活動データ
タイム
04:07
距離
6.0km
のぼり
432m
くだり
434m
活動詳細
すべて見るシルバーウイーク、夫婦で乗鞍岳に行ってきました! 乗鞍岳は、畳平(2702m)まで自動車道が通しており3000m峰に日帰りできることで知られていますが、夏山シーズンはマイカー規制を実施、自家用車ならパーク&ライドが必要です。それなら登山ツアーに参加しようと、名古屋から日帰りで行ってまいりました。ちなみに行動時間は主峰・剣ヶ峰計往復で計4時間。旅行会社の定める登山ランクは「登山入門」レベルでした。 高山側から、桔梗ヶ原を通り畳平へ。午前11時頃に到着しました。 バスセンターには敷地中央に公衆トイレ(水洗)が完備されており、この時は無料で使うことができました(バスセンターの建物内や売店内のトイレは有料だったかもしれません)。 敷地のはずれにある三角屋根の森林管理署詰所前には、毎日の天気や気温、紅葉などの情報が手描きで書かれているので要チェックです!(画像参照)。こういうきめ細かな情報は本当にありがたいですね。頭が下がります! 畳平からエメラルドグリーンの鶴ヶ池の脇を通り抜け、富士見岳と不消ヶ池の間を通る東京大学の専用道路を通って、まずは肩の小屋をめざします。この間はほとんど高低差もなく、(舗装はされていませんが)普通の自動車が通ることができる道なので、普通の靴で十分歩くことができます(畳平~肩の小屋間は30~40分だと思います)。 肩の小屋は宿泊施設と売店、食堂があります。その奥(宇宙線研究所側)には公衆トイレもあります。 ここから朝日岳、蚕玉岳の全貌が望めてテンションががぜん上がってきます!(めざす剣ヶ峰は)蚕玉岳に隠れてここからは見えません)。 肩の小屋の裏手にある「剣ヶ峰口」から登り始めます。登山道はガレた岩が転がっているものの幅も広く歩きやすいのですが、とにかく登山客が多く、登山道が上り下り共通の一本なので、大きな岩などで道が細くなると途端に渋滞してしまいます。この日は下山の方のピークと重なったようで、かなりの渋滞となりました。 途中、乗鞍高原・位ヶ原を見下ろすと、ナナカマドの赤、ダケカンバの黄が目に飛び込んできます! 素晴らしい紅葉! 一週間~10日ほどで最高潮になるんじゃないでしょうか、今年は少し早いようですね! また途中、気になったのは亀裂が入った大きな岩がゴロゴロあること。家に帰って調べたら「パン皮状火山弾」というらしい。うぬぬ、「パン皮状」とは、バゲットみたいなもんか。安直というかわかりやすいネーミングだなぁ…。 登山道は上に登るほど細くなり、岩も大きくなってきます。稜線に出る直前はほとんど岩場になり、上り下りのすれ違いも難しくなってきて、渋滞もマックスに! ここを越え稜線に出ると、素晴らしいご褒美が待っていました! ……権現池。美しい~! 乗鞍が火山であり、主峰の剣ヶ峰はじめ、蚕玉岳、大日岳、屏風岳、朝日岳などが外輪山で、噴火口に水がたまったのが権現池なのだということを理解させてくれる光景が広がっています。ちなみに権現池(2845m)は、御嶽の二ノ池(2905m)、立山・別山の硯ヶ池(2850m)に次ぐ日本第三位の高山湖であります! 池は神秘的な緑ですが、空の青、雲の白を映し、風で湖面がキラキラと輝きます。いつまでも見つめていたい光景……。ああ、美しい。 稜線に上がってから蚕玉岳山頂はすぐ。そこから大きな岩場を乗り越えて剣ヶ峰の山頂に登っていきます。ちなみにうちのカミさんは、蚕玉岳(2950m)までは大丈夫でしたが、やはり3000mを超えたあたりで高山病の症状が少々出たようです。このあたりが、際なのでしょうか……。 山頂は狭いのですが乗鞍本宮が鎮座しており、登頂の写真を撮る人、本宮のお守りを求める人などで、またもや大渋滞! とにかくこの日は人が多かったですねー。 頂上小屋の左手を通り下山。ピークを過ぎたせいか、下りは非常にスムーズで気持ちよく下山できました。 肩の小屋から富士見岳の脇を通り、不消ヶ池のほとりに降り、お花畑に通じる道を歩いて畳平へ。秋の花の盛りは終わっていましたが、この時期ならではの落ち着いた風情もあって、これはこれで素敵だなぁと思ってしまいました。…でも次は花が咲き乱れる7月、8月に再訪してみたいですね! 「楽々登れる3000m峰」とお手軽さを強調する方も(稀に)いらっしゃるようですが、短時間でもそれなりに登山も楽しめますし、景色や植物、鉱物など、登る者が興味を持てば素晴らしいものがてんこ盛りで、当然ながら侮れない名山だと実感しました。何度も訪れてみたい懐の広い山、そんな印象を受けました!
動画
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