【高尾山】竹久夢二も歩いた山道

2017.11.05(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 58
休憩時間
1 時間 52
距離
13.3 km
のぼり / くだり
937 / 940 m
21
1 3
24
58
26
1 37

活動詳細

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≪コース≫ 7:46駐車場-8:06高尾山登山口-9:13前高尾山-10:05奥高尾山-10:51日尾池-11:10吉次山(食事)-12:39吉次山発-14:08吉次山登山口-14:45駐車場 ≪歩行時間≫ 登り=2時間19分(駐車場-奥高尾山)、下り=3時間11分(奥高尾山-駐車場) 芸術の秋だからと、高尾山に登ることにした。金沢の奥座敷と呼ばれる湯涌温泉の南に位置する低山である。東京の高尾山と同じ表記だが、こちらは「たかおやま」と読む。1917(大正6)年、大正ロマンを代表する画家の竹久夢二が最愛の恋人、彦乃を連れて湯涌温泉に逗留した。その際、夢二は何度か高尾山に足を運んだという。 午前7時に自宅を出発。湯涌温泉のバス停から右の坂道に入り、林道白見谷線との分岐点の先にある駐車場に車をとめる。7時46分、さらに奥にある登山口へと歩き始める。スギ林の道を20分ほど進むと、紅白の鉄塔の下に高尾山への登山口があった。 今年は夢二が湯涌を訪れてからちょうど100年。その夢二がかつて歩いたという山道をたどる。登る人の少ない山と聞いていたが、クマは頻繁に出没するらしい。クマ除けに携帯スピーカーで音楽を鳴らしながら歩く。無粋とは思ったが、音楽もまた芸術だから、まあいいか。 大きな岩にケヤキの根が絡みついた通称「タコ岩」を過ぎ、ブナやミズナラの落ち葉の絨毯を歩く。9時13分、前高尾山(同763m)の頂上に到着。正面に医王山、左手に金沢市街を展望できる。山頂には八手観音の小さな祠があり、復興祈願リレーノートが置かれていた。被災地の早期復興を願い、ノートに「千鳥足歩行人(=random walker)」と記す。 さらに歩を進め、10時5分に奥高尾山(同841m)に到着。ここからの眺望も素晴らしい。登山道は二手に分かれ、左へ行けば、西谷山〜心野谷山〜順尾山へと続く「浅犀みくまりの道」(浅野川と犀川を分かつ尾根道)となる。ここもいつか歩きたい道である。 右手の道を先へ進むと、「ブナの宿」と呼ばれる見事なブナ林がある。干池を渡り、日尾池を経由して11時10分、吉次山(同801m)にたどり着く。後から来たパーティはビニール袋いっぱいのナメコを収穫していた。ここで昼食タイム。豚肉や白菜、シイタケなど野菜をたっぷり入れた味噌味の鍋。残った汁にラーメンを入れて締める。ああ、日本人に生まれてよかった。 食欲の秋を堪能した後は、周回コースで下山する。ブナやカエデの紅葉が美しい。午後2時45分、駐車場に帰還。その後、湯涌温泉の総湯「白鷺の湯」で入浴し、金沢湯涌夢二館を見学する。館内には夢二の作品や資料が数多く展示されており、ロマンティシズムの時代にタイムスリップしたような気分を味わった。

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