム
瓶ヶ森・伊予富士 巻き終わり、懸垂2回で沢に戻った
巻き終わり、懸垂2回で沢に戻った
瓶ヶ森・伊予富士 すぐさま次の滝
すぐさま次の滝
瓶ヶ森・伊予富士 難しいので、空身でトライ。上の支点で振り子トラバース
難しいので、空身でトライ。上の支点で振り子トラバース
瓶ヶ森・伊予富士 早くも疲れている。
早くも疲れている。
瓶ヶ森・伊予富士 しばらくは
しばらくは
瓶ヶ森・伊予富士 簡単な滝を登る。
簡単な滝を登る。
瓶ヶ森・伊予富士 そしてまた、登れない滝
そしてまた、登れない滝
瓶ヶ森・伊予富士 高巻き自体が1つのクライミング
高巻き自体が1つのクライミング
瓶ヶ森・伊予富士 このテープの意味は?
このテープの意味は?
瓶ヶ森・伊予富士 悪さトラバースでした。
悪さトラバースでした。
瓶ヶ森・伊予富士 二俣の前段の滝を登って
二俣の前段の滝を登って
瓶ヶ森・伊予富士 落ち口に近寄る
落ち口に近寄る
瓶ヶ森・伊予富士 見上げても登れない
見上げても登れない
瓶ヶ森・伊予富士 悲しみのブルー
悲しみのブルー
瓶ヶ森・伊予富士 とりあえず休憩してからの
とりあえず休憩してからの
瓶ヶ森・伊予富士 2つの滝の間の尾根を登った
2つの滝の間の尾根を登った
瓶ヶ森・伊予富士 2ピッチのルンゼの後、リッジで3ピッチ目
2ピッチのルンゼの後、リッジで3ピッチ目
瓶ヶ森・伊予富士 伊予富士西沢の滝
伊予富士西沢の滝
瓶ヶ森・伊予富士 沢に戻ったらキレンゲショウマ
沢に戻ったらキレンゲショウマ
瓶ヶ森・伊予富士 そして次の滝は
そして次の滝は
瓶ヶ森・伊予富士 登って見ると言うので
登って見ると言うので
瓶ヶ森・伊予富士 最後の支点は残値ハーケン、そこからのスラブが怖いんだ。
最後の支点は残値ハーケン、そこからのスラブが怖いんだ。
瓶ヶ森・伊予富士 このトラバースは無理だ
このトラバースは無理だ
瓶ヶ森・伊予富士 咲いていた花。それどころじゃねー
咲いていた花。それどころじゃねー
瓶ヶ森・伊予富士 登りきった先からまた、懸垂で沢に戻った
登りきった先からまた、懸垂で沢に戻った
瓶ヶ森・伊予富士 それから、色んな事が有ったが、結果オーライでビバーク地
それから、色んな事が有ったが、結果オーライでビバーク地
瓶ヶ森・伊予富士 さっそく焚き火
さっそく焚き火
瓶ヶ森・伊予富士 焚き火は良い。
焚き火は良い。
瓶ヶ森・伊予富士 朝、暗いうちに起きた
朝、暗いうちに起きた
瓶ヶ森・伊予富士 なめ滝の連続、快適
なめ滝の連続、快適
瓶ヶ森・伊予富士 調子に乗って登って行くうちに
調子に乗って登って行くうちに
瓶ヶ森・伊予富士 段々厳しくなってきた
段々厳しくなってきた
瓶ヶ森・伊予富士 とても恐ろしい草つきトラバース
とても恐ろしい草つきトラバース
瓶ヶ森・伊予富士 この先行けるんかよ?
この先行けるんかよ?
瓶ヶ森・伊予富士 ルートミス。もはや取り返しがつかないので稜線まで強引に突っ込む。
ルートミス。もはや取り返しがつかないので稜線まで強引に突っ込む。
瓶ヶ森・伊予富士 激しい藪との格闘の後には
激しい藪との格闘の後には
瓶ヶ森・伊予富士 更なる藪が待っていた。
更なる藪が待っていた。
瓶ヶ森・伊予富士 伊予富士北尾根2峰
伊予富士北尾根2峰
瓶ヶ森・伊予富士 ようやく一般ピーポーの歩く道が見えた
ようやく一般ピーポーの歩く道が見えた
瓶ヶ森・伊予富士 花も咲いていた
花も咲いていた
瓶ヶ森・伊予富士 シコクフウロで心をいやして
シコクフウロで心をいやして
瓶ヶ森・伊予富士 激しい藪尾根を眺めた。中々面白かったよ
激しい藪尾根を眺めた。中々面白かったよ

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