【燕岳①】アルプスの女王に首ったけ

2017.10.08(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 42
休憩時間
2 時間 15
距離
6.2 km
のぼり / くだり
1423 / 182 m
25
27
28
30
7
38
21

活動詳細

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≪コース≫ 9:41中房温泉登山口-12:59合戦小屋(食事)-13:41合戦小屋発-14:45燕山荘(受付)-15:36燕山荘発-16:21燕岳(休憩)-16:46燕岳発-17:12燕山荘 ≪歩行時間≫ 登り=5時間7分(中房温泉登山口-燕岳)、下り=26分(燕岳-燕山荘) 近いうちに登りたい、いつか必ず登りたいと切望していた燕岳。その佇まいは優雅で気品にあふれ、頂上近くに鎮座するユニークな形状の花崗岩は神秘的な美しさを湛えている。誰が呼んだか、「アルプスの女王」。写真などでその麗しい姿を目にするたびに、燕岳に対する僕の想いはますます募っていった。そして、その願いがようやくかなうときがきた。 午前5時に登山仲間と金沢を出発し、登山口のある長野県安曇野市の中房温泉に向かう。ところが、中房温泉に近い駐車場はすべて満車。登山客が殺到しているらしい。連休、晴天、そして紅葉の季節。これだけ条件がそろったのだから無理もない。誘導係の方に指示された穂高温泉の駐車場に車を止め、タクシーで中房温泉へ。時間にして30分弱、料金は6,300円かかった。ちょっと痛い出費である。 9時41分に登山口(標高1,462m)を出発し、合戦尾根ルートを歩き始める。同ルートは「北アルプス三大急登」のひとつ。確かに急登の連続だが、登りやすく整備された階段が多いので、難所というほどきつくはない。しかも、合戦小屋まで約40分おきに4ヶ所の休憩所(第一、第二、第三、富士見ベンチ)が設けられている。 今日は仲間の体調がすぐれないため、ゆっくりとしたペースで歩を進める。右膝に違和感のある僕にとっても、このペースはありがたい。思いのほか暖かい日となり、大量の汗が吹き出てくる。第ニベンチと富士見ベンチで休憩を取る。他の登山客を見ると、圧倒的に若い人が多い。地元の山では見られない光景である。燕岳が持つ独特の魅力が若い世代を惹きつけるのだろうか。 午後0時59分、合戦尾根(同2,350m)に到着。残念ながら、美味しいと評判のスイカは9月末で販売を終えていた。自炊場でスパゲティを茹で、カルボナーラで腹ごしらえ。この辺りにはナナカマドが群生しているが、もうほとんど葉が落ちてしまい、特徴的な赤い実だけが残っている。 お腹が膨れると、燕岳を目指して出発。イタヤカエデの灌木の間をジグザグに登る。合戦沢ノ頭の手前で、表銀座の尾根の向こうに槍ヶ岳の穂先が見えた。女王様にお会いする前に、王様に謁見できるとは思わなかった。カラフルなテントが並んだテント場を過ぎ、燕山荘(同2,704m)に到着。ついにアルプスの女王様がその全貌を現した。待ちに待った感激の対面である。期待どおり、花崗岩質の白い砂礫と緑色のハイマツのコントラストが美しい。 畦地梅太郎による山男像と記念撮影をし、燕山荘で宿泊の受付を済ませる。今日は全館満室。肩をくっつけ合って寝るのを覚悟していたが、通された部屋には十分なスペースがあった。小屋の横にあるオットセイ岩とゴリラ岩を見物した後、いよいよ山頂に挑む。途中にイルカ岩やメガネ岩などがあり、写真撮影をしているとなかなか先へ進めない。 4時21分、ようやく燕岳(同2,763m)の頂上に到達。北燕岳方面は少しガスっているが、奇岩が立ち並ぶ燕山荘方面の眺望は素晴らしい。夕日を浴びた山肌が赤く染まっていく。これは夏には見られない現象だという。小屋へ戻る途中にオレンジ色の太陽が雲の中に沈んだ。夕食は7時から。食事中に名物オーナーの赤沼健至氏による卓話とアルペンホルンの演奏が行われた。食後に喫茶室で生ビールを飲み、夢見心地のまま就寝する。

燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 中房温泉の登山口を出発。
中房温泉の登山口を出発。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 樹林帯の中を進む。
樹林帯の中を進む。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 北アルプス三大急登に挑む。
北アルプス三大急登に挑む。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 第一ベンチ。
第一ベンチ。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 葉が色づき始めた木も。
葉が色づき始めた木も。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 第三ベンチの標識にて。
第三ベンチの標識にて。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 富士見ベンチ。
富士見ベンチ。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 合戦小屋はもうすぐ。
合戦小屋はもうすぐ。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 合戦小屋に到着。
合戦小屋に到着。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 合戦小屋の前の広場。
合戦小屋の前の広場。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 スパゲティを茹で、カルボナーラで腹ごしらえ。
スパゲティを茹で、カルボナーラで腹ごしらえ。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 表銀座の尾根の向こうに見えた槍ヶ岳。
表銀座の尾根の向こうに見えた槍ヶ岳。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 合戦沢ノ頭の三角点。
合戦沢ノ頭の三角点。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 燕岳の頂上が見えてきた。
燕岳の頂上が見えてきた。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 山全体が花崗岩でできている。
山全体が花崗岩でできている。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 燕山荘もはっきり視界に入ってきた。
燕山荘もはっきり視界に入ってきた。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 テント場はカラフルなテントでいっぱい。
テント場はカラフルなテントでいっぱい。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 燕山荘前に到着。
燕山荘前に到着。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 アルプスの女王と感激の対面。
アルプスの女王と感激の対面。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 畦地梅太郎による山男像と。
畦地梅太郎による山男像と。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 燕山荘で宿泊の受付。宿泊料金は一泊二食付で10,000円。
燕山荘で宿泊の受付。宿泊料金は一泊二食付で10,000円。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 しおりと食事券。
しおりと食事券。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 ここが通された部屋。今日は全館満室とのこと。
ここが通された部屋。今日は全館満室とのこと。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 奥の出入り口付近から。
奥の出入り口付近から。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 燕山荘横のオットセイ岩とゴリラ岩。
燕山荘横のオットセイ岩とゴリラ岩。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 いよいよ燕岳の頂上に向かう。
いよいよ燕岳の頂上に向かう。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 イルカ岩。
イルカ岩。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 よしよし。
よしよし。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 燕山荘方面を振り返る。
燕山荘方面を振り返る。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 メガネ岩。
メガネ岩。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 頂上はもうすぐ。ちょっとガスってきた。
頂上はもうすぐ。ちょっとガスってきた。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 燕岳の頂上。
燕岳の頂上。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 北燕岳。
北燕岳。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 燕山荘へ帰る。
燕山荘へ帰る。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 夕日を浴びて白い岩肌や花崗岩が赤みを帯びる。
夕日を浴びて白い岩肌や花崗岩が赤みを帯びる。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 このような色に染まるのは秋と冬だけらしい。
このような色に染まるのは秋と冬だけらしい。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 白い山肌がさらに赤く染まる。
白い山肌がさらに赤く染まる。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 イルカ岩と槍ヶ岳。
イルカ岩と槍ヶ岳。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 幻想的な日没。
幻想的な日没。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 燕山荘の夕食。
燕山荘の夕食。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 品数豊富でボリュームも十分。
品数豊富でボリュームも十分。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 食事風景。
食事風景。
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳 赤沼健至オーナーによるアルペンホルンの生演奏。
赤沼健至オーナーによるアルペンホルンの生演奏。

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