活動データ
タイム
03:45
距離
5.3km
のぼり
239m
くだり
239m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る週末を豊かな自然に囲まれた長野県小谷村の「栂池山荘」で過ごすことになった。白馬連山に登ろうというのではない。いわゆる家族サービスである。今年は春以降、多くの週末を山仲間との登山に費やした。そのことに家族がいつもいい顔をしているわけではない。たまにはこうしてご機嫌を取っておかないと、これからの山登りに支障をきたす可能性がある。 午前7時40分に金沢を出発し、10時30分に栂池パノラマウェイの栂池高原駅に到着。栂池パノラマウェイの往復乗車券は3,600円、栂池自然園の入園料は300円。今回はそれらと駐車料金込みで、1泊2食付き一人14,060円という宿泊プランである。ゴンドラリフトとロープウェイを乗り継いで自然園駅へ。そこから数分歩き、11時35分に栂池山荘(標高1,860m)に到着。 チェックインを済ませると、アタックザックを背負い栂池自然園の散策に出る。栂池自然園は、標高1,900mの高さに広がるオオシラビソの原生林に囲まれた高層湿原。白馬乗鞍岳の東南山腹に位置し、中部山岳国立公園の一角を占める。約100haの園内に5.5Kmにおよぶ木道が整備されており、最奥の展望湿原まで足を伸ばせば、往復3時間30分のハイキングコースとなる。 午後0時6分、自然園の入口である栂池ビジターセンターを出発。ついさっきまで白馬乗鞍岳や小蓮華山の頂上が見えていたのに、いつの間にかガスの中に隠れてしまった。紅葉シーズンはほぼ終わり。しかし、霧に沈む枯れた味わいの湿原も趣きがあって悪くない。風穴の前を過ぎ、ワタスゲ湿原の中を闊歩する。坂道の途中にあった展望台のベンチに座り、ホットサンドをつくる。 浮島湿原に差しかかる頃に霧が晴れ、あちこちで歓声が上がった。しかし、それもわずかしか続かない。ヤセ尾根の急斜面を登り、標高2,020mの園内最高地点となる展望台にたどり着く。何とか白馬岳や白馬鑓ヶ岳が見えないかと、ベンチに座りしばらく粘ってみる。一瞬だけ展望湿原の向こうに山肌が見えたものの、すぐに霧に隠れ、見えそうで見えないチラリズムに地団駄を踏む羽目になった。 帰りは山側のルートをたどる。白馬乗鞍岳の斜面には、鮮やかな紅葉がまだ残っている。突然、一陣の風とともに霧が消えた。青空が見えたのはこのときだけ。山の神様がくれた最後のチャンスに、晩秋の白馬連山を目に焼き付ける。ダケカンバの林を抜け、ビジターセンターに到着。食事、休憩を含めて3時間46分のハイキングとなった。 栂池山荘のお風呂で汗を流し、7時から夕食をいただく。宿泊客は十人余り。生ビールを飲みながら、野菜天ぷら、馬肉ユッケ、岩魚塩焼き、茶碗蒸し、鍋、山菜蕎麦と、とても山小屋の食事とは思えない豪華メニューに舌鼓を打つ。明日は白馬大池まで登りたいが、天気予報はくもり時々雨で、降水確率が60%と何ともビミョーな空模様。果たしてどうなることやら。 ※翌朝、白馬大池を目指して登り始めたが、途中から雨が降り出して家族が戦意喪失。白馬大池どころか天狗原の手前でUターン。そのまま下山した。
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