活動データ
タイム
04:51
距離
13.1km
のぼり
816m
くだり
819m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る午後から天気が悪くなるとの予報のため、雪のないであろう田上山系の堂山を登り、さらに笹間ヶ岳にも登ることにした。石山駅8時40分発のバスに乗る。明らかに登山でない若者2名以外には誰も乗らない。普段、山登りの団体さんをよく見かけるのに。終点アルプル登山口(390円)で一人下車。予想に反して、また、ぼっちだ。 堂山には天神川を渡渉していく。川への降り口は見つかり、枯草のきれいな岸から飛び石を通って向こう岸に出る。しかし、登り口が見つからない。地図を見直して、川沿いに少し下って道を見つけた。沢を形成している岩や岩盤を登り、両岸を登っていく。風化した花崗岩の土のため、水はけがよく、しかも少し凍っていたので滑りにくくて登りやすい。土が乾燥していると滑りそうで、特に下山に使うと気を使うと思われる。 花崗岩のガレ場を快調に高度を稼ぐ。しかし見上げると堂山が左に見える。おいおい、堂山の左側から登るはずじゃ・・・堰堤の手前で沢に降り、右岸から堰堤を乗り越えるはずなのに、ずっと、左岸沿いの尾根を登ってしまっていた。下に見える沢まで急降下。本来のルートとは思えないところにもテープが巻かれている。??と思いながら沢を越して本来のルートに戻した。これで一安心。 ルートはわかりやすく、あまり考えることなく登ることに集中できるのはありがたい。小学生のころ、岩石採集に両親に連れて行ってもらって、この辺りを登ったことを思い出す。大した採集はできなかったが、母が年取ってから「あの時は面白ろかったな」と言っていた。そんなことを懐かしく思いながら両手も使って登る。この登りは、ストックはかえって邪魔になるので使わないほうが安全。尾根に出てから2つ小さなピークを越え、目の前に山頂らしいピークが見えるが、これは偽ピーク。事前に学習済み。次のピークも偽ピークのつもりでいたら、堂山山頂だった。何度も騙されると思っていたのであっけなかった。その後もガレ場、奇妙な岩場を登り下りしていく。冷たい西風は非常に強く、北のほうはもっと厳しいだろうなとおもう。遠くに見える比良山系も快晴だ。ヤマッパーの皆さんは、雪山で頑張っているかな。 尾根から降りて鎧ダムに向かう。ガレ場をもっと探せばペグマタイトや水晶など見つかるかもしれない。この付近はトパーズの産地で、明治時代に多く採取され尽くした。その多くは海外に流れたらしい。トパーズの価値が低かったのか、日本がまだ、経済的に弱かったためなのか、とても残念な話である。 川の源流を横に見ながら平坦な道を行く。明るい雰囲気は上高地の雰囲気だ。素晴らしい。鎧ダム付近の水辺はまだ、一部凍っている。残念ながら滝は凍っていないが、水辺はとてもきれいだ。この辺りで、登ってくる女性が来た。今日、初めて出会った人だ。その後、誰にも会うことなく、迎不動堰堤を越え、天神川を渡って車道に出た。少し車道を戻って、富川道を再び登り、笹間ヶ岳を目指す。陽があたりにくい北面のため、登山道は凍っており、隣の沢を登ったほうが安全な個所もある。沢に対岸に凍り付いた立派な滝を発見。予想外の発見に、ボッチなのに大きな声を上げてしまった。 途中の大谷河原までに3個の池がある。3つ目は大きく全面凍結。大谷河原も含め、別天地のように美しい。別の季節にも来てみない(印象が下がるかもしれないが)。登りやすい尾根を進むと笹間ヶ岳の大岩が見える。裏面のはしごや正面の鎖を頼りに登っても良いが、フリーで登れそう。ちょっとしたボルダリングみたいで楽しい。岩の上にひょっこり顔を出すと、先客がいらっしゃった。今日、出会った二人目。 ここからはひたすら下り、嫌な工事用林道を早歩きで下った。 降りたところで天神川の堰堤を飛び越えて対岸に渡り、枝集落にあったはずの田上鉱物博物館を探した。小学生の時に岩石採取しに来たが、その際に小学校の校長先生に博物館館長さんへ紹介状を書いてもらって訪問し、館長さんに田上山の鉱物の特徴を解説してもらった。館長さんに憧れ、いずれは鉱物の学者になりなりたいと思ったのだが、博物館は廃墟になってしまっていた。看板もさびて草に埋もれている。何とも寂しい姿に涙して、帰路についた。 長文、失礼しました。
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