穂高敗退!!涸沢カールへ一人旅。

2017.09.15(金) 2 DAYS

注意情報

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チェックポイント

DAY 1
合計時間
11 時間 59
休憩時間
5 時間 13
距離
18.3 km
のぼり / くだり
1104 / 312 m
DAY 2
合計時間
8 時間 3
休憩時間
2 時間 40
距離
17.3 km
のぼり / くだり
221 / 1010 m

活動詳細

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遅い夏休みを取って以前より計画していた北アルプスに泊まりで出かけることにしていました。 計画では、涸沢ヒュッテに1泊し、次の日に奥穂高岳、涸沢岳をハントしてから穂高岳山荘に1泊。 3日目は、上高地までゆっくり下山する予定でした。 しかし、台風18号が発生! ちょうど2日目から3日目に本州を縦断する予報となったため 穂高岳に登ることを諦め、涸沢までの1泊2日の行程に変更となりました。 22時に自宅を出発し、海老名あたりを走行中に猛烈な雨が降ってきてUターンしようかと思いましたが、 すぐに止んだので、一路松本を目指しました。 松本ICを降りて、沢渡までは、弱い雨が降り、霧も立ち込めていて朝から長い距離を歩くことを考えると ブルーな気分に落ち込んでいった。 駐車場で仮眠を取り、AM5時にトイレに行くと相乗りでタクシーが出るとのことなので、身支度を整え タクシー乗り場へ! 4人で1台の車に乗り込み、¥1050/人。 バスより若干安く上高地まで行くことができました。 上高地に着くと、すっかり明るくなっていて、空も薄っすら青空を望むことが出来ました。 河童橋を越えると林道が永遠と続きます。 すると、前方からサルの団体がやってきました。 1匹、2匹の数ではなく、10匹以上とすれ違ったと思います。 サルの団体は、こちらを警戒することなく普通の登山客のようにすれ違っていきます。 しかし、道にはサルのであろうウ○コがそこらじゅうに落ちていて、踏まないよう神経を使いました。 明神館を越え、徳沢に向っている時に「ピローン!ピローン!!」っと聞き慣れない音がそこらじゅうから聞こえてきました。 どうやら、ミサイルが発射されたことを知らせるJアラートの警告音だったようです。 でも、僕のiPhoneはならなかった。。。 周囲の人達に聞くと、音が鳴る人と鳴らない人がいて、電話会社が同じでも結果が異なるようでした。 どうやら、まともに機能していないようだ。。。 それにしても長い林道である。 横尾に着くころには、腰が痛くなってきていました。 一眼と三脚を交えた総重量20Kgの荷物を担いでの林道歩きは、筋トレをサボっていた体に鞭が入ります。 ふと横を見ると、屏風岩が姿を現しました。 切り立った大きな岩肌が恐ろしく、とても登れたものではないなと感じました。。。 横尾からは、いよいよ登山らしくなってきて、道に岩が露出するところが増え、勾配も出てきました。 本谷橋に到着したころには、脚にも疲労が。。。 ここから本格的な登山の始まりです。 ゆっくりと重たい荷物でバランスを崩さないように慎重に歩く。 Sガレを通過する時は、上の方も確認し、耳をすましながら進みました。 空はスッキリとした青空。 緑の山々の眺めは格別でしたが、心肺と脚はヒーヒー悲鳴を上げていました。 そんなこんなで、涸沢ヒュッテに14時頃到着しました。 6時頃から歩き始めたので、休憩を含め約8時間の道のりでした。 その甲斐あって、青空の下、涸沢カールを取り巻く前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳が一望できました。 ヒュッテで宿泊の手続きを済ませたあと、遅めのお昼と生ビールで祝杯をあげ、心地よい風が吹くデッキで のんびり過ごすことが出来ました。 台風のせいでしょうか、テントの数が少なく感じました。 カメラを片手に、テントサイトを抜け雪渓方向に散策しに出かけることに! ○印が書かれた岩を辿って、涸沢散歩を楽しみました。 上を見上げると、本当なら明日泊まるはずだった穂高岳山荘が確認できました。 17時から18時は夕食の時間。 食堂には、沢山の登山客が集まっていました。 夕食中に、長野県警山岳警備隊の若い隊員さんが、明日から台風による天候の急変や、 岩場でのスリップ、落石事故などに対する注意についてお話があり、大変ためになりました。 夕方までは天気が良かったのに、日が暮れ涸沢が闇に包まれたころ、山の方からガスが掛かってきて あっという間に乳白色な闇の世界に包まれてしまいました。 重たい思いをして、一眼と三脚を持ってきたのに、星空を眺めることは絶望的な空模様となってしまいました。 雲が晴れるのを祈りながら、談話室で漫画を読みながら時間をつぶしていましたが、20時の談話室クローズで 外に出されてしまいました。 駄目元で、外に出ると先ほどまでガスガスだった空は、すっかり晴れて、山々のシルエット越しに天の川を 見ることが出来ました。 21時が消灯なので、小一時間程度しか星空を眺めることができませんでしたが、写真をに収めることが出来 大満足な夜となりました。 翌朝、モルゲンノートが見れることを期待しましたが、ガスが掛かっていて、見ることは出来ず残念でした。 天気予報を見ると、台風は思ったより接近が遅く、雨が降り出すのはお昼過ぎとなっていました。 雨に降られる前に横尾まで行きたかったので、朝食を済ませた後、身支度を整え涸沢に別れを告げて 下山を開始しました。 登りはあんなにきつかった場所も、下りはやはり楽で荷物も重いせいか若干オーバーペース気味。。。 途中バランスを崩し転倒しそうになりながらもなんとか本谷橋まで下山しました。 ここからは、比較的平坦な林道歩きになるので、最悪雨に降られたとしても危険が伴うことは無いので 一安心です。 しかし、ダラダラと長い。。。 やっとの思いで、明神池まで到着。 神社にお参りした後、明神池を散策。 静寂の中、水面に映る山や木々の緑がとても綺麗でした。 ここまで来ると上高地は目と鼻の先! しかし、足腰の疲労もピーク。 弱い雨が降り出す中、河童橋に到着しました。 周囲のお土産屋は、観光客で大盛況で、そんな中馬鹿でかいザックを担いでいるのは、私だけ!! それでも、お土産を物色して洋菓子をいくつか買って帰りました。 帰りは、バスで沢渡まで移動。 駐車場に到着した頃には、雨が本降りとなっていました。 すぐ傍の、湖畔の湯でゆっくり疲れを癒して、北アルプスの山旅は終わりとなりました。

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