活動データ
タイム
08:17
距離
14.3km
のぼり
1240m
くだり
1232m
活動詳細
すべて見るこの夏は主に甲相国境尾根や世附周辺を細かく歩いてきましたが、ここ2回ばかり道志山塊と三ツ峠方面を歩いていました。西丹沢はほぼ歩きつくした感がありましたが、まだ東丹沢から神ノ川・中川川ラインまではヒルがウニョウニョ出てくるので、早く歩きたいところなれど、もうしばらくお預け。さて、他にどこがあるかなと探してみると、そう言えば菰釣山に向かう時に国道側から目の前のように見える立派な山の鳥ノ胸山(とんのむねやま)方面は歩いたことがなく、その北東側の検見ヶ丸(けみがまる)もまた未体験ゾーンでした。ただ、この周辺の室久保林道は、09年頃まで何度かバイクでツーリングして走ったことがあり、当時白い砂が大変印象深かった想い出があります。かつての楽しい記憶に思いを廻らし、この周辺を歩いてみることにしました。 検見ヶ丸は『西丹沢登山詳細図』に山名表記がはっきり見られますが、ルート記載はありません。地形図を見ると、和出村から道志の湯方面に少し進んだところからきれいな尾根が真っ直ぐ延びていて、途中の小ピークから南に進んで検見ヶ丸に至り、さらに恋路峠まで抜けられそうです。実際にヤマレコで検索するとこの辺を歩いた方のレポートがあり、道としてしっかり成り立っていることが分かりました。ただ、詳しい内容は分からないので、取り付き点等、自分で確かめてみないとはっきりしませんでした。 実際に歩いてみると、名無しピークと検見ヶ丸の間に地図にない林道が鞍部を抜けていたり、鳥ノ胸山南峰を回避して山頂手前の鞍部に出るトラバース区間を抜けたり、ちょっと地図とは違ったところを楽しむことができました。 国境尾根に入ってから曇り空が一層暗くなってきて、ついには道志山塊方面から雷鳴が聞こえてきて、大界木山の先で雨が降り始めました。レインウェアを着込んで忘路峠を下りましたら、マーキングの通りに進んでいたら、いつの間にか白ザレが流れ落ちた花崗岩のむき出しになった白い沢を下ってしまい、少し登り返して隣の尾根によじ登って正しいルートに乗りましたが、土砂降りになっていたので、なかなか大変でした。それでも何とか抜け切って朝自転車を止めておいた野外活動センター入口までしっかり戻れましたが、その頃には雨もすっかり上がってくれました。 野外活動センターからの室久保林道の下りは、懐かしかったですね。左側に白い砂の丘があって、当時普通に入れまして、そこで友人がトライアルバイクで登り下りしたのを思い出しました。今でも道志の林道はそこそこ走れる箇所が残っているので、日曜祭日は残りわずかになったオフロードを求めて林道ツーリングしにくるライダーもそこそこいます。この日も1人のライダーと出会ってちょっと話をしました。今はとにかく閉鎖だらけですから、限られた林道から道のないところに入り込んで楽しまざるを得ない感じになってきていますが、あまり奥に入り過ぎると、ハイカーどころか林業関係者ともトラブルになりかねませんから、林道好きの皆さん、ほどほどにしておきましょうね。 【コース情況】 和出村バス停から500mほど道志の湯方面に入ったところにP831への取り付きポイントがありますが、尾根の尻からほんの少し南側になるため、多少戻る形になってから尾根の上に乗ります。初めのうちは勾配が結構キツい上、過ぎの落ち葉と枯れ枝が絡んで歩き辛いです。尾根に乗ってしまえば基本的に一本尾根なので、登りでは間違えることはないでしょう。 次の小ピークまでも勾配が厳しい区間がありますが、概ね平均的な登りになります。そのピークでルートは南側に折れ曲がりますが、踏み跡やマーキングがしっかりしていました。ただ、名無しピークから下ると地図に記載のない林道に出まして、丁度鞍部に林道が通るのですが、土砂崩れでふさがれていました。そこを登山道は直進するのですが、流れ出した土砂のためか、踏み跡らしきものがはっきりせず、てっきりその林道が登山道を兼ねているのかと思って、崩れた土砂の脇から抜けて進むと、先で路が幅40cmくらいを残して崩落していました。そこを抜けて改めて地図を確認すると、はっきり尾根上を通るはずなので、ミスコースしていることが分かり、斜面が多少なりとも緩くなったところを探して尾根に登り返しましたが、結局支尾根のまま検見ヶ丸山頂に出ました。あの地図にない林道の鞍部をそのまま直進しないといけないですが、検見ヶ丸の山頂から下って少ししたら、先ほどの林道に合流しました。検見ヶ丸に登らないなら、林道を直進しても良かったようです。 検見ヶ丸から先にも名無しピークがありますが、その手前で林道は行き止まりになり、脇からそのまま登って行きます。その途中までバイクの轍がありますので、道ははっきりしていますが、それも途中で途切れます。ただし、踏み跡はきちんとしていますので、ここも路迷いはしないでしょう。 恋路峠に出たら、わずかに登り方面に進んだところに登山道があります。ここもバイクの轍があり、結構滑りやすくなっています。途中から厳しい勾配になっていつしかバイクの跡も消えて完全に登山道になります。途中、岩場を抜けるとかすかなピークになりますが、わずかに下ってすぐにキツい登りになって、鳥ノ胸山の南峰に出ます。ここは手前でトラバースして山頂との間の鞍部にも出られますが、ちょっと危険です。 鳥ノ胸山の稜線ルートは南峰からの下りが急でしたが、一旦下ったら浦安峠まで比較的なだらかなところが多くなります。浦安峠から国境尾根までの道へ取り付くには、白ザレの壁みたいなところを登らないといけませんが、峠からわずかに左に下ったところに入口があります。見落としやすいので要注意です。また、登り始めは狭いトラバースのつづら折れなので、滑落に注意しないといけませんが、尾根に乗ってしまえば後は楽です。 甲相国境尾根は全く問題なし。大界木山を越えて次の名無しピークを下ると忘路峠があります。そのすぐ先にも小ピークがありますが、そちらに登らなくても、鞍部に分岐があります。ここから野外活動センターへのルートはピンクリボンに従って谷間に下りますが、花崗岩の沢(普段は涸れ沢かも)に出る前に右の尾根に乗らないといけません。リボンが見当たらないので、ここは注意しておく必要があるでしょう。尾根に乗ってしまえばマーキングもあるしっかりした登山道になり、途中から沢に下って野外活動センターに出られます。 室久保林道は車でも走れますが、途中雨水の流れで深い溝なった箇所がありますので、車でこちらの方に来る場合は、やはり「的様」付近の舗装区間に駐車しておくのが得策だと思います。
活動の装備
- その他(Other)CANMORE
- その他(Other)マミヤ・オートX1000
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