トレース泥棒の末路

　約二ヶ月ぶりの山行。遅いBCシーズンインは黒岳のつもりだったが、ここ何日か強風で索道運休が続いていたので、安全策で三国峠に行ってみた。（実は黒岳、索道動いてた。。。） 先週、師匠が来ていたのでそのトレースを追いかけよう、との悪だくみ。 案の定、うっすらトレースが残っていて、同じところを滑りましょうとトンネル脇を進む。 　今日は冬型が少し緩むとの予報、たしかにおだやかで暖かい。トンネル左側の沢もまだまだ埋まっていない。 ところが、予想に反して雪が締まっていない。むしろフカフカ。これはスノーシューだと進まないぞ。 なんせ追いかけているのはスプリットボードのトレース。スノーシューの一歩一歩が沈む沈む。いやぁ・・・ほぼフルラッセル。キツイな。登り斜面では完全にムーンウォーク状態だ。おまけに雪が融けてどんどん重たくなる。こりゃ、ドロップポイント着く頃はへロヘロの予感。 　ログを確認すると時間がかかっているわりにほぼ進んでいない。天候も怪しくなってきた。仕方ない、漢の決断。 今日はここまで！ スノーシューを外し板をつけて撤退、樹林帯からなのでほぼ横滑りで下山。とてもかっこ悪いシーズンインだ。トレース泥棒なんて企むからバチが当たったんだ。さっさと温泉行こうっと。 　いつも立ち寄るお気に入りの幌加温泉、ここでちょっとしたご褒美が待っていた。 日本スノーボード界のレジェンドライダー、植村能成さん（通称ウエさん）と遭遇！マジか？！こんな穴場的温泉で？？ 記念写真の一枚でも撮りたかったのだが、脱衣所での遭遇（ウエさんは入浴終わり）で撮影するわけにはいかんよね。フィールドアースの方かな？お連れさんもいらしたし。。。 　露天に唸りながら、あぁタイミング悪かったな～　これもバチなのかなぁ　と、ボヤキきましたとさ。　おしまい