沢口山→板取山往復

先々週、接阻峡温泉から七ツ峰に登り、先週、十枚山に登ったあと梅ヶ島温泉で気持ちよく汗を流してきました。で、今度どこに行こうかと考えた時、頭に浮かんだのは山じゃなくて温泉でした。 寸又峡温泉に、入りたいなぁ～。 結婚してから一度も訪れていないので、かれこれ20年以上入っていないことになります。そもそも「寸又三山 = 前黒法師岳、朝日岳、沢口山」のどれにも登ったことがありません。季節的に標高が高いところはオッカナイので、今回は「沢口山に登り、寸又峡温泉に入る」、これに決定です。 浜松の自宅を4時ちょうどに出発、6時9分に寸又峡温泉着。いつものようにコンビニで買ったサンドイッチを食べ、6時28分登山開始…と思ったら途中でザックに弁当を入れてくるのを忘れたことに気付き、再び駐車場に戻るハメになってしまいました…。気を取り直して6時45分、登山開始です！ [眺望] 今回のお楽しみと言えば、寸又峡の温泉と、天水からの眺望！天水って山っぽくない名前ですが、yo4さんがレポに「深南部の眺望地として有名」と書かれていました。お陰さまで天気がよく、天水だけでなく、富士見平、沢口山、板取山や猿並平の鉄塔でも素晴らしい眺望が得られました。 ただですね、先週の十枚山・下十枚山からの眺望があまりにもスゴくて、相手が悪すぎました。考えるに十枚山に比べて天水は、 1. 標高が低い 2. 南アルプス主稜線の延長線上にあるため、赤石岳がギリで、それより北の山が見えない 3. 前黒法師岳、大無間山の存在感が大きすぎ！その向こうの山があんまり見えません…。 4. 富士山の手前に安倍川流域の山々の稜線(それこそ十枚山など)があり、裾野まで見えない 5. 南側・西側の眺望が得られる場所がない …というワケで、これだけ天候に恵まれていて不届き千万かも知れませんが、改めて十枚山の眺望の良さを再認識しました。 [登山道] その代わり、というか何というか、今回のコースは冬に歩くのに非常によいコースでした。寸又峡から沢口山までの日向山コースは、尾根が南北に伸びているため朝から陽の光を浴びて歩くことができます。また、人工林の部分があまりなくて最初から自然林多めです。紅葉の時期もキレイでしょうが、冬は樹林帯の中まで光が射し込み、風も除けてくれて(この日はもともと風が強くありませんでしたが)、七ツ峰に似た感じで、まるで陽だまりの中を歩いているようでした。沢口山から板取山までの稜線もそこそこアップダウンはあるものの、やはり自然林率が高いです。猿並平コースだけは基本的にスギの人工林ですが、下るだけなのでそれほどウンザリすることなく通り抜け可能かと思います。雪が付くとどうなのかは不明ながら、冬の間にもう1回行ってもいいなと思わせる気持ちよさでした。 [天候・服装] Garminによるとスタート時の気温は6℃、稜線上で3℃～6℃、ゴール時も6℃でした。服装は最近の定番、ミレーのアミアミアンダーウェア、バートンのポーラテックTシャツ、ペンドルトンのウールシャツ、ユニクロのウルトラライトダウン。下半身はC3Fitのタイツの上にマムートのパンツでした。最初の登りでダウンを脱ぐことがあったけど、基本的にこのカッコで暑くも寒くもありませんでした。 [寸又峡温泉] 「美女づくりの湯」として有名な寸又峡温泉。有名な町営露天風呂がありますが、体を洗う場所がないということで、今回は停めた駐車場に程近い「飛龍の湯」に入らせて頂きました。表には「日帰り入浴500円」と書いてありましたが、当日は何か温泉の日(昭和32年12月7日に寸又峡温泉の温泉ボーリングが成功したらしい)ということでタダ！でした。温泉に関して言えば、内湯は最高！お肌ツルツル系の温泉に貸し切りで入ることができました。ただ、残念ながら露天風呂は非常に湯温が低く、長く入っていても結局震えながら出るしかありませんでした。まぁタダなのだし、木曜日で他に客もいないしで、自分ひとりのために温めてもらうワケにもいかないかな、と思います。 南アルプス深南部の眺望が楽しめ、登山道自体も美しく、そして最後に温泉がある(オマケに吊り橋まであるw)…という贅沢なコース、天気も眺望もよくて申し分ない1日となりました。標高差はほぼ1000mあるので決してラクなコースという訳ではないと思うのですが、なんだか苦労した気がしません。やはり登山道を楽しみながら歩けたのが大きいのかな。野鳥の森～バラ谷の頭と同じく、途中の登山道が楽しめるとその山域には次も訪れたくなりますね～。野鳥の森と違ってここには温泉もあるし！ [(初)静岡百山] 沢口山(24)