活動データ
タイム
07:50
距離
10.2km
のぼり
1199m
くだり
1096m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る前回、大室山に茅ノ尾根野原吊橋ルートで登り、北尾根大室沢ルートで下山しましたが、両方のルートで気になるところが見受けられたので、手製道標の追加&一部トラロープを括り付けに行ってきました。 野原吊橋ルートは9月の台風で尾根への取り付きになるトラバース区間入口の踏み跡が流され、前回の登山では不明瞭になって分かりづらくなっていました。そもそも登山口の目印に置いた手製道標も、下山時に見える向きになっていたため、改めて登山時に目に付くように新たに作ったものを追加しました。また、すぐ先の渡渉ポイントもリボンだけだと直進する場合もあるので、そこにも道標を掛けておきました。その先の斜面の傾斜がそこそこあるので、そちらにはトラロープを括り付けておきました。この方が目立つし安全ですね。 尾根に乗ってしまえば問題はないのですが、念のため携帯ノコギリを用意しておいて、枯れた蔦を3箇所ほどで切り落として歩きやすくしておきましたが、生きた木は傷付けてはいけませんから、結構雑然としたままですけどね(^∇^)b 大渡方面の分岐には、古道標の板がひっそり地に落ちて朽ちかけていました。文字は彫られた形跡がありますが、完全に色は落ちていて、溝も軟らかくなっていました。とりあえずマジックで文字をはっきりさせて、別に情報を書き込んで、丁度良い具合に枝が三つに分かれた木に挟み込んでおきました。 先に進んで久保分岐に至りますが、今回の目的は登頂ではなくて、道標とマーキングの追加と、トラロープの設置にルートのチェックですので、ここから久保吊橋ルートで下山しました。それにしても、茅ノ尾根ではほとんど久保吊橋ルートが使われますが、なぜか今まで一度も歩いてこなかったので、確認しておく意味もありました。意外と急な尾根下りがあって正規ルートにしては大変で、下の方では尾根から離れるポイントや、登山口に出るところで間違いやすいかなと思いました。 大室山北尾根は『西丹沢登山詳細図』で椿ルートが「廃道化」となってラインが引かれていませんですが、某SNSのみんなの足跡ではそれなりに用いられているのか、点線が見られます。実際のところどうなっているのかをチェックするのも今回の重要な目的でした。 まずは北尾根の尾根ルート入口に手製道標を備え付け、大室沢ルートと椿ルートも含めた簡易地図を書き込んでおきました。尾根ルートは急勾配の直登が結構続きますが、ハードな区間には多少つづら折れしたり、巻き道ができたりしています。それなりに使われているのでしょうね。約1kmほど進むと、小ピークみたいになったところに出ますが、それが椿方面の分岐になる支尾根です。廃道扱いされていますが、実はほとんど道自体には問題なし。下りの場合、残り1/3のところで左に曲がることだけ要注意ですね。半ばでは大きな岩が左向きに飛び出ていて、これに乗って山頂っぽい気分を味わうことができました。 椿沢の林道に出てからは大室指椿林道に下りてそのまま東に2km弱歩いて戻りました。 この夏に見付けて今回の整備で普通に歩けるようになった野原吊橋ルートは、展望こそ開けるところがほんのわずかしかないですが、色々と変化に富んだ面白いルートですので、茅ノ尾根を使う場合、是非歩いてみることをお勧めします。また、北尾根の椿ルートも全く廃道化されておらず、踏み跡も見られる面白い道でした。特に半ばにある大岩は大変面白いですが、滑って落ちたらあの世行きになりかねませんので、気を付けて下さい。 どちらのルートも大室山までは残り1.5時間は歩かねばならないので、登頂はやはりなかなか大変ですが、とても面白い周回コースが組み立てられるのが魅力ですね。 【コース情況】 茅ノ尾根野原吊橋ルートは、入口・渡渉地点に手製道標を追加し、渡渉後の滑りやすい登り区間にロープをくくり付けておきました。尾根に乗ってしまえば一本尾根なので道迷いの心配はないですが、蔦が多くて歩きづらい区間では、枯れたものを携帯ノコギリである程度カットしておきました。 久保吊橋ルートは、分岐からしばらくは急勾配ですから、下りでは要注意です。マーキングと踏み跡がしっかりしていますので、ほとんど問題ないですが、下の方では尾根から谷間に下るところでちょっと曖昧になります。 遊歩道は大変おだやかで森林浴を満喫できるお散歩コースでした。大した距離ではないですが、野原吊橋駐車場を利用する場合、国道を歩くよりこちらを歩く方が絶対に良いです。 大室山北尾根の尾根ルート取り付き点は今まで何もマーキングがありませんでしたが、林道からすぐ目に入るところに手製道標をくくり付けておき、すぐ右側の取り付きの踏み跡のところにトラロープを垂らしておきましたので、もう問題ないでしょう。前半は急登が続くので疲れますが、途中勾配が一般登山道並みになります。基本的には尾根の上を真っ直ぐ登るのですが、勾配が厳しいところではつづら折れしたり、尾根の肩を巻いたりする踏み跡があります。ただ、必ず尾根の真ん中に戻るようにしておく限り、道迷いはしないでしょう。 再び勾配が厳しくなって、先でピークが見えてきて、左右に尾根が広がって見えるのが椿ルートとの分岐点で、そこにも手製道標をくくり付けておきました。 椿ルートは『西丹沢登山詳細図』によると「廃道化」とだけ記され、線が引かれていませんでしたが、踏み跡もそれなりに見られるしっかりしたルートでした。勾配も尾根ルートよりも楽です。中間地点に大岩が西の斜面側に飛び出ていて、上面が平らなのでちょっと乗っかってみました。その少し下にやはり左側に岩があるところが折れ曲がり地点で、マーキングがなかったのために間違いやすいところでした。一応リボンをくくり付けておきました。その支尾根を下まで行くと、地形図の通り岩の崖と言うか法面になってスパッと切り立っていて下れなくなります。少し手前にマーキングがあって、そこの向かいの斜面をトラバースし、V字に折り返して下れば林道に出られます。丁度森林について書かれた表示板があるところになります。その林道の正式名称は分かりませんが、椿沢と並行して延びる行き止ま林道です。その林道出口はヤケハギ尾根入口と椿オートキャンプ場の間にある分岐で、大き目の赤い消防用ホースの箱が角にあるのが目印です。 大室指椿林道は特に問題なし。大室指側のゲートは獣除けのもので、施錠されていないので出入りは自由ですが、必ずゲートを閉じて止めておかないといけません。
活動の装備
- その他(Other)CANMORE
- その他(Other)PETRI FA-1
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