祖母傾完全縦走(時計回り)BC1泊2日・ULってスゴイ!

2015.05.04(月) 2 DAYS

活動データ

タイム

22:07

距離

49.8km

のぼり

4650m

くだり

4652m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
10 時間 30
休憩時間
56
距離
21.9 km
のぼり / くだり
2444 / 1848 m
46
43
54
42
40
34
DAY 2
合計時間
11 時間 36
休憩時間
12
距離
27.8 km
のぼり / くだり
2205 / 2797 m
1 14
46
1 7
5
41
25
1
8

活動詳細

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4月11日に、行動食&ティッシュ不備のため(笑)頓挫した祖母傾縦走。今回は満を持しての再チャレンジです。前回の轍を踏まぬよう準備は万端、しかも今回はある作戦がありました。それはpolanさんのレコを参考にした、「尾平越トンネル南口ベースキャンプ(BC)1泊2日」作戦です。ちなみにpolanさんのレコはこちら↓ http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-426065.html 祖母傾縦走は2泊3日の場合が多いのだけど、前夜登山口入りしてたら家族からのブーイングをまぬがれない。かと言って1泊2日は行程としても厳しいよなぁ、と思っていました。まずは尾平越トンネルまで行ってみて、2日目のタイムが厳しかったら宮原から尾平登山口まで下りればいいか。 そう思って準備してみました。BCには、夜の(独り)宴会セットと共に翌日の行動食・水・充電器・着替え・テーピングテープにロキソニンテープ入れて設置。そうすると初日に担ぐのは1日分の水2Lと行動食・レインウェアにビビィサック(尾平越に届かなかった時のため)とキジ打ち&エマージェンシー&ファストエイドセットのみとなります。なんとこれらは8Lザックに収まる量でした。 こりゃ軽い!前回はテント込みで50L・12kgあったのが、今回はわずか5kgしかありません。日の出に遅れること10分、午前5時40分に入山。その軽さは歩き出しから感じていましたが、おっと用心用心…調子に乗るとどうなるか分からない。いつも通りにスローペースで行きましょう。 僕は、身体が暖まるまではこれでもかと言うくらいスローペースでスタートします。うん、今日はいつもの調子だ。と思っていたら、前回2時間50分かかった三ッ尾まで2時間、標準タイムよりも速いくらいで着いてしまいました。ん~?なんか調子良すぎないか?しかし、その後も快調にサクサク登れます。あ~、荷が軽いっていいなぁ。心も体もウキウキする(笑)。という訳で、そのままBCまで快調のまま到着しました。 ちなみに、「山と高原地図」のコースタイム(CT)は、「山小屋利用装備の40歳~50歳の登山経験者が2~5名のパーティーで、夏山の晴天時に歩いた休憩なし」のタイムだそうです。僕は休憩込みで1.3倍くらいのコースタイムを設定する事が多いのですが、今回は明らかに速い!これはUL効果でしょうか。 ULと言えば、僕の中ではyokoさん(笑)。彼女曰く、「軽さは正義!」だそうですが、今回初めてULの素晴らしさを体感してしまいました。いつもは裏山登山に使う8Lザックですが、コイツで10時間近く歩く経験は初めてです。その効果は2日目にも表れました。 ところで、BCのテントは使い古しの「コールマン・ツーリングテントST2」です。コイツとはバイクツーリングで全国津々浦々、行ったものです。登山には重いから使いませんでしたが、数年ぶりの設営です。BCには当然ながらお酒もツマミも準備していたので、15時半過ぎからビールやらワインやら飲んでいたら、テントの外に人の気配がします。 「あのう、すみません。コソボへの登山口はどこでしょうか?」、と初老の男性が話しかけてきました。 え~と、コソボ?…ああ、フルソボですね。こっちですよ。 「そしたらモトタニサンの方は、どこですか?」 あっと、ホンタニヤマの登山口は道路を挟んで反対側の…案内しますね。 「ありゃ、すみませんね~。僕は甘木から来てココは初めてなんで…」 甘木ですか、僕は隣町ですよ~。 「あらあら、こんな所で隣町の人とお会いするとは、奇遇ですなぁ!」 そんな感じで、ついには夜の宴会をご一緒しちゃったという(笑)。共通の知人もいたりして、楽しい夜を過ごしました。でもコソボは紛争中だから、ちょっと気を付けないといけませんね(笑)。 さて二日目です。 BCから30分ほどで稜線まで登り返し、いよいよ後半戦に突入します。まずはコソボ、じゃなかった古祖母山を目指します。予報通りの快晴の中、気持ちの良い稜線歩きを満喫します。順当に山頂を踏んだ後、次は障子岳を経由して祖母山を目指します。ここでUL効果を体感することになります。 尾平越から祖母山までのCTは3時間45分(休憩なし)なのですが、なんと2時間20分(休憩込み)で着いてしまいました。僕は特に健脚ではありませんが、恐るべしUL…。 荷が軽いと、上半身がブレないのですね。するとダブルストックを「推進力」のために積極的に使えることが分かりました。稜線なので水平移動はもとより、緩い登りも腕の力を使って通常以上のペースで進めます。 これなら完全縦走もイケルかも…。 そう思い始めました。目論みとしては、宮原分岐で14時を過ぎるなら、宮原コースを尾平登山口まで下りようと決めていたのです。そのペースで上畑まで行こうとすればヘッドライトが必要になる可能性が高くなるからです。 ところが宮原分岐には11時前に着くことが出来ました。これはGO!でしょう。 その後も前障子まで気持ち良く歩を進めることが出来ました。が、その後はルートロスを数回やってしまいました。 黒岩山を越えた後、「山と高原地図」では小ピークを越えるルートになっています。その方向に「黄色テープ」が着いていたので進みましたが、踏み跡が消えてしまいました。25000地図を見直すと、ピークを巻くように登山道がついているので、これは昭文社の記載ミスでしょう。というか昭文社の地図はミスも多く、鵜呑みにできません(もちろんテープも、です)。分かっているのですが、ついアテにしてしまいます。 その後も標高550m付近で迷走したりして、前障子から登山口までのCTが2時間30分の所を、3時間30分もかかってしまいました(笑)。健男社にデポしていたチャリを利用しつつ、九折登山口に戻ってきたのが17時5分、本日11時間30分余りの山行でした(ちなみに尾平登山口にも、エスケープ時に備えデポチャリを準備していました)。 polanさんのレコが無かったら、1泊2日の縦走プランは立案できなかったと感謝しています。この尾平越トンネル南口・BCというスタイルは、ヤマレコでは他に見ませんので、実は新しいものではないでしょうか。 パーティ山行なら、車中泊用の車一台を尾平越トンネル南口に置いて、もう一台で九折登山口や他の登山口に移動するという応用も利きそうです。 ULの素晴らしさを知ったのには、yokoさんに感謝したいと思います。 最近はスピードハイクやファストハイクと言った言葉を耳にしますが、これまでは「大きいザックを背負う」方が山男っぽくてカッコイイと思ってましたから(笑)、ある意味「メカラウロコ」でした。 荷が軽いとスピードが上がるから、遠くまで歩ける。または余裕を持った計画を立てられる。身体の負担も少ないから、事故も起こりにくい。う~む、ちょっと、いやカナリULに心が傾いてきましたよ?…yo-koさん、ごめんなさい…じゃなくて、ありがとう!デス。 あ~、やっぱ山はいいなぁ。 あたまがカラッポになって、 ココロがいっぱいになる! さぁ、次はドコへ行こうか。

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