活動データ
タイム
30:03
距離
39.0km
のぼり
3945m
くだり
3944m
チェックポイント
活動詳細
すべて見るシルバーウィークを利用して、ようやく祖母・傾の縦走が実現できました。 【コース】 計画時点で、まず時計回りか反時計回りかで悩みました。 どちらから周回するにせよ、朝の身支度にトイレは必須ですので、スタートは九折登山口で決定。 結果、私たち夫婦は障子岩を経由して先に祖母山を目指す反時計まわりを選択しましたが、時計回りの方が良かったかもしれません。 その理由は、どちらのルートを選択しても、縦走路の尾根に出るまでは急登で、ここで体力の大部分を消耗してしまいます。 先に祖母山を目指す反時計まわりのコースは、祖母山9合目に着くまでは急登に次ぐ急登を11時間~12時間も歩き続けなければならず、途中で水場がある幕営場所もありません。 それでも荷物が軽ければ、大きな問題ではないと思いますが、20kg近いザックだと10時間を超える縦走はかなり堪えます。 実際、私も池の原で持ってきた水を切らしてしまい、とても焦りました。 それとは逆に、初めに傾山を目指すコースは、早朝に出発すると九折越の山小屋にはお昼過ぎの14時くらいまでには到着できます。 ちょっと到着が早いようにも思えますが、思った以上に急登で体力を消耗しますので、特に女性を含むグループには、ちょうど良いと思います。それに山小屋のスペースも確保できます。 もし、体力的に全然大丈夫であれば、九折越で給水して先に進むこともできます。 九折越から祖母山までは緊急時に幕営できそうなところは数か所ありますし、本谷山から5分ほど下りたところの水場や更にブナ広場まで行ければ確実に水場があります。 時計回りの方が、リスクを回避する選択肢が沢山あると思いました。 【ザック】 ソロで縦走する場合のザックの重量は、通常9kg~10kgくらい。 でも、夫婦で縦走する時は、食糧×日数分や宿泊グッズの二人分を私が担ぎますので、今回もウエストポーチまで入れると約20kg。 普通の縦走だと20kgでも良いのですが、祖母・傾は急登が多く、危険な岩場も多いので、出来れば15kg以下で望みたいと実感しました。水は2.5L~3L必要です。 因みにカミさんのザックは10.5kg。デイバッグでも良いと思うのですが・・・。 いつも何を入れているのか不思議に思っていましたが、今回はカミさんに助けられました。 晴天の急登で予想していたよりも多くの水を飲んでしまい、私は池の原で担いできた水を飲み干してしまいました。まだ、2時間以上もあるのにどうしよう…と思っていたところにカミさんから水がいい?ジュースがいい?というお言葉が。 ザックの中からは、コンビニかと思うほど飲み物やらお菓子やらデザートが・・・ 水が無くなると急に不安になりますが、お陰で目的地までリッチな縦走ができました。 奥様。ありがとうございました。 【宿】 今回の縦走は、基本的に山小屋泊まりで計画しました。 初日の9合目小屋には夕方に到着する予定だったため、念のために事前に予約しました。 因みに予約はメールで行えます。 sobosanb@yahoo.co.jp 管理員(加藤さん)の携帯 090-1928-2135 でも、予約をしても到着した順番に場所を確保していきますので、良い場所で寝られる保証は全くありません。 宿泊費は5月~9月までは2000円です。毛布の利用は無料。 ビールは350ml缶で1本500円です。 宿泊せずにトイレのみ利用は100円。 水場は小屋から少し離れた所にあります。 「なぜ祖母山の九合目小屋の料金は2,000円なのか?」についてはこんなコラムがありました。 http://tozanguchi.net/sobosan-9goumegoya-ryoukin/ 私が宿泊したのは、シルバーウィークの初日(土曜日)でしたが、山小屋は既に多くの宿泊者で溢れていました。 いくつかあるテーブルは全て埋め尽くされていましたので、2階に寝場所を確保して、2階の隅っこで食事しました。 1階からは昭和のJ-POPが流れ、そのうちカラオケになりました。 私は山の中でも酒を飲んで楽しい方が好きなので、微笑ましく聞いていましたが、早く寝た方の中には快く思っていない方もおられたかもしれません。 管理員さんがパソコンと音楽が好きな方で、まるでユースホステルにでも泊まったかのような感覚です。 それでも基本的に縦走される方が宿泊しますので、20時までには静かになります。 参考までに、9合目小屋の少し下ったところにテント場がありますが、2か所合わせても6張りまでしか張れません。 この日もいっぱいでした。上畑から縦走しても、九折越から縦走してきても夕方の到着になりますので、特に急ぐ必要もないようにも思えますが、実は宮原から途中縦走される方が意外と多く、その方達は早くからテントの場所を確保されています。 2日目は九折越の山小屋に16時半に到着。途中の登山道でお会いした方からは15時半の段階で3名とお聞きしていましたが、到着してみると団体さんが入っておられ、モワッとした熱気を感じます。 まだ若干スペースはありましたが、寝返りしておじ様の顔が目の前にあるのもイヤなので、予定を変更して、小屋から80mほど離れたテント場に移動しました。 九折越の広場は、とても広く、余裕で張るスペースがあります。 私が泊まった日は13張りほどでしたが、たぶん無理しなくても30張りはいけると思います。 ただ、水場が遠いんです。行きが6分。水汲みに2~3分。帰りの上りが8分。 まとめて汲んでおかないと水汲みが相当億劫です。 トイレは山小屋のすぐ近くに別棟としてありますが、相当汚いです。 当然ポットン式ですが、便器のところまでモリモリでした。 【ヘルメット】 ほとんどのブログや活動記録を見ても、祖母・傾ではヘルメットは必要ないと書かれていますが、私は時代の流れと今回の経験から部分的にヘルメットの必要性を感じました。 荷物が軽量であれば、身軽なのであまり意識はしませんが、20kg近いザックを背負って崖を登る(下りる)と、ちょっと身体を横に振っただけで、荷物に引っ張られてバランスを崩してしまいそうになりましたし、カミさんが踏み落とした10cm大の浮石が崖の上から私の真横を勢いよく転がって行った時にはゾッとしました。 祖母山や古祖母はハシゴやロープがあってまだ足場がしっかりしていますが、五葉塚から坊主尾根コースへ少し下ったところにある岩場は傾斜があって、しかも足元は浮石ばかりですので、下に人が居る場合は注意が必要です。 坊主尾根コースの6mチムニーは現在固定ロープが根元から千切れており、ロープが使えません。千切れた時に登っていた人は大丈夫だったのかな?と余計な心配をしてしまいますが、ここも荷物が重いと特に注意が必要だと思います。 長々と書いてしまいましたが、また気が向いたら今度は時計回りで歩いてみたいと思います。
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