活動データ
タイム
08:53
距離
20.6km
のぼり
255m
くだり
253m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る(活動距離はバス移動を含みます。iPhoneヘルスケアカウントで歩行距離26.9km) この日の活動記録については、地図上で軌跡が正しく記録できませんでした。 昨夜1:00過ぎに目が覚めてから朝まで寝付けずに完全に寝不足です。この日のお宿までの40kmを歩ける自信は既に喪失。甲浦駅あたりまで歩いて、その先はバスに乗ることにします。 宿泊はいつも朝食無しでお願いしていましたが、大砂民宿さんではモーニングフルーツとコーヒーはお接待でサービスです。クレームブリュレまで盛り付けられたお洒落なプレート。朝食はこのくらいがちょうど良い。遍路で一日中歩くとはいえ、早朝からご飯モリモリ食べるのは苦し過ぎる。 6:30出発。お宿前の大砂海岸は朝日に照らされ海面が煌めいています。本日も晴天の予報。この時点で気温20度。 阿波が発心の道場なら土佐は修行の道場。23番札所薬王寺から24番札所最御崎寺までの80kmほどの道のりは、88ヶ寺の各寺院間の最長距離。室戸へ向かうにつれ店舗も民家もどんどん少なくなっていきます。食べ物はどこで手に入るのか、トイレはどこにあるのか、いつ座って休憩できるのだろう…と、ひたすら左手に太平洋を眺め歩きながら心細くなり、何かに試されている感を強く感じます。 各休憩所や遍路小屋をチェックしながら歩いたのですが、徳島県内ではほとんど心配がありません。甲浦から先はだいぶ不安になります。先を見越して食べ物を確保したり、いざとなったら野原で用を足すくらいの心の準備が必要ですね。 歩き始めてから1時間ほどで海陽町四方原の1号ヘンロ小屋に到着。建築家の歌一洋さんが手がけるヘンロ小屋プロジェクトの記念すべき第1号。洗面所、トイレが併設され、オロCのお接待まで用意された至れり尽くせりの小屋。賛同者の方々が清潔にお掃除してくれています。 海部川を渡ったところで「鞆浦(ともうら)の町並み」という観光案内看板を見つけました。どんな場所か想像ができないけど、とりあえず行ってみます。どうせ途中からバスに乗るし、道草上等! 海部川に沿って歩いていきますが、その町並みがどこなのか検討がつきません。芝の手入れをしていたおじさまに訪ねると、道なりに行った漁港の辺りに昔の漁師町の景色が残されているとのこと。寄り道にしては結構な距離ですが行ってみます。 漁港到着。おー!結構な規模の港ですね!!漁港萌えの私にとっては堪らない景色です。漁船には船の長さと同じくらいの大きな竿が積まれています。一本釣り用かな? 更に海岸寄りに公園があるようなので、漁港を通り抜けて行ってみました。海部川河口の海辺でサーフィンなのかボディーボードなのかをしている人が居ました。公園のトイレにはシャワーも付いていて、シーズンはサーファーや海水浴客で賑わいそうです。 漁港の堤防では一仕事終えた漁師さんたちが網を繕ったり休憩したりしています。どこの町でも漁師さんはおおらかで開放的です。自然とおしゃべりの仲間に誘われ、「どこから来たん?」「遍路してるん?」「なんでこんな(遍路道から外れた)遠くまで歩いて来たん?」など質問責め。 漁港では小規模ながら競りが行われていたのでしばし見学。見たことのないような名前が分からない魚がたくさんありました。女性の歩き遍路さんも競りを見ていたので話しかけてみました。今日は歩く距離が短く時間に余裕ががあるので、寄り道していたそうです。 昨日の日和佐も漁師町でしたが、鞆浦集落の町並みは私の故郷の景色に更に似た雰囲気がありました。曲がった道路や傾いたような木造家屋、猫しか通れないような細い路地。懐かしくて歩いているだけで嬉しくなります。 那佐の39号ヘンロ小屋NASAは少し坂を上がると公園のトイレがあります。宍喰の6号ヘンロ小屋は高床のデザインで吹き抜ける風が気持ち良いです。ほかにも途中施設の休憩所や地元の交流センターもあるのし、甲浦にはコンビニもあるのでこの辺りまでは買い物とトイレの心配は無さそうです。 この日は納経以外で目的にしていた場所が一ヶ所ありした。宍喰の水床(みとこ)トンネル手前の喫茶店「ひこうせん」です。前回の歩き遍路の際、「お接待するからコーヒー飲んで行きなさい」と声を掛けて頂きながら、夕方暗くなり掛けていた時間で宿への到着時間が気になり、ご厚意を断ってしまったのです。次にここを歩くときは絶対に寄ろう!と思っていました。 実際に訪れたひこうせんは本当に素敵なお店で、スタッフさん達はフレンドリーで心の遣いで溢れています。カウンターで隣あった常連さんたちも気さくな方ばかりで、1時間ほどランチとお喋りを楽しみました。お料理もコーヒーもとっても美 かった。パスタランチセットに付いてくるパンは食べられないと思い断ったのですが、お店のご主人のお手製パンという事で、持って帰れるように包んで下さいました。近所にお住いの女性が、「女の遍路さんなら余ってる部屋に泊めてあげる。食事は出せないけど次回は連絡してね」と有難いお言葉。絶対に次の遍路でもここに寄ろうと決めました! 高知に入って生見海岸に来たところでちょうど良い時刻のバスがあったので、ここからバスに乗ります。ただ、宿の最寄りバス停で降りると15時前の到着となり早すぎてお宿の迷惑にならないようにと思い、手前の佐喜浜で降車しました。18km弱の距離ですが、バスだと早い、早い!ほぼノンストップであっという間に佐喜浜です。歩くと何時間かかるのやら…。 佐喜浜には徳島から室戸岬へ向かう手前最期のコンビニがあります。この先も所々自動販売機はあるので飲み物は買えます。 佐喜浜の漁港へと歩いている途中で猫ちゃんを発見。怖がる様子が無いので近づいて構っていると、「いつもここ辺りにおる猫や」と通りかかったおじさまが教えてくれました。このおじさまも猫ちゃん大好き!ご自宅でも2匹飼っているとのこと。お喋りしながら勝手について行って、庭先にお邪魔し飼い猫ちゃんを見せて頂きました。おじさまはデジカメを持ってきて撮りためた猫ちゃんの写真を見せてくれました。先に居た先住猫2匹はすでに死んでしまったとのこと。全部元野良や拾ってきた猫たちです。保護された当時のガリガリの写真と比べると、今庭先で寝ている姿は本当に幸せそう。素敵なおじさまと出会えて猫ちゃんたちも幸せだろうな。 さて、いい加減寄り道を切り上げてお宿ロッジおざきへ向かいましょう。左手に長い海岸線が続くザ・太平洋といった景色を見ながら40分ほど歩くと到着です。 宿のまばらなこの辺りで、ロッジおざきさんは徳増旅館さんと並びにお遍路さんに人気の宿です。道路の向こう側はすぐにビーチ。朝夕はサーファーで大賑わいです。 建物は古いですが、美人な若女将さんが切り盛りしている暖かなお宿です。1泊夕食のみで6000円かな?洗濯、乾燥は各100円、無料Wi-Fiあります。 明日も長い道のりです。昨夜の寝不足を取り戻すため、早く寝ましょう。
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