金峰山に秋の色

2015.09.20(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 13
休憩時間
1 時間 11
距離
12.0 km
のぼり / くだり
1073 / 1058 m
3 22
31
2 11
1

活動詳細

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文蔵はHMC5人グループ山行2回目に参加した。これまでいろいろなコースから金峰山にアプローチしていたが、廻り目平からは初めてである。山行記録を調べると前回は2009/6/20に大弛峠からピストンしている。その翌週の鳥海山単独行の足慣らしであった。 6時前、八王子南口を係りのUさんの高級車に5人が乗って出発する。須玉ICから川上村を経由して廻り目平キャンプ場をめざして中央高速を走行したが、シルバーウイークによる45KM@相模湖ICの渋滞にはまった。たいした渋滞ではなかったが、その先の甲府昭和と双葉SA間が重大事故により封鎖され、一般道を走らなければならなかった。しかし、コンビニで買い物などして韮崎ICから一区間だけ高速に乗ったが、すでに封鎖は解除されていた。不運である。そのため、登山開始は計画より1時間遅れた。帰路に調べたことだが、オートバイと乗用車の接触事故があってバイクの40代男性は病院に運び込まれてから死亡したとのこと。道路封鎖は早朝の4時20分からだったらしい。 小川山、そのキャンプ場周辺はクライミングのメッカである。すべての垂直な岩に名前が付けられていて、大岩では60Mロープが必要だとUさんが説明した。彼女はここに20年間も通い詰めているという。もちろん、週に二日はジムで練習するとのこと。大賑わいのキャンプ場が続き、路肩から車が消えて石ころだらけの林道を進んでいく。中ノ沢と砂洗沢の出合まで1時間20分もかかる。でも、渓流の水が澄んで清らかで、水量豊富でもある。 丸太橋を渡って尾根に取り付く。そこが尾根コースの始まりであり、前回同様、きのこの大豊作である。テングタケ、アミタケなどのきのこが目に飛び込んでくるようである。 出合から金峰山荘までのコースタイムは2時間、半分の1時間歩行で樹林にぽっかり空間があいた場所に出る。そこから瑞牆山の峻厳な岩肌を望めるので、当然、そこで休憩になる。30分も喘登すれば、山道はいくぶん緩やかになり、その先でからまたきつい傾斜をたどることになる。結局はコースタイム通りに、約3時間半で金峰山荘に到着する。樹林帯からひょっこり抜け出て、金峰山の豪壮な眺めがそこで広がっている。文蔵は写真を撮りにいく。南側稜線には幾つもの岩峰が周期的に続いて金峰山の荒々しさを見せている。その手の山腹には、いくぶん秋の色が付き始めたようだ。 登山者の憩いのひと時であるが、そこで遅めの昼食をとる。時刻はすでに13時半である。それにしても目の前の巨岩が小川山を遮蔽している。邪魔。 そこから灌木の斜面を息を切らせて登っていくが、頂上までは20分くらいである。山の神には、解き放たれた5匹のチョウチョウが、登山道を飛ぶように映ったに違いない。文蔵は先頭で登って、一番てっぺんの岩に乗りあがろうとして幾度か危険を感じた。そのたびに岩場を周回して、何とかそこのたどりついた。文蔵の懊悩に光がよぎり、ウレシイという感覚が湧いた。すべての苦難を受容したといえば大げさであろうか。この何年かでとても臆病になったのかもしれない。 頂上の標柱で集合してから、すぐに下山に向かう。文蔵と仲間たちは、その岩場で余計な時間を浪費していたのである。だから、五丈岩のそばに行く時間すらなくなってしまうのだ。ましてその天辺に登ろうとすることもできない。「きっと、また来ましょう」が約束になる。 下山は順調だった。山荘から沢出合まで1時間20分、キャンプ場の駐車場までがちょうど1時間だった。 ここで、写真にある長尺ストックを注目してほしい。重装備をした20人くらの団体登山者の女子が持っていたステンレス製のクマ退治にも使える頑丈なもの。すべてが手製であるらしい。文蔵は、「測量隊の方々ですか」というて聞き始め、その特製ストックを触らせてもらって、しっかり手ごたえを確かめたのだった。 帰路も中央高速は渋滞した。小仏トンネルから大月手前までの30KMが渋滞し、しっかり2時間を費やしたのだった。八王子で解散となり、「みなさま、お疲れさまでした」という挨拶をしたのは22時をとうに過ぎていた。 その二日後、同じメンバーは双六岳・笠ヶ岳の前泊を含む3泊4日の登山行動を予定している。

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