活動データ
タイム
16:31
距離
17.3km
のぼり
1818m
くだり
1825m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る2泊3日の富士山ツアーに参加してきました。その行程は…… ●1日目:午後14時に富士スバルライン5合目をスタートし7合目(鎌岩館)で宿泊。 ●2日目:鎌岩館前でご来光。8合目の山小屋(太子館)で不要な荷物を預け、最小限の装備で山頂へ。お鉢巡りをし、8合目(太子館)まで下山し、宿泊。 ●3日目:早朝に太子館を出発し下山。朝8時に富士スバルライン5合目到着。バスで下山後、日帰り温泉で入浴。 富士山登山が初めてであることはもちろん、自分がそもそも山歩きの超初心者であること、そしてカミさんが高山病に弱いこと(7月の2,956mの木曽駒ケ岳でも大苦戦)を考え、少しでも登頂の成功率を上げるには、高度順応しやすい「ゆっくり」な行程が不可欠と思ったのです。 結果から言えば、われわれ夫婦には大正解でした。おかげでカミさんも何とか登頂できました。1日目は午後2時登山開始と遅く、3日目は午前8時に5合目着なので、何やら時間が勿体無い気もしますが、余裕のある行程だからこそガイドさんの歩行スピードが本当にゆっくりで、結果的に高山病の症状を和らげる効果が大きかったと思います。また2泊目の宿にあらかじめ不要な荷物を預かってもらい、身軽に登頂できたのも大きかったと思います。 また下山を2日目と3日目に分け、一晩、膝をゆっくり休められたのは、左膝に古傷のある自分にとっては非常に助かりましたね。 2つの大きな台風の進路にやきもきしながら出発日を迎え、バスで富士スバルライン5合目に向かいます。折しもこの日は富士山麓で長渕剛のオールナイトライブ開催日。渋滞にも気を揉みましたが、スムーズに5合目に到着できました。しかし、5合目は深い霧に包まれ、富士山はもちろん、周りの眺望もゼロ。まさに修行のごとく黙々と九十九折のジャリ道を登り続けることになりました。7合目が近づくにつれ岩場が始まり、同時に視界が開けてきたため、その後は楽しく登ることができました。 1日目は3時間弱の山行で終了、7合目の鎌岩館(標高2,790m)で宿泊となりました。入館を待ち17時半頃に自分の寝床を割り振ってもらい、18時過ぎに夕日で雲海に現れた影富士を堪能、その後大急ぎで夕食をかきこみ、出発準備を済ませて19時に消灯。慌ただしい1日が終わりました。ま、かみさんはこの標高ですでに高山病のごく軽い症状がありましたが、何とかなる程度でした。やはり、ゆっくりしたスピードが良かったのだと思います。 2日目は4時半起床、大急ぎで朝食を食べて15分後には外へ。鎌岩館前で5時頃に素晴らしいご来光を拝ませていただきました。まずは、この日宿泊する8合目の太子館(標高3,100m)に向かいます。8時過ぎに太子館着、荷物を預けかなり身軽になって頂上をめざしました。3,000mを超えカミさんの高山病の症状は、徐々に強まってきましたが、昨日同様、ゆっくりのペースのおかげで、急激な症状悪化に至らずに済みました。そして11時前に頂上、久須志神社に到着。何とか夫婦で登頂することができました。 カミさんは3,500mを超えて高山病の症状が徐々に悪化しており、また下山の体力維持のためにもお鉢巡りはパス、他のツアー参加者の方と食事をしてのんびり過ごすことに。自分はガイドさんについてお鉢巡りを楽しみました。富士山頂郵便局は今年の営業終了の2時間前に到着、せっかくなので登頂証明書500円を買い投函しました。 また浅間神社の奥宮にも立ち寄り御朱印をいただきました。場所が場所なだけに、御朱印帳を持ってくる方が少ないのでしょう、一枚ものの御朱印紙があらかじめ用意してあり、すぐにいただけました。時間のないツアー参加なので非常に助かりました(久須志神社、五合目の小御嶽神社でも御朱印紙が用意されていました)。 日本最高峰碑のある剣ヶ峰、西安河原を経て久須志神社に戻り、13時半から下山。小まめな休憩を繰り返し15時半に8合目の太子館に到着。夕飯をいただいたあと、寝床で出発準備を済ませたら急に眠くなり、19時過ぎに は就寝、しっかりと休むことができました。 3日目は4時35分起床、4時50分出発のタイトなスケジュールでスタート。起床時間前、たとえ1分前でもごそごそ起き出すのはご法度、本当に起床後の15分間で出発しなくてはならない宿です。皆が心地よく過ごすために宿が例外なくルールを守っているのが伝わってくるので、自分には大変好印象でした(ただ女性には「15分じゃ何の身づくいもできない」と不評でしたが…)。外は細かな雨まじりの濃霧で、残念ながらご来光は拝めず。 昨夜の雨のおかげで砂ぼこりもほとんどたたず、天候は徐々に回復していき、と快適な下山となりました。 1時間半で7合目公衆トイレに到着。見事な雲海と九十九折の下山道に別れを告げて6合目を経由し、5合目に向かいます。8時前にスバルライン5合目に到着。のんびりと土産物を物色し、朝食を食べてからバスで下界へ。 河口湖畔の日帰り温泉「ふじやま温泉」で汗を流し、昼食を食べて帰路につきました。「ふじやま温泉」は富士登山後の方が多いようで、露天風呂はグループごとに山行の振り返りに花が咲き、楽しい反省会場になっていました(笑)。 今回は、一番の懸案事項が3,700mという高所における、カミさんの高山病対策だったので、時間的には非常に贅沢ですが、2泊3日のゆったり行程にして良かったなぁと思っています。
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