パイネ3

Base Torresに向かう。朝は向こうのスタイルに合わせてゆったり。人気のコースだからか上高地並みに人がいる。道も整備されていてぬかるんでいない。歩く人達も、そのスピードも、とにかく昨日までのルートとは随分趣きが違う。紳士淑女が麓でのんびりやってる間に頂上とって帰ってこようと少し足を早めた。途中のチレーノであった二人組が早かった。引き離したかと思って振り返ると気配がする。結局追い抜かれて頂上に着いたのは僕の方が遅かった。頂上で写真を撮ってもらった。最後まで同じペースで行ったので結局仲良くなった。オリーブやナッツを分けてくれた。2人は実は3人組でカップルと彼女の姉という構成。サンティアゴから来たそうだ。チリは細長いので海も山も2時間くらいで行けてしまうらしい。一緒に写真を撮って下山。午後は雨が降った。麓に豪華なホテルがあったので用を足しに行った。?Donde puedo cagar?というフレーズがある。旅立つ僕が困らぬようにとコロンビア出身の友人が携えてくれた秘伝の言い回しだ。主に?donde esta el baño?と尋ねるのが少し憚られるような高級なレストランやホテルでトイレを尋ねる時に使う。意を決してエントランスに踏み込んだものの、アジア人と見るなり普通ににこやかに英語で話しかけて来たので怯んでうまく決まらなかった。付け焼き刃では歯が立たない。高級ホテルのきめ細やかなサービスに慄き、危うく漏らすところだった。ya me cageと1人心の中で呟いて駆け込んだトイレは意外と普通だった。長々と書いたが要は日和ったと言う話です。