斜里岳

2015.07.15(水) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 58
休憩時間
1 時間 15
距離
10.7 km
のぼり / くだり
1172 / 1172 m
1 58
1 30
1 19
1 45
31

活動詳細

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雌阿寒岳を登頂した後、チョット遠回りして、道東に住んでいる従姉妹の家にお邪魔した。そこで溜まりに溜まった洗濯物を洗ったり、それこそ命の洗濯もさせてもらった。すっかりお世話になり、斜里岳に向かった。 生憎、登ろうとした日の朝は雨が降っていた。雨は上がってくる予報であったが、中々上がらずその日は断念し、明日に登ることにした。 前日の夕方、車中泊料金を払い、清岳荘駐車場に車中泊した。 登山の日、雨は降る気配はないが曇りで晴れは望めそうにない。まあ、雨が降らないだけラッキーと考えて登ることにする。 4時、登山カードを提出し、スタート。 沢の上の雪渓が崩れ易く、危険な為に下二股から旧道の沢コースは基本的に通行止めの看板が出ていた。 清岳荘横の登山道を入っていった。木々の中を歩いていくと、ハシゴを降り林道に出た。しばし林道を歩いて行くと、いよいよ登山道に入っていった。 考えてみると、斜里岳について事前にしっかり下調べをしていなかったことに気づいた。ごく普通の登山道の山行のつもりで簡単なルート選択と時間を考えただけの登山計画であった。 次第に沢の水の音が聞こえ始めてきた。『沢か、水の音はいいな』幌尻岳の渡渉ですっかり沢歩きが楽しくなったので、懐かしい気持ちであった。 次の瞬間、赤テープのマーカーが対岸の枝に巻きついていた。『オオ、沢行くのか。イイじゃん。』ただし幌尻のようにズブズブ渓流シューズで歩いていく渡渉とは異なり、岩や石を選んで足を置いていく。チョットは水の中に入ることはあっても、僕の登山靴では靴の中に水が入ることはない。丁度楽しい沢歩きパターンだ。ルートを考え、幾度も沢を渡り対岸に着いたと思ったら、また対岸に渡る。対岸に渡る回数を数えることができない位に沢歩きを楽しんだ。 下二股に到着した。本当はここからも沢コースの旧道を行く計画であったが、登山口で通行止めの看板があったことを思い出した。ロープも張っていた。絶対に通行禁止ではなく、技量と装備があれば通行しても良いのだ。 勿体無い、ここの沢歩きは面白い。行きたかった。前日、2人組のベテランのような人が沢コースを行ったのは聞いていた。『沢コース楽しいですよ〜ぉ』誘惑が僕を誘っている。 誘惑を跳ね除け、新道を行くことにした。雪渓に足を入れて捻挫や骨折をするかもしれない。僕はソロだ。慎重に行動しよう。 下二股からの新道コースはジグザグの急登がひたすら続く、おまけに昨日の雨で登山道はドロドロである。スパッツは既に泥だらけである。 熊見峠からは稜線の尾根を歩くことになり、気分もいいが。生憎、雲が山頂を隠している。時折雲が流れ、一瞬山頂らしき雰囲気の山が見えたりもした。まあ焦ることはない。 雪渓が現れ、ちらほら花が咲いていて、すっきりしない天気に色を付けてくれ、気持ちが和む。 上二股に到着。旧道を歩いてきたら、ここで合流していたんだな。沢の下流方向を眺めてみた。やっぱり、歩きたかった。 上二股からオマケのような沢歩きが少しあった。『これで勘弁して』といっているかのような申し訳なさそうな沢が終わり、登りが少しずつ険しくなってきた。 途中にミニチュアのような斜里岳神社の社と鳥居があった。お賽銭は入れなかったが、手を合わせ旅の安全を祈願した。お賽銭入れなかったけど、ご利益はあるのだろうか。信ずるものは救われる はず。 この辺りなると、風と雲の中の水滴で身体が冷えてくるのが分かった。ザックから上着のカッパを取り出し着込んだ。登山道も岩や石の急登で登るのが苦しくなってきた。 7時40分、斜里岳登頂。 残念、今までの5座は全て、パノラマを満喫できたが、初めて白いパノラマの景色となった。今までが良すぎた。そう思うことにした。山頂には4人程度しかいなかった。他の人も雲が切れないか食事を取りながら時を待っていた。ほんの僅か雲が切れて下界が見えたので、『見えるよ!』って、おにぎりを頬張っていた若い女性に知らせたが、直ぐに雲に隠れてしまった。 これ以上待っても、晴れてはこないと思い、下山することにした。 やはり、パノラマのご褒美を頂けるのは山登りには嬉しいことだとあらためて実感した。 降りで、沢コースの旧道を登ってきた人に会った。雪渓は注意すれば問題なかったと話していた。やっぱり、沢コースは楽しいと言っていた。でも、幌尻岳の戸蔦別岳からの降りのアドバイスで失敗したこともあり、全て本気にはしなかった。危ないところもあったかもしれない。 当然、下山の雪渓は体重をかけ足を入れてしまうことがあるから、沢コースは行かない。 新道の尾根に雲がうまく流れて絵になる景色を見せてくれている。これはこれでいいんだ。 そう思いながら、ぬかるんだジグザグ道を降り下二股に降りることができた。 ここからは楽しい沢を歩いた。ついでに汚くなった靴やスパッツを濡れてしまわない程度に上手く洗いながら沢歩きを楽しんだ。 どうしてだろう、沢歩きが楽しいのは。小さい頃の水遊びを思い出す。 11時20分、清岳荘到着。 汚れたスパッツと登山靴を洗い、次の羅臼岳に向かった。

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