【唐松岳①】念願の山小屋デビュー

2017.08.20(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 36
休憩時間
1 時間 46
距離
6.0 km
のぼり / くだり
958 / 178 m
25
1 16
18
43
17

活動詳細

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≪コース≫ 9:36八方池山荘-11:58丸山(昼食)-12:35丸山発-13:17唐松岳頂上山荘(受付)-13:50山荘発-14:08唐松岳(休憩)-14:50唐松岳発-15:05山荘 ≪歩行時間≫ 登り=3時間22分(八方池山荘-唐松岳)、下り=15分(唐松岳-唐松岳頂上山荘) 唐松岳に登るため、午前6時に金沢を出発し、北陸自動車道を東へと進む。登山はいつもわくわくするが、今日はいつも以上に胸が高鳴っている。生まれて初めて山小屋に泊まるのだ。鈴木みきの『山小屋で、会いましょう!』(講談社)を読んで、しっかり「予習」もした。糸魚川ICから国道148号線を南下し、8時30分に八方アルペンラインの八方駅に到着。 ゴンドラリフトとクワッドリフトを乗り継いで、9時36分に八方池山荘駅(標高1,830m)に到着。あたり一面に深い霧が立ち込めており、眺望はほとんどきかない。夜にかけて天気が崩れるとの予報もあり、脳裏に一抹の不安がよぎる。とりあえず今晩泊まる「唐松岳頂上山荘」に向け歩き始める。 しばらくはお花畑の中を通る整備された木道ルートが続く。第二ケルン(息ケルン)、八方ケルンを過ぎ、白馬連峰を展望できる絶景スポットに到達するが、山々の姿は霧の中に埋もれて見えない。第三ケルンの先からは本格的な登山道となる。まだ雪田が残る扇雪渓を通過し、稜線に出る頃から霧が晴れてきた。 11時58分に大きなケルンが立つ丸山(標高2,430m)に到着。唐松岳、不帰ノ嶮(かえらずのけん)、白馬三山が目に飛び込んでくる。素晴らしい眺望を楽しみながら、40分近く休憩をとり、おにぎりとゆで卵で空腹を満たす。ここまで来れば、山荘はもうすぐ。稜線をたどりながら歩を進め、午後1時17分に山荘(標高2,620m)に到着。受付を済ませ、宿泊料を支払う。明日の朝食は弁当に変更してもらった。 僕の山小屋デビューの舞台となった唐松岳頂上山荘は、白馬岳から不帰ノ嶮を通り五竜・鹿島槍ヶ岳へ抜ける岩稜帯コースと、八方尾根から黒部の祖母谷温泉を経て欅平へ下る唐松越えコースが交わる十字路に立つ。建物は本館(宿泊料10,600円)と北館(同9,800円)に分かれており、本館には個室のある南館が隣接している。風呂はないが、飲料水、ビール、コーヒーなどは売店で買うことができる。部屋やトイレは清潔で、食事はおかずの種類が豊富なのがうれしい。 部屋に荷物を置き、霧に包まれた唐松岳の頂上(標高2,696m)を目指して出発する。わずか18分で頂上に到達。残念ながら眺望はきかず、霧の合間から不帰ノ嶮Ⅲ峰がかろうじて見える程度。しばらく霧が晴れるのを待ったが、白馬連峰も五竜岳もその山容を見ることはできなかった。 山荘に引き返し、4時45分から夕食をとる。今日は約200人が宿泊し、前半と後半(5時30分)に分かれて食事をするという。食事は美味しいし、山で飲む生ビール(900円)も格別だ。夕食後、外のベンチに座って日本酒を飲んでいると、突如として霧が晴れ、剱岳が姿を現した。唐松岳や不帰ノ嶮もはっきりと見える。ああ、何という幸運。8時過ぎ、幸せな気分に浸りながら布団にもぐり込む。ほどなく夢の中へと旅立った。

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