活動データ
タイム
02:02
距離
4.9km
のぼり
310m
くだり
310m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る金曜にタイヤ交換をして夕方にヤフー天気予報を見ると週間予報では雨だったのに明日は午前から晴れそうだ。 遠出しようと思ったが、嫁に「何で遠いところばっかし行くの!スタッドレスが減るしょや!」と攻められ、ならば近場でということで以前から目を付けていた栗山町にある御大師山に登ることにする。 標高115m程度の山なので直ぐ登り終えるだろうと思い、ついでに馬追で名水を汲んで余裕があれば冬しか登ったことがない瀞台に登ろうという計画を立てて出発する。 登山口に向かう前に前田菓子舗に寄って登山後のお楽しみ用おやつとお土産にパリジェンヌ(シュークリーム)とオムレツケーキを購入する。 栗山監督御用達らしくサインがいっぱい飾られている。許可を得て写真をパシャリ。 店の人の話によると監督は甘党らしい。 登山口となる栗山公園の駐車場に着く頃ちょうど正午のサイレンが鳴る。 スパッツを付けようかどうしようか迷って結局装着する。準備を済ませて12:09登山開始する。 出発早々、少し肌寒いせいか尿意を催しトイレに入る。 トイレはキレイに清掃されており牛乳瓶にホオズキとキクが生けてある。お金は掛かってないがおもてなしの気持ちが伝わる。 尿意も気持ちもスッキリし気を良くして登山再開する。 野球場沿いの道路を緩やかに登って行く、球場過ぎると栗山寺の門前が見えてくる。 出迎える仁王像が立派なのでパシャリカメラに収める。 門前を過ぎてしばらく進むと八十八ヶ所の入口に辿り着くが、そちらには進まず道成りで山頂へ歩みを進める。 山道には栗山公園だけに栗の毬が落ちている。山道左手の開けた場所から馬追丘陵が見える。 馬追丘陵を眺めながら進んでいたら呆気なく山頂のシンボル的存在の展望台が現れる。 残念なことに老朽化の為、展望台は立入り禁止になっており登ることが出来ない。 展望台は当時、日本高圧コンクリートから寄贈されたものらしくプレートには社名より社長の名前が大きく刻印されている。 展望台をパシャパシャ撮影していると北側の方からトレランの女性が登って来た。 とりあえず怪しいものではありませんよというアピールも含め「こんにちわ」と挨拶をする。 女性はあっという間に野球場側の山道へ下っていった。 その後、さらに展望台付近を散策すると栗山町の基準点を発見したのでカメラに収めて、三角点のあるスキー場側に進む。 さすがスキー場の山頂、展望台付近とは違って北側の眺望は遮る木々が無く抜群だ。 鳩ノ巣山や冷水山などの夕張山地が良く見える。本来であれば冷水山の後ろに夕張岳が見えるのだろうが、雲がかかって見えなかったのが残念。 リフト降り場の方に進んで角田の方を見下ろすと坊主山だろう山が見える。 三等三角点「栗山」をパシャリして下山になるのだが、このまま来た道を戻るのもつまらない、尾根伝いに道が続いているので進んでみる。 下の方からガサガサと音がする。音のする方を見ると杖を携えたご婦人が登って来た。 どうやら八十八ヶ所の遍路道と繋がっているようだ。 栗山寺は真言宗のお寺で八十八ヶ所を持っている。設置された当時は北海道では他に例を見ない霊場ということで大変賑わったように案内板には書かれている。 各石仏の間隔は1間1里の2160分の1というから約18.5m間隔に石仏が設置されていることになる。 仏像好きとしては「これは巡らない訳にはいかない!」ということで遍路道に入る。 藻岩山や円山の場合、号目表示のように麓から山頂に向けて番数が上がっていくが、ここは遍路道が地形に応じて縦横無尽に走っており順路がはっきりしない。 最初は入口で撮影した案内図を照らし合わせながら進んでいたが、段々面倒になり気の赴くまま進むことにする。 本来のお遍路自体も順番に巡らないといけないという決まりはないのだ。 実際に遍路道を辿ってみるとこれがなんともいい感じなのだ。 斜面をトラーバースする道の脇にひっそり佇むお地蔵さんの風景は峠の山道を連想させる。 御大師山にこんな裏オプションがあったとは、嬉しい誤算にテンションアゲアゲで歩いていると落ち葉に隠れた倒木に足を滑らせ転ぶ。 幸い手から着いて転んだのでグローブを汚したのと頭からつ込んだので眼鏡がズレてMr.オクレ状態になった程度で済んだ。 「この神聖な場所で浮かれるな!罰当たり目!」という弘法大師の声が聞こえた気がした。 気を引き締めて散策を再開する。しかし設置されている地蔵尊の愛くるしい表情を見ていると気が緩む。 通常の登山とは違った意味で知らずに癒されていく。 所々地蔵尊が倒壊した箇所も見られ痛ましいがこれも枯れた景色を醸し出している。 又トレランのお姉さんと出会い軽く会釈してすれ違う。 散策していて寺の境内に出た。境内には観音、菩薩、天部やらの仏像が林立する中に紛れて高野山のゆるキャラ「こうやくん」も居た。 こうやくん、人気あるのか盗まれないようにチェーンロックされていた。 仏像群を写真に収めていたとき、木の枝に結ばれたおみくじに脱皮したセミの抜け殻を発見。 セミも幸運にあやかりたかったのだろうか、、、。 又、遍路道に戻って未踏の道を散策する。 沢筋に橋が架かっているところを歩いていると又トレランのお姉さんと出会う。 「このオッサン、まだ居る」というオーラを感じつつ今度は無言ですれ違う。 この沢の上の源頭あたりに不動堂が建っており、これが山水画のようでいい感じだ。 遍路道をほぼ踏破してバーベキューコーナーで一服していると、こちらをジロジロ見ながら近づいて来る男性がいる。 どうもこの公園の関係者のようだ。マズイな入ってはいけない場所に入ってしまったかな、怒られるかな、など思いをめぐらせて男性と対峙する。 いよいよ男性と目が合ったので挨拶をかわす、すると男性が「登山やるんですか?」と聞いてくる。 いかにも公園に場違いなスパッツにポールを付けたザックでチョロチョロしてりゃ目立つはず。 話をすると、男性はこの公園の管理人さんで若い頃はガンガンならした山男だったようで、当方の格好を見てつい話しかけて来たようだ。 管理人さんと札幌や日高の山話をする。20分ほど話し管理人さんと別れ駐車場に向かう。 駐車場に向かう途中に動物園があり、その中にエゾシカの顔出し看板を発見! 顔出し看板好きとしては是非とも試したいところだったが動物園は冬季休業しており、その願いが叶わなかった。 14:12駐車場に到着。 低山なので侮っていたが実に楽しい時間を過ごせた。 ちょっと穴場かも知れない、冬も面白いかも。 雪が降ってからワカンとヒップソリを持っての再訪を誓い駐車場を後にする。 馬追に寄って名水を汲んで帰路に就く。 ※スタートから1.3Km以降の軌跡は、自由きままに散策した軌跡なので順路とは関係ありません。 コースタイムもブラブラ歩きなので、あくまで参考程度にして下さい。
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。