宝満山〜三郡山〜若杉山(三郡縦走)

2018.02.17(土) 日帰り

活動データ

タイム

10:22

距離

18.9km

のぼり

1570m

くだり

1677m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
10 時間 22
休憩時間
2 時間 32
距離
18.9 km
のぼり / くだり
1570 / 1677 m
2
1 34
1
23
12
51
9
18
26
34
3
25

活動詳細

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宝満山は、YAMAP諸先輩の山行録を見るにつけ、登ってみたい、歩いてみたいと恋焦がれていた憧れの山。神戸在住の身では叶わぬことと指をくわえていたが、福岡へ行く用事ができ、この機逃さじとばかり、会社の大先輩OBの ℹ︎ さんと、三郡縦走を試みた。宝満山〜三郡山〜若杉山〜JR篠栗駅だ。 6:30西鉄福岡駅(地下鉄天神駅スグ)で集合。先輩は宝満山には過去3回登頂するも、クルマを登山口に駐めての山行が多いそうで、電車バスでの縦走は初めてだそう。ましてや宝満山〜JR篠栗駅までのフル縦走に、太宰府駅までの車内で先輩、地図を広げたり、ガーミンの説明をしたり。66歳がとても高揚されている、というのが伝わってくる。僕も浮き浮きした気分だ。太宰府駅でトイレを済ませ、まほろば号バス(100円)で内山バス停へ。ここから歩き始める。 竈門(かまど)神社にお参りし、鳥居をくぐってなだらかな林道を登っていくと一の鳥居。ここでストックを両手に持ち、いよいよ山道だ。青空が広がっている。空気は冷たいが登山日和。さすが多くの人に愛される宝満山、山道は階段状に整備され、道標も多い。何度か登り坂を折り返して歩いて行くといきなり眺望が開けた。遠くまで良く見える。景色に見とれていると「あれは福岡刑務所」と、下ってきた女性に教えられビックリした。 なおも登ると「百段ガンギ」。階段状のきれいな登り道。味わいつつ、ぐいぐいと力を込めて登る。先輩はこの階段が嫌いだと言いつつ、ゆっくりゆっくり登ってくる。嘆いている割にはどこか嬉しそうな顔だ。心配していた雪道、凍結したところは、殆ど無い。中宮跡で一息つき、登り道が綺麗な石段になったと思ったら、いきなり山頂についた。竈門神社の上宮に手を合わせてから、大パノラマを楽しむ。少しガスっているが福岡市街が良く見える。反対側には英彦山、はるかに九重連山。標高829mは娘の誕生日の数字。宝満山、素晴らしい山に縁があってよかったね。家内や自分の誕生日の数字の山はどこだろう? ここから三郡山へ。陰になっている道は凍結している。注意しながら歩いていたがいきなり尻餅をついた。先輩と相談しアイゼンを装着。6本爪が氷をグリップ、心強い。予定よりかなり早い。せっかくなので難所ヶ滝に寄ることにする。縦走路を左に外れた急な下り坂へ。歩いている人が多い。皆さんこの時期だけ見られる大つらら(氷瀑)を楽しみにしているようだ。大つららに到着。滝の手前は順番待ちの列。ツルツルと滑る氷を避け、慎重に歩いている人が、我々のアイゼンに羨ましそうな目を向ける。 縦走路に戻り三郡山へ。航空監視用のレーダードームが光っているのが木々の間から見えた。もうスグだ。山頂で昼飯。後から登ってきた3人のグループ写真を撮ってあげる。はいチーズ!の代わりに、サングンサーン!いい笑顔が撮れました。 人心地ついた。全行程の2/3が未だ残っている勘定。砥石山へ歩き出す。賑やかだった登山道も人影はない。殆どの人は三郡山から昭和の森へ降りていく。なだらかな山道。こんな道が続くといいなあ、と ℹ︎ さん。喋りながら笑いながら歩いて行くとスグに登り道。前砥石山〜砥石山へ。暑くなってきたので何枚か脱いで調整。1等三角点の鬼岩谷を経てショウケ越えへ降りる。ここは応神天皇ゆかりの地だそうだ。橋が通行止めのため迂回路へ。ここで残り距離は全行程の1/3くらいだ。若杉山というだけあって、若い杉の木が多い。3月は花粉だらけで大変だろう。若杉山よ早く来い。ところが登れども登れども山頂に着かない。ピークと思えばまた下るの繰り返し。本当にくどい山だなぁ。凄い急登を登り切ったら若杉ヶ鼻。ワオーッ!ここは素晴らしい。苦労した甲斐があった。高度感たっぷりの眺望が広がる。今日歩いてきた宝満山、三郡山、砥石山の連山が、広々とした景色の中に一望できる。晴天ということもあり、山々の明るい緑と陰になったところのコントラストがくっきりで、山の立体感、存在感に見入ってしまう。このコース、本当に来てよかった。 若杉山頂はスグだった。ℹ︎ さんのアドバイスで、ここで靴紐を結び直す。カカトをトントン、降り道で足のつま先が痛くならないように。靴紐をきつく結び直すと、少し緩んでいた気持ちも結び直された気がする。事故は下山の最終盤に多い。さすが ℹ︎ さんだ、その辺の機微がよく分かっている。 JR篠栗駅への道標を頼りに山道を降り、住宅地を抜ける。農協や郵便局が見えてきたと思ったら駅に着いた。 今日は本当に気持ちの良い山行だった。今までのベスト5に入るだろう。天気もルートも同伴者も全て素晴らしかった。山の神様ありがとうございました。

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