活動データ
タイム
07:29
距離
18.0km
のぼり
1828m
くだり
1829m
活動詳細
すべて見る昼前にも関わらず国道49号を会津坂下方面に走る車は少ない。 通りはいつにも増して閑散としていてる。 昨夜から降り出した雨は強い寒気の影響で飯豊の頂を白く雪化粧させた。 天候は徐々に回復し今は澄んだ水のような青さが空に広がっていた。 助手席の窓ガラスからみえる美しい飯豊に私は魅了されていた。 『また山?どうかしてるよ。最近山に取り付けれてしまったようだ』 ため息まじりに彼は言った。 『取りつかれる…ずいぶん大袈裟ね』 『大袈裟ではないよ』 ポツンと彼は言った。 彼の言葉は諦めとほんの少し怒気を帯びていた。 私は云いようのない哀しみに満たされたていく。 ハンドルを握る長い指が器用に紺色のラインが入った箱から筒を取り出しその先に火をつけた。 紫煙からいつもの甘いヴァニラの香りがした。 二口ほど吸った煙草を灰皿でもみ消しながら彼は言った。 『昔…中学の学校登山が飯豊だったよ』 『そうなの?』 山の話など絶対にしない人だと思っていた彼からの意外な言葉だった。 『中学生が?ずいぶんタフな学校行事ね』 わからない、といった風に彼は首を振った。 『学校や教師なんて何も考えてないのさ』 『ジャージでしかも運動靴で山小屋で一泊したよ。グッタリするキツイ山歩きと夕飯のカレーの 思い出しかない』 『楽しかった記憶は?』 「思春期の男子に山の魅力なんてわからないよ」 『そうなのかな』 『そうだよ』 『いや…でもきっとその時は楽しかった事もあったし、そうじゃない事もあったのかな』 『そう』と私は言った。 『でも俺は山に行こうとは絶対に思わない。山なんて危険だ。麓からみてるだけで十分だ』 彼は俯き加減に憂鬱そうに呟いた。 私は返事をせずただ小さく肩をすぼめた。 息を吸い込んで言葉を探したけれど何もでてこなかった。 私は聞こえなかった振りをしてまた助手席の窓からぼんやりと外を見つめた。 あれから2度目の冬がくる。 薄日の下、枯れ草原が広がる頼母木山山頂。 私は今そこにいる。 胸をしめつけて来る寂しさはもうなかった。 秋はセンチメンタルな季節ですね〜☆彡なのでまたも戯言を許して下さいね♡ (人´3`*)フンフフ~ン♪ 台風前にしつこく飯豊連峰です。 当初朳差岳の予定でしたが朝方の雨がなかなか止まない&チャリトラブルも有りで足の松尾根の登り出しが7時前に( ´;゚;∀;゚;)ンフッ そんな訳で頼母木山に変更。 ガスもわきましたが風も無く静かで美しい飯豊の稜線を楽しめました♡ スライドした人は5人(笑) 来週は秋晴れを期待したいですね。 さて何処に登りに行こうかな?(・ω・)ノ
動画
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