雪彦山(せっぴこさん/兵庫県)

2017.11.23(木) 日帰り

活動データ

タイム

05:12

距離

14.8km

のぼり

1036m

くだり

1038m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 12
休憩時間
16
距離
14.8 km
のぼり / くだり
1036 / 1038 m
49
52
21
16
3
52

活動詳細

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「彦」のつく名山三座を三彦山と称す。新潟県の弥彦山(やひこやま)、福岡県の英彦山(これで「ひこさん」と読む)、そして兵庫県の雪彦山だ。標高915m。ロッククライミング的要素が楽しめる魅力ある山へ登った。 先ずは姫路へ。JRで三ノ宮から新快速で40分、970円。姫路駅北口17番バス乗り場から、終点の山之内バス停を目指す。この終点まで行くバスが、上下それぞれ1日たったの3便しかない!その始発が7:40。これに合わせて家を出て来た訳だ。8:37山之内バス停着。ここから登山口までは徒歩で約1時間。帰りの便は、山之内バス停を14:00に出るから、今日は忙しい山行になる。 バスをいの一番に飛び出すと、一路登山口を目指す。コースタイムは1時間、ここを45分で到着。山行に憂いは禁物と、登山口のトイレで用を足す。ここの駐車場、所狭しと車が停まっている。SUV、4駆の類が多いようだ。 おっと15分のアドバンテージが5分になっている。少し歩くと直ぐに登山道に。いきなりの急登だが小生登りは好きな方だ。テンポよく登っていく。息が切れ汗が噴き出す。呼吸を意識しタオルで頭を拭く。一昨日自宅で3mm丸刈りのセルフ散髪をしたところなので、頭を拭くのに忙しい。 中高年のグループで登山を楽しんでいる方が多い山だ。皆さん親切に道を譲ってくださる。頭を下げてお礼を言いつつ、どんどん標高を稼いで行く。展望台を過ぎ、だんだん岩場の頻度が高くなってきたと思ったら、巨岩が登山道に覆いかぶさるところへ出た。出雲岩だ。その脇には極太の長い鎖が…。前を行く人が鎖場を通り抜けてから、小生の番だ。出来るだけ鎖に頼るのではなく、岩を掴んだり木の根っこに手を伸ばしたりして登る方がカッコいいかな、と思っていたが、ここの鎖場には通用しまへん。急勾配の岩場に加えて、登れる場所が非常に狭い。へっぴり腰で極太鎖にしがみつき、うんとこさのどっこいさ。やっとの思いで鎖場を終えると、お次は「セリ岩」という、巨岩と巨岩の間にできた非常に狭い隙間を通り抜ける。窮屈なため、ウェアもザックも岩にすれて音を立てている。隙間の形に合わせて、身体をS字にしてギリギリ通過だ。あと10kg肥えていたら中で詰まって身動きできなかったかも。恐わ〜! このあとも鎖場に続く鎖場。しかし先ほどのような極太鎖はなく、普通サイズの鎖ばかり。なんか頼りない感じですわ〜。と贅沢なことを考えながら、ずんずん登っていくと、またまた急勾配の岩場だ。苦労しつつなんとかしのいで越えると、10:30雪彦山の大天井岳に出た。予定時刻より早く到着、20分の貯金ができた。ここは見晴らしがいい。しかし強風がすごい。ウィンドブレーカーとウールの帽子を身につけ周回ルートへ。上級者は長い鎖場の裏登山道へ進むようだが、小生は身の丈にあったコースを選ぶ。 雪彦山の三角点に到着。ここからは眺望はほとんど楽しめない。このあたりは歩く人が少ないのか登山道が草で覆われ気味。そんなところを暫く歩くと、11:30鉾立山950mへでた。ここが最高峰。眺望はあるが大天井岳の方が見晴らしがよい。貯金は20分のままだ。油断できないので休憩は取らず、歩きながらの水分と行動食の補給に努める。 鉾立山から下りきるとジャンクションピークに。ここから下山道へ。ところが下山道の入り口の荒れ方がハンパではない。杉の大木がそこら中で倒れ、根っこが空を向き、山の斜面が崩れている。この状態、六甲山なら間違いなく通行止めだが、そこを恐る恐る降りていく。恐さを紛らわせるため、大声で歌を歌ってみる。小生の歌の仕入れは80年代でストップしている。長渕剛、浜田省吾、チューリップ。誰もいないので音程が外れても気にしない。気持ちいいことこの上なし。どんどんと降りていくと虹ヶ滝だ。ここも橋が落ちているとかで迂回する指示あり。それを無視して歩いたのが間違いで、道迷い遭難の初期状態になった。気付くと登山道はなくなり、足を滑らせれば眼下の川まで、軽く5mは滑落という状態。落ち葉ばかりで滑るリスク大。家族の顔、先輩の顔が浮かんでは消える。やっぱりここで引き返すことにした。すでに20分の貯金はなく、15分の借金に。やべー。 14時のバスは諦めた。その次の週バスは17:15だ。そうなると時間が余りすぎるが、滑落遭難するよりマシだろう。なんとか元々のルートに復帰し歩き続ける。今日は一度も座っての休憩をしていない。どんどん降りていき、抜き返された中高年グループを、再度追い越していく。待てよ?これは14:00のバスに間に合いそうかな。 テンポよく降りて登山口へと戻ってきた。やれやれやっと、昼ごはんのおにぎりが食べられると、ザックから取り出す。ここで見るからに気さくな若者Nさんが、話しかけてきた。なんでも近い内に登るので、その下見に来たんだそう。真面目なおとこだ。山で会う若者は皆、礼儀正しい好青年に思える。頑張れよ。気を付けて。今日も山の神様に感謝だ。14:00のバスに15分の余裕で間に合った。

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