神室山・東北遠征２百名山３座目

朝からの小糠雨にメンバー諸氏の判断は悩ましそうである。 お一人は宿に待機し、２名で山行する事になった。 神室山北方のパノラマコース登山口駐車場までは、宿から車で２０分余り。 ここから、西ノ又コース登山口へ向けて暫く林道を歩く。 ワリ沢辺りから西ノ又コース入口の標柱を過ぎるに連れ次第に渓谷は深くなり、草木の緑は霧雨に濡れて青々としてくる。 何だか秋から夏へタイムスリップしたかのよう。谷間に茂るブナの木も、もみじ葉も新緑のように青々と空の光を透きとおしている。 素晴らしい空間です。 渡渉点は幾つかあり、殆どは吊り橋を渡してあるが、第３渡渉点に橋は無く、安定した飛び石を渡れるようになっている。 この渡渉を渡り、不動明王辺りから又景色は一変し、紅葉の秋の世界が開ける。 更に、御田の神の祠辺り、森林限界を超えると寒風の吹き荒ぶ真冬の様相に… … 。 窓くぐりの吊り札に頭を屈め神室山、前神室山分岐を左手に１５分ほどで神室山山頂（1,365m）。 ホッとする間も無く、雨風に追われるように前神室山へと折り返す。 頂上から、パノラマコースを前神室山からざんげ坂のプレート付近まで３km足らず１時間半ほどは雨風は弱まったものの、笹薮や灌木などの吹き曝しの道のりを歩く事になる。 ところが、標高1,200mを降る頃から紅葉満艦飾の風景に一変し、秋真っ盛りのパノラマコースを満喫して山旅の最後を飾ることが出来ました❣️ 秋から初夏へ、更に秋から真冬の寒風。 天候の余り良くない山行でしたが、最後には紅葉のパノラマの世界へと奇跡的な展開を見せてくれた神室山、印象に残る素晴しく魅力的な山でした。 ╰(*´︶`*)╯♡