『四国遍路3巡目』16日目はただ、ただ歩け!のロングコース35km、34〜36番

2018.03.25(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
10 時間 55
休憩時間
1 時間 41
距離
36.6 km
のぼり / くだり
654 / 657 m
1
2 54
1 49
1 57

活動詳細

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本日目指すは36番札所青龍寺。札所を巡るだけでも結構な距離なところ、頑張って奥の院まで行ってしまえ!というチャレンジロングコースです。 充分早い出発のつもりだったけど、私よりも先に出た方たちが居たようです。歩き遍路の朝は早い。 まだ空気がひんやりする中を34番奥の院目指します。番外霊場は88の札所に比べて道しるべが少なくなるので、紙の遍路地図とGoogleMapを合わせて見ながら歩きます。メインの遍路道を歩いている私を見かけて、道を間違っていると心配した方々が早朝から声をかけてくれます。「どこ行くん?」「種間寺は向こうやよ」 畑で仕事をしていたお父さん、犬の散歩中のお母さん、ウオーキング中のお母さん、皆さん本当に親切で温かい。地元の皆さんに見守られ旅をしています。 7:35、34番奥の院の岩屋神社に到着。こちらは、なんだかほっこりする小さな神社でした。手水舎には綺麗なタオルがかけられ、拝殿の中はキチンと掃き清められています。手が行き届き、ご近所の方々が大事にされている様子が伝わってきます。 8:35、34番札所種間寺に到着。訪れるまではどんなお寺だったかな…と記憶があやふやなのですが、実際に来てみると記憶が鮮やかに蘇ります。「前回ここに来た時は暑くて喉がカラカラだっな」「前もこのベンチで休憩したっけ」と、記憶を辿るのも楽しいものです。 35番清滝寺へは日本一の清流と言われる仁淀川を渡る道。私の持っている地図には仁淀川大橋を渡るルートが載っているのですが、そのすぐ下流側に新大橋が完成していました。ところが道しるべが新大橋の下に見当たらないため、どこから橋に上がれば良いのか分からず、道を失いウロウロ。近くの駐車場で作業していたおじさまが見かねて、「清滝寺行くんならそっちやよ」と声を掛けてくれました。新大橋の下をくぐってすぐ先の旧大橋の下に、道しるべがあるじゃないですか!うーん、ちょっと分かりづらい…。 それにしても日本一の水質を誇るという仁淀川。だいぶ下流ではありますが水が透き通ってます。上流に行ったらどんなに綺麗なんでしょう! 河川沿いの道から土佐市内を通り抜けるのですが、ここも分かりづらく道を間違えるところ。前回の歩きの時も迷ったのに、また今回も迷いましたよ。道しるべに従って歩いてきたはずなのに、いつのまにか道しるべが無くなっています。そして自分が思っていた方向と違う方向を示す「清滝寺→」の矢印が突如出現し混乱しました。後で軌跡を見直したところ、国道56号を渡ったところで、目の前の通りが遍路道だと思い込み、平行に並ぶ一本違う通りを歩いてしまったようでした。そして再び56号を渡るのですが、ここでも渡った先に道しるべがおりません。車道用の道路看板はあるのですが、分岐には必ずあるはずの遍路シールが無い!ここで再びGoogleMapを開いて現在地と紙の地図を合わせて確認。GPSって素晴らしい! とんでもない方向から歩いてくる人、違う道を歩いてきた人、何人か私以外にも迷ってる人を見かけました。それでも皆なんとか札所までたどり着きます。 11:50、私も無事に35番札所清滝寺に到着。さて、この先の青龍寺までのルートを確認しようと地図を見て、ここで気づきました。残り14kmある!なぜか残り9kmほどだと思い込んでいて、時間に余裕があるな〜と呑気に考えていました。計算していたよりも1時間以上余計に時間がかかるります。今日は青龍寺の奥の院も打ってしまいたい!という事で、この先のルートはほとんど休憩なしで、ペースをあげて先を急ぎます。 塚地峠の遍路道分岐に14:20に到着。この分なら青龍寺には16:30頃に到着できるだろうと目処がつき、少し安心しました。この峠越えの遍路道は、ハイキングコースの一部になっていて、塚地坂トンネル横には駐車、休憩所、トイレが設置されています。ここで昨夜高知屋さんで一緒になった、白いおひげのおじさま遍路さんが座り込んで居ました。土佐市内で迷って1時間くらいロスしたということ。この先間に合わなそうなのでタクシーを呼んだから一緒に乗って行くか?とお誘い頂きましたが、ここから先は今日のメインイベント「峠越え」! 丁重にお断りし、タクシーに乗り込むおじさまを見送って、塚地峠を歩き始めました。 塚地峠越えの遍路道は、昔は生活道だったというだけあり、勾配のきつい箇所は石畳みや石段で整備されていて、歩きやすい道です。峠のてっぺん、木々の間から視界がひらけて、これから向かう宇佐の町が見えたときはちょっと感動しました。1時間弱で宇佐の中心まで出ました。 宇佐大橋を渡れば、青龍寺はもうすぐそこです。到着時間の目処がつき、橋からの海の眺めを楽しむ余裕がでてきました。夕陽に照らされた高知の海は、青か濃くて本当に綺麗です。トンビが気持ちよさそうに風に乗って飛ぶ様子に思わず見惚れます。高知ではトンビをよく見るような気がします。 青龍寺手前にある今夜の宿、三陽荘にザックを預かってもらい参拝用具だけを持ち、16:25に36番札所の青龍寺に到着。本堂へは向かわずにまずは奥の院へ先に向かいます。納経所横の坂を120mの高さまで一気に登るのは大変ですが、もうすぐ今日のゴールだと思うと力が湧きます。 スカイラインを横切り16:35に青龍寺奥の院不動堂に到着。すぐ近くに国民宿舎が建っているとは思えない静けさ。お堂周りは隅々までキチンと掃除され、神聖な場所なのだと思わせる空気感があります。土足厳禁の立て札に従い、靴を脱いで参拝。お不動さんの真言を唱えます。 来た道を再び一気に下り、16:50に青龍寺本堂に到着。納経所が閉まるのが17:00なので境内は人影が少なくて静かだろうと想像していましたが、慌てて駆け込んで来たバスの団体さんでキャッキャと賑やかでした。先ほどの奥の院の静けさとは対照的な雰囲気。夕方薄暗い境内にひとりきりでいると寂しいものですが、賑やかなのは安心します。 三陽荘は団体さんも居て、食堂は満席。民宿での遍路同士の交流がないのは残念ですが、ひとり静かに過ごすのも良いものです。何より温泉の質が良かった。今日は35kmを超える長い道のりでしたが、疲れた身体をゆっくり休めることができました。

四国遍路その6 6:23高知屋さんを出発
6:23高知屋さんを出発
四国遍路その6 34番札所 種間寺奥の院 岩屋神社
34番札所 種間寺奥の院 岩屋神社
四国遍路その6 こちらが拝殿
こちらが拝殿
四国遍路その6 拝殿内部
拝殿内部
四国遍路その6 槙の下をくぐります
槙の下をくぐります
四国遍路その6 岩屋神社前の大岩
岩屋神社前の大岩
四国遍路その6 奥の院から種間寺への遍路道に合流
奥の院から種間寺への遍路道に合流
四国遍路その6 軒先に作られた遍路休み処
軒先に作られた遍路休み処
四国遍路その6 カーブミラーに映る自分を撮ってみた
カーブミラーに映る自分を撮ってみた
四国遍路その6 桜
四国遍路その6 34番札所種間寺のお大師さん
34番札所種間寺のお大師さん
四国遍路その6 道端のお地蔵さん
道端のお地蔵さん
四国遍路その6 道しるべ石
道しるべ石
四国遍路その6 どこか懐かしい町並みを通り抜けます
どこか懐かしい町並みを通り抜けます
四国遍路その6 こちらにもお休み処
こちらにもお休み処
四国遍路その6 仁淀川土手の大師堂
仁淀川土手の大師堂
四国遍路その6 仁淀川を渡りまーす
仁淀川を渡りまーす
四国遍路その6 橋の上から見ても水が綺麗
橋の上から見ても水が綺麗
四国遍路その6 川岸に下りてみました
川岸に下りてみました
四国遍路その6 ついさっき渡った仁淀川大橋
ついさっき渡った仁淀川大橋
四国遍路その6 仁淀川下流の眺め
仁淀川下流の眺め
四国遍路その6 福耳過ぎるお地蔵さん
福耳過ぎるお地蔵さん
四国遍路その6 土佐市の町並み
土佐市の町並み
四国遍路その6 遍路道の道しるべ
遍路道の道しるべ
四国遍路その6 山の中腹に見えるのが35番清瀧寺
山の中腹に見えるのが35番清瀧寺
四国遍路その6 境内へ続く長い石段。この先もまだ続いてます
境内へ続く長い石段。この先もまだ続いてます
四国遍路その6 34番札所清滝寺境内
34番札所清滝寺境内
四国遍路その6 水子供養のお地蔵さんたち
水子供養のお地蔵さんたち
四国遍路その6 お地蔵さんと桜。絵になる!
お地蔵さんと桜。絵になる!
四国遍路その6 石段を下りて次の札所へ
石段を下りて次の札所へ
四国遍路その6 三角街灯が可愛らしい土佐市の商店街
三角街灯が可愛らしい土佐市の商店街
四国遍路その6 フォークロア調の衣装を着たお地蔵さん
フォークロア調の衣装を着たお地蔵さん
四国遍路その6 あんまり見たことが無い組み方の石垣。この辺りの特徴かな?
あんまり見たことが無い組み方の石垣。この辺りの特徴かな?
四国遍路その6 曲がり角の道しるべ
曲がり角の道しるべ
四国遍路その6 とにかくお地蔵さんがたくさんいます
とにかくお地蔵さんがたくさんいます
四国遍路その6 桜並木の土手
桜並木の土手
四国遍路その6 この黄色い花が咲くのは何の木?
この黄色い花が咲くのは何の木?
四国遍路その6 塚地坂トンネル手前にはトイレ有り
塚地坂トンネル手前にはトイレ有り
四国遍路その6 ハイキングコース案内
ハイキングコース案内
四国遍路その6 ここが峠越えの入口
ここが峠越えの入口
四国遍路その6 階段だったり…
階段だったり…
四国遍路その6 石畳だったり
石畳だったり
四国遍路その6 ヤマツツジ、綺麗
ヤマツツジ、綺麗
四国遍路その6 ベンチが設置されてました
ベンチが設置されてました
四国遍路その6 宇佐の町が見えます
宇佐の町が見えます
四国遍路その6 こんな地道だったり…
こんな地道だったり…
四国遍路その6 地震当時の記録が刻まれています
地震当時の記録が刻まれています
四国遍路その6 安政地震の碑
安政地震の碑
四国遍路その6 漁港の向こうに見えるのが宇佐大橋
漁港の向こうに見えるのが宇佐大橋
四国遍路その6 宇佐の漁港
宇佐の漁港
四国遍路その6 宇佐大橋を渡ってます
宇佐大橋を渡ってます
四国遍路その6 青龍寺への道沿いの六地蔵
青龍寺への道沿いの六地蔵
四国遍路その6 蟹ケ池公園。貴重な湿地帯
蟹ケ池公園。貴重な湿地帯
四国遍路その6 36番札所青龍寺に到着
36番札所青龍寺に到着
四国遍路その6 まずは奥の院を目指します
まずは奥の院を目指します
四国遍路その6 距離は短いけど勾配のきつい遍路道
距離は短いけど勾配のきつい遍路道
四国遍路その6 青龍寺奥の院到着。ここから先は土足厳禁
青龍寺奥の院到着。ここから先は土足厳禁
四国遍路その6 青龍寺本堂とお不動さん
青龍寺本堂とお不動さん
四国遍路その6 長い階段を降りて…
長い階段を降りて…
四国遍路その6 今夜のお宿三陽荘に到着
今夜のお宿三陽荘に到着
四国遍路その6 海が見える洋室
海が見える洋室
四国遍路その6 三陽荘の夕食。後でさらに天ぷらが来ました
三陽荘の夕食。後でさらに天ぷらが来ました

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