活動データ
タイム
26:18
距離
18.9km
のぼり
2420m
くだり
1769m
活動詳細
すべて見る似虎谷(ねごや)。 その独特の名前から、当山岳会のメンバーを長らく惹きつけてきた魅惑の沢である。 噂によれば、遡行の難易度はかなり高い。 昨年は、天候不順により断念。今年も9月の三連休に予定されていたが、台風のためまた断念。 そして10月の三連休に持ち越された。参加予定メンバーは4名。 しかし、2週間前に釜谷での同行者の滑落事故(幸いにも無傷)があり、重苦しい雰囲気に。 私は滑落現場を目撃していたので、正直、山に入るのが怖くなっていた。 だが、仲間から励まされ、似虎谷へのチャレンジを決意。 そしてとうとう入渓の日がやってきた。 噂通り、似虎谷は厳しかった。 それでも、メンバーで力を合わせ、次から次へと現れる滝をどんどん突破していく。 しかし、標高1000m付近で時間切れとなり、谷中でビバーク。 不安な夜を過ごしていたが、ふと空を見上げると満天の星。 あまりにも美しい夜空に感動し、気づけば不安を忘れていた。 翌日は無事に似虎谷を抜け、北又谷源流へ。 ここはまさに桃源郷。天国のように美しい世界が広がっていた。 青空のもと、楽しみながら遡行し、ついに栂海新道の登山道に合流。 鮮やかな紅葉の稜線は、厳しい遡行を乗り越えたビクトリーロード。 間違いなく、これは人生で最高の山行となった。
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