活動データ
タイム
14:15
距離
31.3km
のぼり
3211m
くだり
3213m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る今日は日帰り大キレットに挑戦。 どうせやるなら日帰りで槍穂高縦走を目論んでいたのですが、出発時間が遅すぎて、帰りの新穂高ロープウェイに完全に間に合わないので、今回は大キレットのみとしました。それでも、新穂高→穂高岳山荘→槍ヶ岳山荘→新穂高という結構長めのルートです(通常2泊3日かな?) 第三登山者用無料駐車場に車を止めて、朝4時45分頃歩行開始。暗い中右俣木道を急ぎ足で進む。しばらくして奥穂高岳と槍ヶ岳の分岐へ。今回は奥穂高岳に進路を取る。熊笹の中整備された登山道を進むと白出沢が現れる。台風の影響で水量は多めだ。重太郎橋を渡り、木製の梯子を登り、鎖の着いた岩壁をトラバースして行く。そうするとガレた岩場が登場。岩が不安定で非常に歩きにくい。上部の鞍部には目標とする穂高岳山荘が見えている。山荘関係者の尽力で岩場が安定しだし、しかも階段状になってきた。本当に有難い。そうして、最初の目的地である穂高岳山荘に辿り着いたのであった。 登山者は皆出発したあとなので閑散としている。そういえば昔この山小屋に泊まったな~などと感慨にふけりつつ、小休止をしながら眼下に広がる涸沢カールや常念岳などを眺める。 小休止を終え、ここからが本番。涸沢岳までは簡単に登り上げ、楽しい縦走開始だ。正に岩稜帯を突き進む。2箇所くらい少し緊張する局面があったが、個人的には問題なくこなせた。というか怖さより絶景や楽しさが上回った♪(´ε` )そうして一時間程度で北穂高岳へと辿り着く。 北穂高岳山頂で他の登山者に記念撮影をしてもらう。「どちらまで?」と聞かれ「槍まで行って日帰りです」と答えると目を丸くして「この時間帯で、マジっすか?」と言われた。確かに出発時間が遅かったかな… 北穂高小屋、ここは個人的に一番好きな山小屋だ。シックな造りな小屋と晩御飯の豚の生姜焼きには感動する。昼飯でカレーライスでも食べようと思ったが、時間が早くて食べられず、行動食で我慢する。 いよいよ楽しみな大キレットに突入だ。ザレ気味な岩場を急降下して行く。怖さはないが落石させないように慎重に行く。幸いなことに登山者は少ない。雲一つなく絶景。やばい!眺望が最高過ぎて涙が出そうだ。写真を撮りまくる。だがしかし風があまりに強すぎて、油断すると飛ばされそうになる瞬間もある。飛騨側は強風で寒いが信州側は無風で暖かいくらい(いつもこんな感じかな) 岩場は親切に鎖やステップがつけてあるが、ほとんど使っていない。飛騨泣きも無難にこなし、長谷川ピーク上で自撮りしようかとも思ったが、爆風で上高地まで飛ばされる可能性あるので止めた( ̄。 ̄;) 長谷川ピークを過ぎると鎖場は少なくなり、南岳の登り返しだけ。南岳を仰ぎ見ると、岩壁みたいにみえるが梯子が2箇所あるので、一気に標高が稼げる。そうして南岳山荘へ辿り着いた。 南岳山頂まではすぐ。走って登り始めた瞬間気付く。どうやら体内エネルギーが枯渇し始めているようだ。急いでジェルを飲み込み、休憩する。三角錐の常念岳、そして蝶が岳に至る稜線もはっきりと。左に目を向ければ、燕岳、大天井岳などの表銀座が見られる。この日の中で1番感動した瞬間だ。 少しふらつきながらも南岳山頂に到達。そこからは中岳、大喰岳というピークを経て槍ヶ岳へ向かう稜線だ。360度絶景を眺めながらの至高な稜線歩き。3000mという標高と強風のせいか、少し走ると息切れが激しい。いわば高地トレーニングだね(^^ ) 適度な中岳、大喰岳の登り下りを終え(結構きつかった)いよいよ槍ヶ岳山荘に到着だ。そういえば今月2回目の槍様を拝んでいます。ここで最後の休憩。行動食は底を付きそうだが、食欲もあまりなく、時間にも余裕がないので穂先の登頂はせず、下山を開始する。 去年走った西鎌尾根からの双六岳を見やり、行きたいけど行けない寂しさと、感慨にふけりつつ旅の終わりを感じる。 槍平まで一気に標高を下げていく。目標は新穂高駐車場まで二時間半程度で。暗くなる前!槍平小屋を超え、幾つくかの沢を徒渉し、長い林道へと辿り着く。ここからは楽な下りのロード区間。走りだしてから少しして、なんと感動の再会が。実は大キレット上で少しお話した、今回の自分とは逆コースを取られた登山者の方(ヤマップユーザー)に再会できました。そこからは、2人で今回の山行の思い出などを語らいながら歩いて駐車場まで下山しました。 [編集後記] 今回のメインは大キレットであったが、危険性まったく感じられず。むしろ最高な眺望を満喫しながら、楽しく岩場を歩くことができた。さりとて、日本有数の高度感を誇る岩稜帯なので、安易にはおすすめしませんが。危険性だけなら涸沢北穂高間のほうがわずかに上。大キレットの場合、南岳や北穂高岳の登り返しのほうが体力的にきついだろうな。台風一過のおかげか最高な天気に恵まれ、素晴らしい山行ができました。惜しむらくは、もっと早く出発して、槍穂高縦走か、または西鎌尾根を歩きたかった。 今年もう1回くらい北アルプス来たいな。
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